即席の家族を作って、みんなで常識力を測ってみました：「みんなの常識力テレビ」レビュー（2/2 ページ）

[雛見澤秀一，ITmedia]

今度はひとりで常識力を鍛えるどー！

　というわけで、偽りの家族愛に満足した筆者は、続いて「ひとりで常識力」をプレイしてみた。このモードでは、個人データを作成してトレーニングの結果を記録できるため、計画的に常識力を鍛えられる。また、Wi-Fi機能を使うことで「全国常識力診断」が受けられる。

ニンテンドーWi-Fiコネクションに接続することで「全国常識力問題」を受けられるほか、新しい時事問題が配信される

画面に表示された写真を記憶して問題に答える「写真記憶」や、地震が起きた場合のシミュレーションを行いながら問題を解く「常識力ドラマ」など、さまざまなミニゲームが用意されている

　出題される問題は、「マナーの常識」や「宴会の常識」という感じで、テーマが設けられている。学びたい常識のテーマを選んで問題にチャレンジすることが可能だ。先ほど相撲の常識問題で辛酸を舐めさせられた筆者が、スポーツ関連の常識問題を解くことに心血を注いだのは言うまでもない。

　ひととおりプレイして常識力を身につけ筆者は、「全国常識力診断」を受けてみた。これは、さまざまなジャンルの常識問題を15問解いていき、全国から送られた解答データを集計して、自身の常識力指数を全国の平均指数と比較することができるのだ。さて、筆者の常識力が全国でどの程度か、調べてみましょう。

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診断結果を確認するには、集計の都合上一週間ほど待たなければならない。この待ち期間が緊張感を感じさせます

　問題の内容が、今まで挑戦してきた常識問題よりも若干難しめに感じたのは気のせいだろうか？　とりあえず、診断結果が返ってきたので確認してみる。筆者が診断した第3回の全国診断では、全国平均61.82点。そして筆者の点数は63点。平均より上でちょっと安心。

　しかし、筆者が住んでいる東京の平均点数は65.14。さらに20代の平均点数は64.07。うーむ、喜ぶにはまだ早かったようだ。次の診断に向けて、問題をバリバリ解いて常識力を上げなくては！

診断結果では、都道府県ランキングや地域別の統計（年齢、性別ごとの平均も見られる）と、受けた問題の答案確認ができる

より多くの人数で遊べるようになった常識力クイズ

　最大10人という大人数で遊べるだけあって、人がいればいるほど盛り上がる本作。さらに常識力として知識も増えるという、昨今の“ためになるクイズ番組”のノリで楽しめた。

　ただ、「家族で常識力」では各人のデータが残らないのが残念なところ。1人1人の常識力や成績といった、各人のデータが分かればもっと面白かったのではないか、と思ってしまう。また、10問という少ない問題数で常識力指数を割り出すのは、若干疑問を覚える。ただ、そのぶん手軽に楽しめるのは逆にメリットとなっているのだろう。個人的には、DS版にあった常識力対戦があればよかったなと感じた。

　今回紹介した2つのモード以外にも、気軽に常識力問題を楽しめる「お手軽常識力」や、知りたい常識についてすぐに調べられる「明日使える常識辞典」もあるので、すぐに○○の常識やマナーを知りたいという人には便利だろう。

　みんなで盛り上がるゲームで遊べて知識も増やしたいという人がいたなら、迷わず買いだ。また、新社会人も本作をプレイして常識力を上げれば、上司や先輩に一目置かれる存在になれるかも？

「みんなの常識力テレビ」
対応機種	Wii
ジャンル	常識トレーニング
発売日	2008年3月6日
価格（税込）	4800円
プレイ人数	1〜10人

(C)2008 Nintendo／HAL Laboratory, Inc. (C)日本常識力検定協会（株）
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