今年の「テイルズ オブ」シリーズは3タイトルが登場――次のマザーシップタイトルはWiiで(1/3 ページ)

13年目に突入した「テイルズ オブ」シリーズのラインアップ発表会を開催。今年は既発表のXbox 360に加えて、ニンテンドーDS、PSPでの展開となること発表された。タイトル名など詳細は明らかにされなかったが、次のマザーシップタイトルはWiiでのリリースとなる。アニメも放送開始。

» 2008年07月07日 20時08分 公開
[今藤弘一,ITmedia]

2008年度のテーマは「躍導」

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 7月7日、バンダイナムコゲームスから発売されている「テイルズ オブ」シリーズの2008年度ラインアップ発表会が開催された。2008年度のテーマは「躍導」。“導”となっているのは「さらに躍進し、ユーザーを心躍る体験へと導いていく」ことを目的としているためだという。

 本年度発売されるのは、すでに発表されているXbox 360ソフト「テイルズ オブ ヴェスペリア」に加えて、ニンテンドーDSソフト「テイルズ オブ ハーツ」、PSPソフト「テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー 2」であることが発表された。発売時期だが、「テイルズ オブ ハーツ」が2008年第4四半期(10月〜12月)、「テイルズ オブ ザ ワールド レディアント マイソロジー 2」が2009年第1四半期(1月〜3月)となる。

 バンダイナムコゲームスのゼネラルマネージャー 吉積信氏は「ニンテンドーDSについては、マザーシップタイトルである『テイルズ オブ イノセンス』を昨年発売したが、グラフィック面での進化だけでなく、ファンの皆様へのアプローチに関しても、新しいアングルから考えていく」と語る。

 また吉積氏は「今日の発表会では2008年度のタイトルを紹介することになっているが」と前置きしながら、この次に開発をしているマザーシップタイトルについてはWiiで展開することを発表。「いろいろなハードで展開することになるが、コンテンツに即して、しかもファンの皆様に喜んでいただけることを考えながらラインアップを組んでいく」と話した。


画像 バンダイナムコゲームス 第2プロダクション ゼネラルマネージャー 吉積信氏
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Xbox 360初登場となる「テイルズ オブ ヴェスペリア」

 8月7日に発売されるXbox 360ソフト「テイルズ オブ ヴェスペリア」について、同社の郷田努プロデューサーから改めて紹介された。

 「テイルズ オブ ヴェスペリア」だが、海外・国内ともにBONNIE PINKさんが主題歌を担当するなど、シリーズ初めての試みを行っているタイトル。北米では2008年8月に発売されるほか、アジアでも2008年の夏、欧州では2009年の発売が予定されている。

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 本作は初めての“ハイデフ”作品となるため、クオリティもさることながら、ボリュームに関してもしっかり作ろうというコンセプトで制作してきた、と郷田氏。「結果としてシリーズ最大規模のシナリオ、アニメーションとなり、特徴的なバトルシステムについて秒間60フレームで展開されるほか、再興のクオリティでのグラフィックスが実現できた」(郷田氏)。

 本作についてはXbox LIVEで体験版が配信されているが、北米や欧州でも7月14日から体験版が配信されるとのこと。国内版に関しては、通常のでも版配信量の180%という数がダウンロードされており、手応えを感じている、と郷田氏は語る。

 主題歌を担当するBONNIE PINKさんはビデオメッセージで登場。「本当はシリーズを1回もプレイしたことがなかった(笑)」と語るBONNIE PINKさんだが、郷田氏によると、猛勉強して、作品の内容について一番詳しい人になったとか。「ユーリ・ローウェルとフレン・シーフォという、男性キャラクター2人のつかず離れずみたいな関係というか、そこを歌にできないかと思った」とBONNIE PINKさん。そこから“光と陰”をたとえてサビにも歌い込んだそうだ。「男同士の友情と思って書いていたんですが、みんなが入っていけるようなラブソングになればいいかなと思って。意外と男女の話だと思って受け止めてくれた人も多いみたいですね」(BONNIE PINKさん)。

画像 バンダイナムコゲームス プロデューサー 郷田努氏
画像 BONNIE PINKさんからもビデオメッセージ。シングルは8月6日に発売される

 「鐘を鳴らして」という言葉に“いつでも君のことを気にかけているよ”という気持ちを込めたというBONNIE PINKさん。彼女自身も日本語と英語とで同じ曲を作るのは初めてだったそうだが、「このゲームをきっかけに、BONNIE PINKに興味を持ってくれる日本以外のリスナーがいたら最高だなと思います。ゲームとともに『RING A BELL』も浸透するといいですね。プレイしたことはなかったですが、完成した暁にはチャレンジしたいです」と語った。

 なお、予約特典については、ユーリ役の鳥海浩輔さんがバンダイナムコゲームスに潜入したリポートや声優座談会、イラストギャラリーなどが収録されているDVDが付属することが発表された。また、ソフトと同時発売される本体同梱版(価格:3万7800円(税込))についても、実物が紹介された。また7月上旬からは、第2弾のプロモーション映像も配信される予定となっているそうだ。

画像 予約特典の詳細を発表
画像 本体同梱版の実物を持って登場したのは樋口義人制作プロデューサー

 ここでユーリ役の鳥海浩輔さんと、エステル役の中原麻衣さんが登場。制作のエピソードについて紹介してくれた。

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画像 鳥海浩輔さん
画像 中原麻衣さん

 鳥海さんは自分自身が芸歴13年で、「テイルズ オブ」シリーズと同じだったと語りながら、「いろいろな方が知っているタイトルなので、本作も幅広く知ってもらったらいいですね」と鳥海さん。中原さんは「テイルズ オブ」シリーズを高校生の時からプレイしていたそうで、「まさか自分がこのシリーズに声を当てることができるとは思っていなかったのでびっくりしてうれしかったのと同時に、収録自体は緊張しつつ楽しくできました」と語る。

 ユーリは大人っぽいキャラクターなので鳥海さんはぴったりだった、と郷田氏は語るが、鳥海さんによると、オーディションの時に「自由にやってください」という形で演じたら「そんな感じで」と言われて、本番もその通りだったとか。「無理をしたり作り込む必要がなく、自然体で演じられましたね」(鳥海さん)。中原さんは「無駄に『テイルズ オブ』シリーズの知識があるので(笑)、このキャラはこういう立ち位置なのかな、こういう芝居が欲しいのかなと考えて演じた」そうだ。「それに、ゲームだと普通は個人個人での収録となるのに、今回はみんな一緒での収録となったので楽しかったですね」(鳥海さん)。

 「わたしも1ファンのようなものですが、本作はアニメパートはもちろんきれいですし、ちょっとしたところの表情が今までにないくらいいいので、これまでのファンの方も、初めての方も楽しんでプレイできると思いますので、ぜひ楽しんでください」(中原さん)。

 「映像もすごくきれいですし、ストーリーも重厚な作品になっていると思います。僕たちも長い期間をかけて収録しましたので、その分思い入れもあります。ぜひ皆さんに知っていただければと思います」(鳥海さん)。

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