「FF XIII」の実機映像も初披露! 「DKΣ3713」会場リポート:「DKΣ3713」会場リポート
2008年8月2日、3日の2日間にわたって行われた、スクウェア・エニックスの完全招待制プライベートイベント「DKΣ3713」。猛暑の中、約2400名のユーザーが参加した同イベントの会場リポートをお届けする。
「FINAL FANTASY XIII」の発売日は2009年
スクウェア・エニックスは2008年8月2日、3日の2日間にわたり、原宿クエストホールにて完全招待制プライベートイベント「DKΣ3713(ディー・ケイ・シグマ・3・7・13)」を開催した。
本イベントは、スクウェア・エニックス・メンバーズ会員の中から抽選で2400名を招待し、同社の最新タイトルをいち早く披露する――という目的で行われたもの。意味深なタイトルは、出展されるタイトル(シリーズ)の頭文字をつなぎ合わせたものとなっており、全6シリーズ、10タイトルが試遊台もしくは映像にて公開され、注目を集めていた。
「FINAL FANTASY XIII」の国内発売時期など、会場内シアターで明らかになった新情報については別記事にてお伝えしたとおり。こちらの記事では主に会場内の様子や、試遊できたタイトルのリポートなどを中心にお届けしていくこととしたい。
今回プレイアブルで出展されていたのは、8月21日に発売を控えた「シグマ・ハーモニクス」(DS)と、12月発売予定の「DISSIDIA FINAL FANTASY」(PSP)、今冬発売予定の「KINGDOM HEARTS 358/2 Days」(DS)、2009年発売予定の「KINGDOM HEARTS Birth by Sleep」(PSP)の4タイトル。このうちもっとも人気があったのはやはり、歴代「FF」シリーズの主人公やボスが総登場する「DISSIDIA FINAL FANTASY」で、入場人数をかなり絞ったイベントであったにもかかわらず、最後まで順番待ちの列が絶えることがなかった。またざっと見たところ、参加者の7割ほどは女性が占めており、男性はむしろ少数派。近年の「FF」や「キングダムハーツ」シリーズは特に女性に人気が高いとは聞いていたが、あらためて“女性票”の多さを再確認させられた格好だ。
そのほか、会場入り口に設置された3枚のスクリーンでは、野村哲也氏が自らハンディカメラを持って「FINAL FANTASY XIII」および「FINAL FANTASY Versus XIII」の開発スタッフを直撃した特別映像も上映。映像内では開発スタッフによるちょっとした座談会や、PS3上で実際に動いている「FINAL FANTASY XIII」、「FINAL FANTASY Versus XIII」の映像も見ることができ、実はこちらも中央シアターに劣らず新情報が満載となっていた。
特に座談会部分では、秋に行われる「東京ゲームショウ」で声優を発表することや、Xbox 360版「FINAL FANTASY XIII」の開発については「まだ機材も届いていない」状態であること、また「体験版はボリューム多めにしたい」ことなどが野村氏および開発スタッフの口から明らかに。また実機映像の部分でも、リアルタイムで町やフィールドの中を歩きまわる様子などが初めて公開され、見ていて思わず「こんなに見せちゃっていいの!?」と不安になってしまうほどだった。
これ以外にも、会場ホールの外ではグッズの販売コーナーや、Tシャツやフィギュア、CDといったグッズの販売コーナーのほか、「FINAL FANTASY XIII」の貴重なコンセプトアート展示コーナーなどを展開。他にも携帯電話用着うた、待受画面プレゼントや、PSP用カスタムテーマの配信なども行われており、来場者たちはそれぞれ、貴重なイベントを満喫していた様子だった。
簡単ではありますがプレイリポートです
以下、会場内でプレイすることができた4タイトルの簡単なリポートをお届けする。
「DISSIDIA FINAL FANTASY」
今回のバージョンでは、ウォーリア オブ ライト、ティーダ、オニオンナイト、ガーランドの4人が使用でき、それぞれ4ステージ目までプレイすることができた。気になる戦闘システムだが、アナログパッドで移動、×ボタンでジャンプ、○または□ボタンで攻撃――と、かなりアクション色の強いものとなっており、プレイ感覚としては「連邦VSジオン」のような3D対戦アクションに近いと感じた。
面白かったのが、□ボタンによる攻撃では通常どおりHPにダメージを与えることができるのに対し、○ボタンによる攻撃ではHPは減らず、画面下に表示された「ブレイブ」という数字を奪うことができる点。この「ブレイブ」の値はそのまま自分の攻撃力になるため、最初に○ボタンでブレイブを奪ってから攻撃すると、一気に強烈なダメージを叩き出すことができるというわけだ。もちろんブレイブを奪うだけではいつまでたってもダメージを与えられないので、どのタイミングでHP攻撃を狙うかも重要なポイントとなる。
また、フィールド上には駆け上がることができる壁や、破壊することができる柱などさまざまなギミックがあり、うまく使いこなすことでかなりトリッキーな動きも可能。立体空間をいかしたスピーディな攻防も見どころの一つと言えそうだ。
「KINGDOM HEARTS 358/2 Days」
ニンテンドーDSで発売される「キングダム ハーツ」シリーズの最新作。会場では1人用の試遊台のほか、DS4台を使用した4人同時プレイが楽しめるコーナーも設けられており、来場者同士で協力してミッションに挑むことができた。
協力プレイの方では、アクセルやロクサスなど、XIII機関メンバーの中から1人を選んでパーティに参加する形。今回挑んだのは、トワイライトタウンの中に隠れたモンスターを討伐する――というもので、4人で協力しながら目的のモンスターを探したり、巨大なボスと戦ったりする感覚は、これまでの「キングダムハーツ」シリーズにないものとなっていた。またミッションクリア後は、ミッションへの貢献度に応じて順位も表示されるため、ちょっとした対戦要素としても楽しめそうだ。
グラフィックや操作方法については、携帯機にしてはかなり頑張っており、多少グラフィックに粗い部分も見られたものの、慣れればPS2版とまったく同じ感覚で楽しむことができた。
「KINGDOM HEARTS Birth by Sleep」
こちらはPSPで発売予定の「キングダム ハーツ」シリーズ最新作。今回のバージョンでは、新たな3人の主人公のうち、テラとヴェンの2人を選んで使用することができ、それぞれ異なるシナリオが楽しめた。
グラフィック、プレイ感覚などについてはほぼPS2版シリーズを踏襲しており、前作までをプレイしていた人なら違和感なく楽しめそう。○ボタンによる通常攻撃を続けていくとコンボゲージがたまり、強力なフィニッシュ技が発動できたり、□ボタンで使用する特種技を、カードゲームのデッキのようにエディットすることができたりと、少ないボタンとシンプルな操作で、多彩なアクションが楽しめる点についてはますます進化している様子だった。
ストーリー面では、従来の「ハートレス」でも「ノーバディ」でもない、「アンバース」と呼ばれる敵と戦っていくことになる模様。主人公の1人であるヴェンが「キングダムハーツ2」のロクサスにそっくりであること、マスター・ゼアノートと呼ばれる謎の老人の存在など、前作との関連性も気になるところだが……。
「シグマ ハーモニクス」
オープニング〜ゲーム序盤までをいち早くプレイできたほか、公式サイトにて公開中のオリジナルドラマをもとにした、会場限定のショートストーリーも公開。オープニングからを選択した場合は、序盤部分がそのままチュートリアルになっているため、リアルタイムで進行する独特の戦闘システムや、フルボイスで進行する会話アドベンチャーパート、本作のキモとなる「推理」パートなどをひととおり楽しむことができた。残念ながら4タイトルの中では最後にプレイしたため、ショートストーリーの方は、少しプレイしたところで時間切れになってしまった。
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