イケメン王子、ペベンシー兄妹と来日記者会見――「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」

劇場映画「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」が5月21日より全国公開されるに伴い、メディア向けの記者発表会を開催。会場ではDS/Wii版の試遊会も行われた。

» 2008年05月20日 16時20分 公開
[加藤亘,ITmedia]
記者会見には、「ナルニア国案内人」に就任したタレントの関根麻里さんが、スーザン・ペベンシーの衣装を着て登場した

 いよいよ明日5月21日、劇場映画「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」が全国公開となる。それに先駆け5月19日、パークハイアット東京においてベン・バーンズさん(カスピアン王子役)、ウィリアム・モーズリーさん(ピーター役)、ジョージー・ヘンリーさん(ルーシー役)の3名と、監督のアンドリュー・アダムソン氏、プロデューサーのマーク・ジョンソン氏を招いての来日記者会見が行われた。今年3月にもベンさんとマーク氏が来日し、フッテージ上映会を催していることを踏まえても、日本での成功に期待をかけているのが分かる。

 「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」は、公開に合わせて、ディズニー・インタラクティブ・スタジオよりニンテンドーDS版が5月22日に、Wii版が6月に発売されることになっている。ゲーム化については以前、マーク氏にインタビューを行っているのでそちらを確認していただきたい。

 ここで、改めて「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」について紹介したい。本作は、イギリスのC.S.ルイスが描いたベストセラー小説を原作とした(シリーズ全7巻、世界29カ国で出版、累計発行部数約8500万部を誇る)劇場用映画。2006年には、シリーズ1作目となる「ナルニア国物語/第1章:ライオンと魔女」が公開され、本作ではその1300年後の、魔法が人間によって駆逐された「ナルニア国」が描かれる。主人公はカスピアン王子へと引き継がれるも、ペベンシー兄妹はもちろん、アスランや白い魔女など前作に登場したキャラクターも登場するファンタジー作品となっている。

左からアンドリュー・アダムソン監督、ウィリアム・モーズリーさん、ジョージー・ヘンリーさん、ベン・バーンズさん、マーク・ジョンソン氏

 記者会見ではまず、来日した5名の作品に対する意気込みと、こうして日本で上映されることへの感謝と成功への期待が次々と述べられる。映画「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」は、5月20日にジャパン・プレミアムが開催され、公開初日には舞台挨拶が予定されるなど、実に力が入っている。

 今回は来日はかなわなかった次男のエドマンド役のスキャンダー・ケインズさんと長女スーザン役のアナ・ポップルウェルさん含め、ペベンシー4兄弟は非常に仲がよいとヘンリーさんが明かすまでもなく、記者会見中もヘンリーさんへの質問に対してモーズリーさんが助言をする場面もあったりと、本当の兄弟のような信頼と親愛の情が感じられた。逆に、映画ではペベンシー兄弟の長男・ピーターとカスピアン王子が対立することもあり、アダムソン監督はあえて対抗心を仰ぐようなことを言って撮影に臨んだこともあった。監督曰く、2人のライバル心をあおるにはコツがあって、撮影直前にどちらかの衣装や小道具でもいいので、何かを比較し、例えば「ベンの持ってる剣の方が、長くて格好いいね」などと優劣をつけた後、考えるヒマもなく本番に臨むことなのだそうだ。

 それを受けてモーズリーさんは、髪型も衣装もきめて現れたバーンズさんにペットボトルの水をぶちまけてライバル心を植え付けることに成功したと会場の笑いを誘うと、バーンズさんは、「ウィリアムは非常に肉体的にも恵まれていて、乗馬やアクションなどすべてにおいて勝っており、一緒にいても勉強になる。一時はジムに行って対抗しようとしたが、あきらめた」と持ち上げたかと思ったら、「ただ、1つだけ言えるのは、ボクの剣の方が長くて格好よかったけどね」とけん制し、ここでも対抗心をあらわに負けずと会場の笑いを取っていた。

 ヘンリーさんには、早くも次回作でもあるシリーズ第3章「朝びらき丸 東の海へ」についても質問が飛んだ。「朝びらき丸 東の海へ」では引き続きカスピアン王が登場し、ルーシーとエドマンド、そしていとこのユースチスがナルニアへと旅立つことになる。残念ながらベペンシー兄弟の長男ピーターとスーザンとは、本作でお別れとなるが、再びナルニアの世界に足を踏み入れることができることに感謝と期待を寄せていた。

 なお、記者会見終盤には「ナルニア国案内人」に就任したタレントの関根麻里さんが、スーザン・ペベンシーの衣装を着て登場し、華を添えた。

会見では、DS/Wii版「ナルニア国物語/第2章:カスピアン王子の角笛」の試遊ができたほか、関連商品が陳列されていた
関根さんは得意の英語で出演者らに挨拶。映画を楽しみにしていると花束を贈ると、ヘンリーさんと背が変わらないことをいじられるなど、しばしのペベンシー兄弟入りを楽しんでいた。なお、肩に止まっているのは、リーピ・チープ

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