侍はかくも生きたり――「侍道3」

スパイクはプレイステーション 3において侍の生き様を描き出す、アクション・アドベンチャーを発売する。

» 2008年08月05日 12時16分 公開
[ITmedia]

 その自由度とシナリオの分岐の多さ、そしてマルチエンディングが特徴の、侍を描いた「侍道」シリーズ最新作が登場する。明治初期を舞台にしたのが第1弾の「侍〜SAMURAI〜」、幕末の混とんとした世の中を舞台にしたのが「侍道2」、そして最新作「侍道3」ではもっとも侍が活躍し、合戦の中で散っていった戦国時代が描かれる。

――時は戦国。

物語の舞台となるのは“祇州天奈(ぎしゅうあまな)”。新興の戦国大名 藤森主膳により支配されていた。藤森主膳は、足利幕府発足以来この地を支配していた桜井家を滅ぼし、大名の座についた乱世の英傑。藤森家は、国主でありながら新興勢力ゆえに周辺に敵も多く、郷士や農民たちに対し重税や重労役を課すなど、国内を厳しく締め上げ、また軍備も強引に強化していた。そのため、下々の者たちからの反発も強くなっていた。

 ここ祇州天奈の地において、国を治める国主、旧勢力を復興すべく活動する野武士、そして貧困に喘ぎながらも、土とともに暮らす農村の民――、それぞれの思いが交差し今、物語は紡ぎ出される。


 戦で傷ついた主人公の進む道は大きく3つに分かれる。祇州天奈の地において、国主に身を寄せるか、旧勢力の復興に力を貸すか、それとも貧困に喘ぐ村を救うのか。プレイヤーの選択により、物語は幾重にも紡がれていくというわけだ。ここでは国主・藤森家への加担を例にして説明したい。

 プレイヤーが、藤森家勢力に加担するには、何はともあれ仕官への難問を突破しなくてはならない。なんせ、仕官できなければ、天奈城に入ることすらできないからだ。そこでもっとも簡単な方法といえば、仕官をかけての腕比べに参加することだろう。

 さて、「侍道」といえばその自由度の高さが特徴といえる。一度、加担する勢力を決めたとしても、いつでも裏切ることもできるし、3つとうまく渡りあっていくこともできる。そして、最後の最後でおいしい思いをする……なんてことも、大歓迎なタイトルだ。本作ではプレイ中に“抜刀アイコン”が出現するのだが、このアイコンが表示されるところでは、刀を抜き斬りかかることができるということを意味する。今まで仲間だったのに、あっさり会話を断ち切って敵に回るというのもアリだ。

仕官するには確かに一番てっとり早い

藤森主膳に仕える梅宮信之介の合図で勝負がはじまるが……。勝負開始前にもかかわらず、ここでも抜刀アイコンが出現している。このシーンで梅宮信之介を斬ったらどうなる?

飾り気はないが頑強な天奈城

 仕官が許されると入ることができる天奈城を紹介しよう。藤森家の本拠地である天奈城は階層式になっており、城を歩いていると藤森家に仕える他の侍や女官の姿も見られる。藤森主膳に会うためには渡世をこなし名を上げることが必要らしい。まずはお目通りかなうまで、地道に名を上げ、直接声をかけられるほど信頼されるようにならなければいけないらしい。


内部は階層式になっている。ふすまを開けると藤森家に仕える別の侍と遭遇

女官を見つけたので話しかけてみるも、何とも勇ましい女性ではないか
藤森主膳の部屋までたどり着いたが、新参の身では目通りは難しい

梅宮信之介(うめみやしんのすけ)
梅宮家の長男。梅宮家はもともと桜井家に仕えていたが信之介は仇である藤森主膳に仕官している。桜井家の三羽ガラスと恐れられたほどの剣の腕前。郷士や農民に厳しく接する鬼のような男として恐れられており、村人からは非常に嫌われれている。高種村の農民たちの頭領である梅宮宗近とは親子の関係だが、信念の相違から、2人はたもとを分かち、その関係は断絶したまま、今に至っている

蘭姫(あららぎひめ)
藤森主膳の妾。自由奔放で物怖じしない性格。我が強く、欲望をストレートに表現する。藤森主膳は彼女をたいそう気に入り、大切にしている。生半可な男だと、気力も金も地位もすべてを吸い取られてしまいそうな魔性の女

オリジナル武器を作ろう

まずは鍜冶屋へ

 本作から鍛冶屋に「刀のパーツ」を持ち込むことで、本作に収録された100種の武器に加えオリジナル刀の作成が可能になった。オリジナル武器は、構えを自由に選択でき、また今までに覚えた技の中から自由にアタッチメントが可能なため、まさにこの世に一振りの、プレイヤーだけのオリジナル武器ができるというわけだ。

 オリジナルの武器は、刀・槍ともに作成が可能で、「頭」、「柄」、「鍔」、「刃」の4つのパーツからオリジナルの武器を作成する。パーツの組み合わせにより、ビジュアルだけでなく、強度もさまざまな武器が誕生する。パーツは倒した敵から手に入るほか、お店での入手も可能だ。滅多に手に入らないレアなパーツも多数存在し、組み合わせは膨大な数にのぼる。自分だけのこだわりの一本を追求したい。

入手したパーツの中からそれぞれのパーツを選択する。デザインもさまざま

作成した武器には、「上段」、「中段」、「下段」、「脇」、「居合」、「片手」、「忍者」の構えから、好きな構えを設定できる
覚えている技の中から、好きな技を設定可能

こうしてオリジナルの武器で乱世を渡っていく

槍による攻撃も可能な本作では、相手との間合いを広く取りたい時に役立つ
槍も同様にオリジナルを作成できる
「侍道3」
対応機種プレイステーション 3
ジャンルアクション・アドベンチャー
発売予定日2008年
価格未定

関連キーワード

PS3 | スパイク


(C)2008 Spike Co., Ltd. Developed by Acquire Corp. All Rights Reserved.


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. /nl/articles/2412/14/news019.jpg ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. /nl/articles/2412/15/news011.jpg 「懐かしい」 ハードオフで“30年前のPC”を購入→Windows 95をインストールしたら“驚きの結果”に!
  4. /nl/articles/2412/16/news107.jpg 「靴下屋」運営のタビオ、SNSアカウント炎上を受け「不適切投稿に関するお詫び」発表 「破れないストッキング」についてのやりとりが発端
  5. /nl/articles/2412/15/news035.jpg 餓死寸前でうなり声を上げていた野犬を保護→“6年後の姿”が大きな話題に! さらに2年後の現在を飼い主に聞いた
  6. /nl/articles/2412/10/news133.jpg 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. /nl/articles/2412/15/news002.jpg 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  8. /nl/articles/2312/15/news032.jpg 放置された池でレアな魚を狙っていた親子に、想定外の事態 目にしたショッキングな光景に悲しむ声が続々
  9. /nl/articles/2412/15/news028.jpg 脱北した女性たちが初めて“日本のお寿司”を食べたら…… 胸がつまる現実に考えさせられる 「泣いてしまった」「心打たれました」
  10. /nl/articles/2412/16/news023.jpg 父「若いころはモテた」→息子は半信半疑だったが…… 当時の“間違いなく大人気の姿”に40万いいね「いい年の取り方」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  2. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  3. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  4. 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
  5. 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
  6. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
  7. 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
  8. 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
  9. コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
  10. 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」