アニメ「亡念のザムド」、PLAYSTATION Storeで独占配信(2/2 ページ)
制作者・出演者が「亡念のザムド」について語る
発表会にはボンズ代表取締役 南雅彦氏、監督の宮地昌幸氏、竹原アキユキ役の阿部敦さん、西村ハル役の折笠富美子さん、ナキアミ役の三瓶由布子さん、アクシバ役の小西克幸さんが登場した。そのときの一問一答をご紹介しよう。
――今回のプロジェクトが発足した経緯を教えてください。
南雅彦氏(以下、敬称略) 個人的には今回のプロジェクトは“奇跡の出会い”だと思っています。監督を中心に、スタジオの方から企画書が上がってきた時から始まっているんですが、内容、ビジュアル含めて新しい作品が出来上がるなという予感がしました。ただ、これをどう言った形でユーザーに届けていくのか、悩む企画でもありました。そのときにSCEの方と会う機会があって、PLAYSTATION Networkでの企画を聞きましたが、これは「ザムド」のために作られたものではないか、と思うくらいに“出会い”を感じまして、一気に制作の方に進んでいったというのが最初です。
――PS3での独占配信に興味を持たれたきっかけは?
南 独占配信と言うよりも、同じマシン、同じきっかけによって、世界中の人にこの作品を見てもらえるところに一番魅力を感じました。
――「亡念のザムド」は初監督作品ですね。
宮路昌幸氏(以下、敬称略) 長い間仕事をしてきまして、自分と一緒にかかわってくれているスタッフと話していた時にモチーフが固まってきたのもあったんですが、ボンズのBスタジオの人たちとやりたいな、というのもありまして。
作品のテーマは、初めにいくつか想定しているんですが、その通りに作っちゃうと矮小(わいしょう)化されてしまうというのは、初めの数話で起こっていまして。それよりもアニメーションは絵で描かれているので、喜怒哀楽から無頓着になっていける部分もあるんですね。それは捨てたくないなと。傷ついても翌週は元気に、みたいな。あとは人と人との関係というか、向田邦子さんが作ったような昔のドラマにはていねいに描かれていたものがなくなってきていたりするので、そういうこともやってみたいなというのは、初めのモチーフとしてありましたね。
――注目してもらいたいポイントはありますか?
宮路 すべて、と(笑)。音響もそうですし、声優さんの演技もそうなんですが、その陰で昼夜関係なく働いてくれている制作スタッフとか。懸命なものは人の心を打つだろう、という気分でやっています。喜んでいただけたらいいなと思います。
――阿部さんが演じるアキユキとはどんな男の子ですか?
阿部敦さん(以下、敬称略) 年齢は16歳ということで、高校生なんですが、どの年代の人が見ても共感できる存在だと思うんです。友達とふざけあったりとか、母親に対して乱暴な言葉遣いをしたりとかっていうのは、男の子だったら誰しも、高校生くらいの時にはそういうところがきっとあったと思うんですよね。誰もが共感を得られる少年だと思います。
――初の主人公役ですが、決まった瞬間はどのようなお気持ちでしたか?
阿部 そうですね……オーディションの返事が来るのが遅かったので(笑)、最初は「……」という感じだったんですが、個人的にはボンズさんの作品が好きで、いつかは出てみたいな、できれば主役をやりたいなと思っていたらかなってしまいました。うれしかったですね。
――どのような意気込みで収録に向かわれていますか?
阿部 声優の経歴的なところで言うと、わたしが一番の新人なんですが、今のアニメではあまりない年齢の広さ、キャリアの広さがあって、すごい方もいっぱい出演されます。話自体も次の予想がまったくつかない作品なので、「ああ、この話はこうなっていくのか」というのが毎回楽しみです。とにかくぶつかっていくしかないなという気持ちです。アキユキもいろいろなところにぶつかって成長していくキャラクターだと思うので、そのあたりを共感しながら一生懸命やっていきたいですね。
――ハルはどんな少女でなのしょう。
折笠富美子さん(以下、敬称略) アキユキの幼なじみなんですが、とても活発で気の強い女の子です。キャラクターの感情表現が非常にリアルなので、過剰にならないように気をつけて演じています。絵で見せていく演じ方と、自分の声で演じるというのがあるので、あまり自分の声が前に出てしまうのもよくないと思いますし……。作品の空気感を大切にしたいと思います。
――ナキアミはどのような性格の子なのでしょうか。
三瓶由布子さん(以下、敬称略) ナキアミは北にある「テシク」という民族の出なんですが、ちょっと事情があってザンバニ号で育てられた女の子です。クールな感じなんですが、アキユキとかかわったり、ザンバニ号で生活していくことによって、彼女の考えがだんだんと分かってくるという……。
ナキアミはザムドをコントロールする力を持っているので、今後はアキユキの面倒を見ていくという役ですね。ただ、現場では「もっと声を出してください」という時もあって、見た目はおとなしそうで何を考えているのか分からないという印象を受けるんですが、心の中で思っていることや、彼女なりに人間関係を考えていることがあるんだな、ということを踏まえて、大切に演じています。
――アクシバはどんな存在のキャラクターですか?
小西克幸さん(以下、敬称略) ザンバニ号のクルーの1人で、学級にたとえると“クラスの中のお調子者”という立ち位置ですね。皆さんには「小西さんそのまんまだ」といわれています(笑)。そんなわけで自分と似通っているところが多いので、毎回アフレコは自由にやらせていただいています。
あと、本編の予告ナレーションも担当しているんですが、12、3秒のコメントも毎週読み方を変えて、うたったりとか、句を詠むように読んだりいろいろしています。こちらも“フリーダム”な感じで(笑)。いただいたコメントは2パターンくらい考えて、監督と相談してどちらかを決めて演じたりするんですが、最近は早口で読んでもぱんぱんになるくらいの原稿を書いてくださるので、あまり遊べなくなってます(笑)。
――皆さんにメッセージをお願いします。
小西 「亡念のザムド」は、オリジナルの設定、世界観で、物語にも伏線がいっぱいあったりするんですが、そういうことを置いといても、見て楽しくて、次が気になる作品だと思います。皆さんに見ていただいたらうれしいですね。予告までが「亡念のザムド」なので(笑)、そちらの方もよろしくお願いします。
三瓶 絵もきれいですが、すんでいるキャラクターが個性豊かで、ザンバニ号での会話を1つ取ってもキャラクターの色があって。見ていてにやっとする場面もあります。ナキアミはクールな感じではありますが、ちょっとした“いいこと”を言っている時もあるので、そこにも注目してみてください。
折笠 キャラクターの心や言葉、音楽、ハイクオリティな映像など、心に響く作品だと感じています。これは取ってもすごいことになるんではないかと思っていますので、世界中の人に勧めてください。よろしくお願いします。
阿部 最近のアニメとはひと味違った感じの作品に仕上がっています。セリフも、普段使わないような言葉があったとしても、一人一人の心の動きを的確に表していたり。1回見て終了と言うことではなく、1話を何回か見ることで違った部分が見えてくることもあると思いますので、そこにも注目してほしいですね。全年齢の方に見て楽しんでもらえる作品だと思いますので、配信を楽しみにしていてください。
宮路 普段ファンタジーものは好きじゃないという人の方が、見たら“面白い”と感じていただけると思います。世界同時に配信するので、会ったこともない世界中の人と一緒に見ているんだなと言うのはスリリングだと思いますし、そういう面も作品の中に入っていたりしますので、楽しみにしてください。
南 新しい作品が新しい場所で生まれようとしています。自分の中でもすごくドキドキしていますし。監督を中心に、現場は制作まっただ中なのですが、最後まで皆さんに楽しんでもらえる作品を作ろうと思っていますので、楽しみにしてください。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
-
ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
-
「懐かしい」 ハードオフで“30年前のPC”を購入→Windows 95をインストールしたら“驚きの結果”に!
-
「靴下屋」運営のタビオ、SNSアカウント炎上を受け「不適切投稿に関するお詫び」発表 「破れないストッキング」についてのやりとりが発端
-
餓死寸前でうなり声を上げていた野犬を保護→“6年後の姿”が大きな話題に! さらに2年後の現在を飼い主に聞いた
-
毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
-
「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
-
放置された池でレアな魚を狙っていた親子に、想定外の事態 目にしたショッキングな光景に悲しむ声が続々
-
脱北した女性たちが初めて“日本のお寿司”を食べたら…… 胸がつまる現実に考えさせられる 「泣いてしまった」「心打たれました」
-
父「若いころはモテた」→息子は半信半疑だったが…… 当時の“間違いなく大人気の姿”に40万いいね「いい年の取り方」【海外】
- イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
- 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
- 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
- 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
- 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
- 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
- コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
- 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」