2度の挫折を乗り越えた独身ガルカが見た「FFXI」の素晴らしき世界感じるヴァナ・ディール(第3回)(2/2 ページ)

» 2008年07月30日 14時34分 公開
[山本博幸(ねこひげLLC),ITmedia]
前のページへ 1|2       

ホラー要素満載のグスゲン鉱山

 夏に欠かせない、もう1つの要素は心霊の類の話。今の時期、各局のテレビ番組やメディアで心霊スポットが取り上げられているが、ヴァナ・ディールにも身の毛もよだつエリアが存在する。バルクルム砂丘と同じく、コンシュタット高地と隣接しているエリア「グスゲン鉱山」がそれだ。

よーく目をこらしてください。鉱山内は薄暗く、いかにも何か出そうな雰囲気を漂わせている。内部の構造も分かりづらいので、最初の頃はよく迷子になり、そして戦闘不能になったものだ

 ここには鉱山開拓中、不運な事故により命を落とした人たちの霊が、まるで冒険者に無念を訴えかけるようにさまよっている姿が、あらゆる場所で確認できる。もちろん冒険者の霊感の有無は問わない。それを見ただけでも充分恐ろしいのだが、深夜になると鉱山中を響かすサイレンの音を聞くと(特にプレイの時間帯が夜中の場合)、初めて訪れた冒険者なら驚かずにはいられないだろう。今はさすがに慣れているが、昔はソロで鉱山内の探索中に、何度サイレンの音に驚かされたことか。そしてレベル上げで戦っていたスケルトン族に、何度返り討ちにあったことか。もしかしたら、ここで命を落とした多くのキャラクターたちの亡霊が、冒険者(=プレイヤー)を恨んで、事故者に交じって夜な夜な徘徊しているのかもしれない。信じるか信じないかは、アナタ次第だが……。

よく見ないと分かりづらいが、この写真には階段を降りる1人の少年の姿がうっすらと写り込んでいます……。キャーーー!!
サイレンが鳴り響いたあと、鉱山内にある特定の泉に近づくと、水中から怨念の塊のようなゴースト族が浮かんでくる。ギャーーー!!

高レベルになってからは、「骨くず」や「ボムの灰」を取るために、よくお世話になったエリアでもある。今はどんな敵が来てもヘッチャラだ

疲労困憊の冒険者を癒す風景

 1人で心霊スポット巡りを堪能したあとは再びバルクルム砂丘を抜けて、今度はラテーヌ高原まで足を延ばす。景色的にはコンシュタット高地と似ているものの、たんぽぽの綿のような植物や小さな泉など、この土地特有のスポットがいたる所に存在する。それらの絶景スポットを見て目の保養をしたあと、僕はある野望を実行することにした。

ラテーヌ平原には、隣接するエリアの「オルデール鍾乳洞」へ続く道が崖下に存在する。風が強い日はたんぽぽの綿のような植物から綿毛が宙を舞い、とても幻想的らしい
コンシュタット高原にはない泉のオアシス。周囲はゴブリン族が徘徊しているので、低レベルの冒険者は釣りを楽しむときにご注意を
木々の間から差し込む夕日。どのエリアでも、夕日が落ちる瞬間はつい写真に撮ってしまう

 前回、僕はコンシュタット高地に出現する大羊族(雄羊)のNMを撃破することに成功したのだが、そのとき(ラテーヌ高原のNMも倒してやろう!)と目論んだのだ。残念ながら前回のように大羊族(雄羊)のNMは出現していなかったので、まずは通常の大羊族(雄羊)を倒すことから始める。なぜなら、このNMは再出現する予定の大羊族(雄羊)の代わりに現れるという、いわゆる「同種の敵との抽選」が出現条件のNMだからだ。NMでなければソロでも倒すのはたやすいので、発見次第すぐターゲットを合わせ倒していく。

 どれくらいの時間が経過しただろう。快晴だった空模様も崩れ出し、雨が降ってきた。それでも一向にNMが出現する気配がない。僕もさすがに眠くなってきたので、この日は断念。「今度こそ……!」と今まで以上に強い野望を抱いた僕は、ホラの岩からチョコボに乗って帰ることにした。気づけばさっきまで降っていた雨も上がっており、真っ青な空が気持ちが良い。そして徐々にホラの岩に近づくにつれ、まるで僕の健闘を称えてくれるかのように、綺麗な1本の虹が架かっているのが見えた。NMはめったにお目にかかれないからこそ、その存在価値は高い。今の僕にはこの虹にも、それと同等の価値がある。偶然が巻き起こした奇跡の風景に触れる瞬間こそが、何よりの宝だと思うから。

何度も何度も大羊族(雄羊)を倒し、気がつけば鞄の中は戦利品でいっぱいに。NMと遭遇するには根気が必要だ。前回はたまたま運が良かっただけだ……
実はヴァナ・ディールで虹を見るのは今回が初めて。現実世界でもなかなか拝めないのに、まさかこんな形でお目にかかれるとは。これもラテーヌ高原ならではの絶景ポイントだ

ラテーヌ高原と隣接するオルデール鍾乳洞。長い年月をかけて作られてきた鍾乳石が天井から伸びている。奥へ進むと水面が光輝く泉もあり、納涼するにはもってこい
(C)2002-2008 SQUARE ENIX CO.,LTD All Rights Reserved.


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. /nl/articles/2412/14/news019.jpg ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. /nl/articles/2412/15/news011.jpg 「懐かしい」 ハードオフで“30年前のPC”を購入→Windows 95をインストールしたら“驚きの結果”に!
  4. /nl/articles/2412/16/news107.jpg 「靴下屋」運営のタビオ、SNSアカウント炎上を受け「不適切投稿に関するお詫び」発表 「破れないストッキング」についてのやりとりが発端
  5. /nl/articles/2412/15/news035.jpg 餓死寸前でうなり声を上げていた野犬を保護→“6年後の姿”が大きな話題に! さらに2年後の現在を飼い主に聞いた
  6. /nl/articles/2412/15/news002.jpg 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  7. /nl/articles/2412/10/news133.jpg 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  8. /nl/articles/2312/15/news032.jpg 放置された池でレアな魚を狙っていた親子に、想定外の事態 目にしたショッキングな光景に悲しむ声が続々
  9. /nl/articles/2412/15/news028.jpg 脱北した女性たちが初めて“日本のお寿司”を食べたら…… 胸がつまる現実に考えさせられる 「泣いてしまった」「心打たれました」
  10. /nl/articles/2412/16/news023.jpg 父「若いころはモテた」→息子は半信半疑だったが…… 当時の“間違いなく大人気の姿”に40万いいね「いい年の取り方」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  2. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  3. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  4. 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
  5. 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
  6. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
  7. 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
  8. 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
  9. コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
  10. 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」