ゼニマックス・アジア設立――Bethesda Softworksのゲームなどを提供(1/3 ページ)
「The Elder Scrolls IV: オブリビオン」などを手がけるBethesda Softworksの親会社・ZeniMax Mediaの日本法人として、ゼニマックス・アジアが設立され、その発表会が開催された。「Fallout 3」など5タイトルを日本でパブリッシュする。
今回設立されたゼニマックス・アジアは、米国のZeniMax Mediaの日本法人。日本国内およびアジア地域でのゲームソフト開発・パブリッシング事業を担当する。社名からはどのようなゲームが登場するのかイメージが付かない人も多いかと思うが、ZeniMax Mediaは、PC向けやプレイステーション 3/Xbox 360で発売されている「The Elder Scrolls IV: オブリビオン」(以下、オブリビオン)を手がけるBethesda Softworksの親会社となる。なおゼニマックス・アジアのゼネラルマネージャーには、同タイトルの日本語版を手がけた高橋徹氏が就任した。発表会には高橋氏のほか、プロデューサーの岩本けい氏が登場した。
同社は、アジア全地域を担当することになるが、日本法人設立のきっかけとなったのはやはり「オブリビオン」だったそうで、日本でのメディアから好評かを受けたほか、14万本の販売実績を記録したとのこと。「この成功を受けて日本でも法人を作ろうという動きが出て、今回の設立となった。なお、当面は日本国内のパブリッシング事業に注力するが、ゆくゆくは他社タイトルのパブリッシュ事業も手がけたい」と高橋氏。中長期的には、国内での開発も視野に入れていくという。年間のリリースタイトルは10本程度を予定している。
「何でもかんでも海外のゲームをリリースすると言うことではなく、そのタイトルを喜んでくれるお客さんが日本にいるものだけを選んで発売する」と高橋氏は語る。同社から発売されるタイトルについては後述するが、「『スター・トレック』関連のゲームなどはマスに訴える商品ではないが、『スター・トレック』ファンなど、一部の人は泣いて喜ぶような商品となっている。たくさん売れる物ではないかもしれないが、望んでいる人がいるタイトルについては積極的にやっていく」(高橋氏)とのことだ。
今後同社から発売されるタイトルは以下の通りだ。
「オブリビオン」のスタッフが手がける最新作――「Fallout 3」
プレイステーション 3およびXbox 360で発売される「Fallout 3」は、「オブリビオン」のスタッフが手がける最新作。ナンバリングがされているようにシリーズタイトルなのだが、1作目は米国のInterplayから1997年に発売されており、2作目は1998年に登場している。2007年になってBetehsda Softworksが同作の版権を取得し、3作目を手がけたというわけだ。
今回は2277年、核戦争後の荒廃した世界が舞台。プレイヤーは核シェルター「Vault110」で生まれたキャラクターを操作するのだが、突然になくなった父親を探しに行くことから物語は始まる。ただし「オブリビオン」のチームが制作を担当しているだけ合って、プレイやノー選択肢によって解決方法や結果は千差万別。どのエンディングがグッドなのかバッドなのか、1度プレイしただけでは全容を見ることができないという。
なお、「オブリビオン」で採用されている「Radiant A.I.」によりNPCが行動するので、「オブリビオン」同様に、プレイヤーキャラクターがNPCとすれ違うと声をかけたり、表情を変えたりする。また父親キャラクターについては、キャラメイキングで設定した自分の顔に似せて、キャラクターがそれぞれ変化する。
「本作は一見アクションゲームのように見えるが、完全なるRPG。クエストをクリアしていくことで経験値をもらい、自分のキャラクターを育てることができる」と岩本氏。高橋氏によるとボリュームは「オブリビオン」並とのことだが、オープンワールドシステムのノウハウが惜しげもなく投入されている本作は、いずれにしても「オブリビオン」同様に、かなり自由度の高いゲームになるだろう。
なお本作は、米国ではPC版も発表されているが、「日本語ローカライズは未定」(高橋氏)。プラグインなどの拡張要素は詳細は未定だが「用意中」(高橋氏)とのことだ。
Fallout 3 | |
---|---|
対応機種 | プレイステーション 3/Xbox 360 |
発売日 | 2008年発売予定 |
価格 | 未定 |
ジャンル | RPG |
プレイ人数 | 1名 |
CERO | 審査予定 |
開発スタジオ | Betehsda Games |
発売 | ベセスダ・ソフトワークス |
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