新しいゲームとして生まれ変わった「キノスワールド 〜パジャマの騎士〜」(1/2 ページ)

GMO Gamesがサービスを予定している「キノスワールド 〜パジャマの騎士〜」の発表会を開催。韓国で生まれたゲームだが、日本向けにキャラクターやストーリーをリファインした横スクロール型MMORPGだ。

» 2008年06月19日 17時23分 公開
[今藤弘一,ITmedia]

 「キノスワールド 〜パジャマの騎士〜」(以下、キノスワールド)は、3Dグラフィックを活用した横スクロール型MMORPG。原作となっているのは、韓国・NFRONTが開発し、サービスされている「LUDIX Online」だ。

 「ただし、これまでサービスされてきたオンラインゲームのように、韓国で作られたゲームをただ持ってきたわけではない」と語るのは、GMO Games代表取締役社長であるアンディ・クォン氏。タイトルが変更されているだけでなく、キャラクターもすべて日本のクリエイターに依頼して変更するほか、独自シナリオを導入してサービスするという。「日本のユーザー向けには、韓国のものではなく日本のゲームを提供したいと思う。当たり前のことをやっているだけ」(クォン氏)。

 「キノスワールド」には、ゲームに登場するヒロインとして「レイチェル」というキャラクターが作られているが、これも「LUDIX Online」にはもちろん登場しない。日本で新たに作られたキャラだ。

 GMO Games取締役兼プロデューサーであるユン・ジェス氏は、「『LUDIX Online』は韓国では商業的に成功しなかった。しかしこのゲームは“ダイヤの原石”のようなもので、ゲーム自体が悪いからではない」と語る。日本でサービスするに当たっては、“ゲームに意味を与える作業”をしたそうだ。

画像 GMO Games代表取締役社長 アンディ・クォン氏
画像 GMO Games取締役兼プロデューサー ユン・ジェス氏

 「キノスワールド」では、オープニングでレイチェルが登場し、夢の中にいる主人公(プレーヤー)に助けてほしいと訴えかけるところから始まる。パジャマ姿で起きたプレーヤーは、冷蔵庫の中に吸い込まれ、「キノスワールド」の世界に入っていく。

 「LUDIX Online」では、こうしたストーリーや意味づけがまったくされていなく、キャラクターメイクも“パンツ1丁”の姿から始まり、いきなりゲームの世界に放り込まれるなど、不親切な部分がかなりあった。このためユーザーもその世界観に没入できなかった、というわけだ。「タイトルも日本と韓国でまったく異なるように、別のゲームとして考えてほしい」(クォン氏)。

画像画像 左が「キノスワールド」、右が「LUDIX Online」のキャラクター作成画面

 なお「キノスワールド」だが、本日6月19日の午後7時より公式サイトがオープン。翌6月20日午後7時〜6月25日午後5時までの期間で「プレミアサービス」の参加者を1000名募集する。プレミアサービスは6月30日〜7月6日の1週間、毎日午後5時〜午後11時の6時間だけ開催される。なぜクローズドβテストではなく“プレミアサービス”としたかについてクォン氏は「映画の“プレミア上映“などと同じで、事前に公開するためにこの名称を付けた。『LUDIX Online』は2006年よりサービスが開始されているし、すでに内部でテスト済みだから」だとか。

 「通常はクローズドβテスト、オープンβテスト、正式サービスという流れとなると思うが、その手順を取るのが正しいのか疑問だ。ユーザーに対して“テストだから”と言い訳をして、不具合があったら巻き戻しをしたりと、そのようなサービスの姿勢でいいのだろうか」(クォン氏)。

 なお、プレミアサービスに参加した人全員に限定オリジナルアイテムがプレゼントされるほか、プレミアサービスのデータはすべて、オープンβサービスに反映されるとのこと。オープンβサービスは7月9日午後5時より登録が開始され、7月11日午後5時から開始される予定となっている。正式サービスは10月上旬より予定されており、アイテム課金方式でのサービスとなる。

レイチェルを中心にプロモーションを展開

 ヒロインのレイチェルだが、CVを担当するのは宮崎羽衣さん。GMO Gamesオンラインゲーム事業本部の松木善史氏によると、宮崎さんはオープニングのナレーションで登場するほか、ゲーム内でもレイチェルのCVとして登場することになるそうだ。現在PCメーカーとのタイアップの話が進んでおり、PCを購入するとレイチェルの壁紙がインストールされているといった企画を考えているとか。レイチェルのブログも開設され、そこでは通常の日記形式の記事だけでなく、公式サイトに掲載されていないような内容を紹介していくことになるそうだ。「新人アイドルのように、ラジオなどに登場したりと幅広い展開を考えている」(松木氏)。

画像 ちなみにレイチェルを担当したのは平尾リョウさん。「ツインテール必須」とクォン氏、松木氏に言われてそのようにデザインしたそうだ
画像 「年内で30万人のユーザーを獲得し、最終的には100万人のユーザーを目指したい」と語るGMO Gamesオンラインゲーム事業本部 松木善史氏

画像
       1|2 次のページへ

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/21/news189.jpg 「大物すぎ」「うそだろ」 活動中だった“美少女新人VTuber”の「衝撃的な正体」が判明 「想像の斜め上を行く正体」
  2. /nl/articles/2411/22/news014.jpg 川で拾った普通の石ころ→磨いたら……? まさかの“正体”にびっくり「間違いなく価値がある」「別の惑星を見ているよう」【米】
  3. /nl/articles/2411/22/news114.jpg 中村雅俊と五十嵐淳子の三女・里砂、2年間乗る“ピッカピカな愛車”との2ショを初公開 2023年には小型船舶免許1級を取得
  4. /nl/articles/2411/21/news027.jpg 大きくなったらかっこいいシェパードになると思っていたら…… 予想を上回るビフォーアフターに大反響!→さらに1年半後の今は? 飼い主に聞いた
  5. /nl/articles/2411/22/news032.jpg 「壊れてんじゃね?」 ハードオフで買った110円のジャンク品→家で試したら…… “まさかの結果”に思わず仰天
  6. /nl/articles/2411/22/news018.jpg 猫だと思って保護→2年後…… すっかり“別の生き物”に成長した元ボス猫に「フォルムが本当に可愛い」「抱きしめたい」
  7. /nl/articles/2411/22/news171.jpg なんと「身長差152センチ」 “世界一背が低い”30歳俳優&“世界一背が高い”27歳女性が奇跡の初対面<海外>
  8. /nl/articles/2411/22/news145.jpg 大谷翔平と真美子さん、「まさかの服装」に注目 愛犬デコピンも大谷家全員で“歩く広告塔”ぶり発揮か
  9. /nl/articles/2411/20/news027.jpg 「こんなことが出来るのか」ハードオフの中古電子辞書Linux化 → “阿部寛のホームページ”にアクセス その表示速度は……「電子辞書にLinuxはロマンある」
  10. /nl/articles/2411/22/news184.jpg 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた