マリオとクッパがスタジアムで対決! 大勢で盛り上がれる野球系パーティゲーム(?)登場「スーパーマリオスタジアム ファミリーベースボール」レビュー(2/2 ページ)

» 2008年07月10日 00時00分 公開
[仗桐安,ITmedia]
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豊富なモードで、1人でも4人でも楽しくやり込める

 本作には「エキシビション」「チャレンジ」「ミニゲーム」「トイフィールド」「トレーニング」「レコード」という6つのモードがある。

 ゲームを初めてプレイする時は、まずトレーニングで基本操作を学んでおきたい。一通りやっておけばその後のプレイもバッチリだ。レコードでは各モードのさまざまな記録を確認することができる。

画像画像 トレーニングではジュゲムのガイドに従って操作方法を習得していく

 エキシビションは、自由な設定でコンピュータや友人と対戦プレイ・協力プレイができるモード。友人とのプレイは最大4人でできる。エキシビションではプレイ前にスペシャル技の使用の「あり」「なし」や、おじゃまアイテム使用の「あり」「なし」を設定できるので、とことん“マリオ”的なプレイもできるし、ギミックなしでストイックに野球ゲームを楽しむこともできる。

 画面に表示されるパネルの指示に従って交代でプレイできるほか、プレイしていないプレイヤーが「おうえん」できるというのがユニークだ。指定されたリズムでWiiリモコンを振ることができればスペシャルアイコンがストックされるので、味方のチャンスが増えることになる。

画像 普通に野球を楽しみたいならエキシビションだ
画像 キャプテン同士の対決になると特別なデモが入る

 チャレンジは、1人でガッツリやり込めるアドベンチャーテイストのモードだ。最初はマリオ1人しかいないので、野球をやるどころではない。マップ上にある複数のステージを行き来しながら、まずはチームメンバーを集めていこう。

 メンバーを集めるためには、新しく出会ったキャラをチームメイトにするためのスカウトミッション、行く手を阻むクッパ陣営の敵キャラと戦うバトルミッションなどがあり、それらをこなしていかなくてはならない。ミッションは「チャージショットを成功せよ」「敵を打ち取れ」など、あくまでも野球ゲームの中での勝負。ちょっとした謎解きがあったり、プレイヤーキャラを切り替えなくては進めないところがあるなど、アクションアドベンチャーのノリでしっかりと楽しませつつ、本編である野球のテクニックが上達するようにうまく導いてくれる。少しずつメンバーが集まっていく達成感も大きく、思わず時間を忘れてやり込んでしまう人もいるのではないだろうか。

画像画像 ゲームが進行すると夜のマップが加わる。昼と夜では同じスタジアムでも違う顔を持っているようだ
画像 デイジーが石像にされてしまった。どうすれば助けられるのだろうか

画像 ちょっとしたパズルや謎解きをクリアすることでステージの先に進めるようになる
画像 仲間が増えるほど、チーム戦略の幅も広がる
画像 ミッションをクリアして妨害する敵たちをけちらそう

 トイフィールドは、複数のプレイヤーで代わる代わるボールを打ち、コインを奪い合う独特の面白さを持つモード。1人がバッターになり、それ以外のキャラは野手だ。ピッチングマシンから飛び出すボールをいかにうまく打てるか、敵が打ったボールをいかにキャッチするか、それらの要素で各自のコインが増えたり減ったりする。特殊なフィールドと特殊なルールでパーティゲーム的なコイン争奪戦を楽しめる。個人戦もチーム戦もできるので、友人たちとわいわい盛り上がりながらプレイしたいならオススメだ。

 パーティプレイを楽しみたいなら、ミニゲームもぜひプレイしてほしい。こちらはまさにミニゲーム集そのもので、やはり基本は野球をモチーフにしているものの、より自由な、何でもありな感覚で数多くのミニゲームをプレイできる。最初は遊べるミニゲームが少ないので、チャレンジをやり込んでミニゲームを増やしていってほしい。

画像 独特のトイフィールドは、ぜひ多人数でやってほしい
画像 パックントロッコは、トロッコで近付いてくるパックンフラワーにボールをぶつけて追い返すゲーム。タイミングと瞬間的な判断力が重要だ
画像 まほうのラクガキは、まほうのフデを奪い合って、なるべく多くラクガキして塗り潰したプレイヤーが勝利するゲーム。アタックやジャンプでのフデの奪い合いが熱い

さすがマリオさんね、と言える、何でもありの楽しい野球ゲーム

 本作について言えることは、とにかく“手堅く面白いマリオスポーツは健在!”ということ。野球はよく分からんのです、と冒頭で門外漢宣言した筆者ではあるが、子供の頃は普通に野球をやっていたし、ルールは一通り知っている。それくらいの知識と興味があれば十分なくらいに、本作はゲームとして面白いものに仕上がっている。もちろん筆者よりも数段野球が好きな人であれば、なおのこと楽しめるだろう。リアルな野球ファンからすれば、スペシャル技などのアンリアルな要素に抵抗があるかもしれない。しかしそれらはルール設定で「なし」にすることもできるので、しっかりと野球を楽しめる。振って投げる、振って打つというWiiリモコンによる操作は野球ゲームとして理に適っているし、プレイしていて気持ちがいい。各種エフェクト、演出、ギミックは徹底的にマリオワールドを楽しめるものなので、純粋なマリオファンでもとっつきやすいはずだ。

 また、エキシビション、トイフィールドに加えて、ミニゲームで好きなMiiを自由にゲームに参加させられるのもいい。もはやMiiでプレイできるタイトルが多くあるので、それ自体を高く評価する、というわけではないが、やはりこの機能があると友人や家族とのプレイがより盛り上がるのは間違いない。自分のMiiとマリオたちの共演を楽しめるという魅力は大きいと言えるだろう。難を言えば、Wiiのゲームにしては若干ロードが長く、かつ多いという点が気になるが、ロード中に各種説明が入るなど、演出上の工夫もなされており、許容範囲ではあると思えた。

画像 Miiでのプレイも、また楽しきかな。キャプテン以外はMiiで固められるので、友人のMiiを集めて野球チームを作ってみてはどうだろうか
画像 ロード時にワンポイントアドバイスが出るなど、随所に工夫がある

 野球ゲーム好き、マリオゲーム好き、そのいずれかであれば、本作は十分“買い”だと断言する。「Wiiのパーティゲームはあらかたプレイしちゃったんだけど、多人数で遊べる新しいゲームないかなぁ」と、Wiiでわいわい遊ぶタイトルに飢えている人にもうってつけだ。野球というモチーフやマリオというキャラももちろんコンテンツを支えてはいるのだが、「大勢でプレイした時に楽しい」というラインもバッチリはずさずに作られているので、大枠でパーティゲームとして捉えても何ら問題はない。1人用に用意されたチャレンジも楽しいし、至れり尽くせりだ。まあ、あまりほめすぎるのも何なのだが、よくできているのは事実だ。“さすがマリオさんね”と思わされるタイトルなのである。

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