なぜか学ランでメガネでピコピコな、8ビットパンクバンド「バイナリキッド」日々是遊戯

「8ビットパンク」を自称するインディーズバンド「バイナリキッド」が、4月4日に新作アルバムをリリースした。その名も「母さん、なんでウチにはファミコンないの?」。パンクとファミコン――ある意味相性最悪な2つが織りなす、独特のサウンドを聞け!

» 2008年04月15日 15時19分 公開
[池谷勇人,ITmedia]

目指すは「“逆”YMCK」――? 8ビットパンクの由来とは

 先日の「ファミソン8bit」に続いて、今回も筆者の趣味で、ちょっと変わったゲーム音楽ネタをご紹介。といっても、こっちは果たして“ゲーム”ネタに含めていいものやら……。

 今回紹介するのは、現在インディーズで活動中の自称8ビットパンクバンド「バイナリキッド」。学ラン&メガネのボーカル2人に、ギター+ドラム+キーボードを加えた5人組のバンドで、現在はアルバム「母さん、なんでウチにはファミコンないの?」(4月4日発売)が全国のCDショップにて絶賛発売中だ。

 「8ビットパンク」のゆえんは、ギターやドラムに加えて、バックに打ち込みのファミコン音源を重ねてあるところ。だからジャンル的にはYMCKのようなチップチューンに分類すべきなのかもしれないが、こっちはファミコン音源を前面に出すのではなく、あくまで楽器のひとつとしてしか扱っていないところが面白い。ファミコンに愛着のある人が聞けば、ある意味かなり「ファミコン様に失礼な」音楽だが、彼らにとってはギターもファミコンも同じ、ステージ上でぶっ壊す道具のひとつに過ぎないのかもしれない――と解釈すれば、一応パンクとしての筋は通る。実際、ステージ上でのハチャメチャなパフォーマンスとは対照的な、ファミコン世代の郷愁を誘うメロディとサウンドは、よそのバンドにはちょっとないものだ。なるほど、「“逆”YMCK」とはよく言ったものだと思う。

 そもそもなぜこんな音楽をやろうと思ったのか。ボーカルのヒロポさんにたずねてみたところ、「最初はメンバーが2人しかいなくて、しかも2人とも楽器がヘタだった(笑)。それに、ボクにはファミコンの音が“ピコピコ”じゃなくて、ジミヘンやグループサウンズのファズの音に聞こえたんです」とのこと。言われてみれば、エレキもファミコンも同じ矩形波には違いない。けど、それでパンクとファミコンという、決して相性がいいとは思えない2つをくっつけてしまうのは、常人の発想ではないと思うのだが……。

 バンドのコンセプトは、「“くにおくん”の新作で、例えば“バンド編”のようなものが発売されたらきっとこんな感じ」を形にしたものだとか(ホントにその場のノリだけで言ってたらしいので、ファンは信じないように)。音楽だけでなく、ステージでのパフォーマンスも楽しいバンドなので、興味がある人はぜひ一度ライブに足を運んでみてほしい。ちなみに公式サイトからは、YoutubeやMYSPACEへの動画・視聴リンクも貼られているので、とりあえず見てみたい、聞いてみたいという方はそちらからどうぞ。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」