2度の挫折を乗り越えた独身ガルカが見た「FFXI」の素晴らしき世界:感じるヴァナ・ディール(第4回)(2/2 ページ)
夏の締めくくりはプルゴノルゴ島で
HQの水着(胴装備)には、プルゴノルゴ島にテレポできるというエンチャント(※2)効果が備わっている。プルゴノルゴ島は前回紹介したバルクルム砂丘にも劣らない常夏の島。正規ルートだとブブリム半島を抜けたビビキー湾から出航している、巨大なイカダのような形をした「マナクリッパー」と呼ばれる船に乗る必要がある。到着するまで時間がかかるのであまり訪れたことがないエリアだったが、HQの水着のおかげで移動時間がギュッと短縮。最後の夏を楽しむために早速プルゴノルゴ諸島へ行くことにした。
実際にこのエリアに来たのがまだ2度目だったせいもあってか、画面に広がるエメラルドグリーンの海は、魚影こそ確認できなかったがバルクルム砂丘で見た海よりも遥かに美しい。海岸付近には釣りを楽しむ冒険者がちらほらいたものの、ほぼプライベートビーチ状態だったので、白い砂浜を歩いてのんびりと島を探訪することにした。太陽がちょうど空の真上にさしかかり始めると、島全体がまさに南国の島のように美しく輝き出す。このシチュエーションを独り占めできるなんて、ものすごいぜいたくだ。HQの水着は、冒険者にこの島の素晴らしさを再確認させるために存在するのでは? と思ってしまう。もしそうだとしたら、僕はまんまと術中にはまってしまったわけだ。空の青、砂浜の白、植物の緑といった色彩の美しさは、プルゴノルゴ島でしか味わえない。これからはHQの水着を使って、ちょくちょくこの島に足を運ぼうと思った。
航海を祝福してくれる海の友達
島を一周してもとの船着場に到着した頃、辺りはもう薄暗くなっていた。夜の波打ち際に座っていると、ちょうどマナクリッパーが到着したので帰りはこれに乗ることにした。乗客は僕1人だけだったので、プライベート・クルージングを満喫。水平線が広がる景色を見ると、ヴァナ・ディールがいかに広大な世界であるかを実感できる。今だけは星空が光り輝く夜空も、果てしなく続く海も僕だけのもの。そんな最高でロマンチックな気分に浸っていると、どこからともなく何かの動物の鳴き声が聞こえてきた。
我にかえって注意深く画面を見ると、水面を飛ぶイルカの姿を発見した。マナクリッパーに乗っているとイルカが見られることは聞いていたのだが、実際に見たのは初めてだ。加えてそのことをすっかり忘れていたのでビックリしたのはもちろんだが、それ以上にイルカが目的へ到着する僕を出迎えてくれているようで、うれしい気持ちのほうが大きい。8月も残り僅かで夏が過ぎ去ろうとしている今、僕はヴァナ・ディールから最高の夏のプレゼントをもらった。
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