オフラインミーティング「エヌ・シー・ジャパンが行く!〜日本縦断ユーザーカンファレンス 2008〜」がスタート(2/2 ページ)
ユーザー vs. エヌ・シー・ジャパン。勝敗の行方は!?
次に行われたのは本イベント限定の攻城戦「エヌ・シー・ジャパンからの挑戦状」だ。通常の攻城戦とは大きく異なる特殊ルールで、まず来場者のうち参加できるのは50名のみ。この50名は2つの血盟「黄昏の革命軍」と「黎明の君主達」に分かれ、舞台となるグルーディオ城で待ち構えるエヌ・シー・ジャパン軍と激突するというものだ。
レベル85のイベント専用キャラクターはイカルス武器とダイナスティ防具セットを装備し、補助魔法は自動的に付与。攻城戦開始時には臨時連合状態の2つの血盟だが、どちらかが城を落とし城主となった時点で今度は防衛側に。エヌ・シー・ジャパン軍を含む三つ巴になり、制限時間の50分が過ぎた時点で勝利血盟となった側の参加者には、種族別サークレットがプレゼントされる。
普段は出現しないモンスターが中庭に配置されているサプライズ付きの攻城戦は、人数で劣るエヌ・シー・ジャパン軍を2つの血盟が蹴散らし、まずは黄昏の革命軍が聖物への刻印が成功させ城主となった。ここでエヌ・シー・ジャパン軍は黎明の君主達に共闘を申し出るが、あっさり拒否されてしまった。敵対する2つの血盟は刻印を何度か試みるものの、黄昏の革命軍は即席の血盟とは思えないほどの連携プレイで最後まで城を守り抜き、勝利血盟となった。
両隣に座ったプレイヤー同士がチャットではなく、声をかけあってお互いをサポートする様子は、ネカフェならではの協力プレイで攻城戦は大いに盛り上がっていた。1つ残念だったのは、50名の参加者を選ぶ方法が、スタッフからプレートを受け取った先着順だったこと。ステージ前は我先にとプレートを受け取ろうとする人で一瞬もみくちゃになり、会場後方にいたユーザーには参加のチャンスがまるでなかった。次回のイベントが開催される広島では、もう少しスマートな方法を考えてほしいところだ。
開発コーディネーターとユーザーのコミュニケーションも
休憩を挟んでのイベント後半は、「リネージュII」開発コーディネーター 申敏秀氏による「クリエイティブ コミュニケーション」。ユーザーからの「リネージュII」に対する意見・要望に答えていく、オフラインイベントでは定番のプログラムだ。
通常は事前アンケートあるいはヘルプデスクに寄せられた中で、目立つものをピックアップして回答することが多いのだが、今回は入場時に参加者へ配られたアンケート用紙をその場でランダムに読み上げ、申氏が答えるというスタイル。時にアンケートを書いた本人に詳しい話を聞くなど、たっぷり1時間以上のやりとりが行われた。全てをご紹介するのは難しいため、ここでは質疑応答のごくごく一部を取り上げる。
――エンチャント魔法の効果時間を統一してほしい。
申敏秀氏(以下、敬称略) 時間の設定はエンチャントのレベルや内容、強さのバランスを、効果時間で調整しているので、時間を全て統一するのは非常に難しい。代わりに時間をもっと分かりやすくする方向で改善していきたい。
――ゲートキーパー代は安くならないのか?
申 これは本当に多い意見の一つです。ゲートキーパーは元々アデナを消費させ、インフレを防ぐのが目的でもありました。しかしサービスも4年目に入り、その役目も十分果たしたかなと思います。アップデートによるマップ追加でアデン世界もかなり広くなり、テレポートサービスが欠かせないことを考えると、低レベル帯のユーザーはゲートキーパー使用料を無料にする。徐々に料金を下げていくといった修正をすでに開発チームに働きかけています。時間は少しかかると思いますが、必ず安くなると思うので今後のアップデートをお待ちください。
――ゲームに接続していない間にもアイテムの売買ができる、オークション機能のようなものがほしい。
申 これはわたし自身も欲しいと思っている機能の1つですので、開発側に強く要望を出していきます。
――これからキャラクターを育てる人のために、ヒーラー/バッファの育成がしやすい環境を作ってほしい。
申 「リネージュII」は80%近いキャラクターがすでに高レベル帯に育っている状況で、今までやったことのないクラスを育ててみようと思っても、ヒーラー/バッファではパーティーを組む相手が確かにほとんどいません。そのために初心者バフというものを用意しましたが、これは早く成長してもらって高レベル向けコンテンツを楽しんでもらおうというのが目的で、逆に初心者向けコンテンツの充実が「リネージュII」では遅れがちなことはわたしも開発も把握しています。すぐにどう変わるかはお答えできませんが、検討していきたいと思います。
――ギランの街に人があまりに多すぎるので、ゲートキーパーの数を街中に増やせないか?
申 この意見は心にしみました……。今、ギランの街は大変なことになってますよね。実は周囲のキャラクター表示数に制限をかける仕様が入ったのは、ギランの混雑が原因です。単純にゲートキーパーの数を増やすのは難しいので、露天中のキャラクターを簡易表示にするといった、負荷を減らす方向での改善を提案していきます。
このクリエイティブ コミュニケーションをもってメインプログラムは終了。その他、WebMoneyがもらえる「リネージュII」クイズや、イベントの合間には新タイトルとなるオンラインテニスゲーム「まじかる☆スマッシュ」の紹介が行われ、「まじかる☆スマッシュ」の体験プレイができるコーナーも用意されていた。
来月以降は広島、大阪、名古屋、仙台、東京で「エヌ・シー・ジャパンが行く!〜日本縦断ユーザーカンファレンス 2008〜」は順次開催される。オフラインイベントはどうしても東京中心になりがちだが、このように全国で開催されるのはありがたい。「リネージュII」プレイヤーはこの機会にぜひとも足を運んでほしい。
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