2度の挫折を乗り越えた独身ガルカが見た「FFXI」の素晴らしき世界:感じるヴァナ・ディール(第5回)(2/2 ページ)
神秘的な泉で妖精と戯れる……
グロウベルグ[S]のF-5〜F-6付近には、妖精たちが住む「幽境の沢」と呼ばれる泉がある。このことは事前に友人から聞いていたので、目的のない僕はまずそこを目指すことにした。チョコボに乗っての移動で本来なら襲われるであろう敵も素通りして、無難に幽境の沢へ到着。泉の周りにはピクシー族が優雅に飛び回っており、夜になると泉が輝き神秘的な景色に変わり始める。危険な敵が数多く生息するグロウベルグにおいて、幽境の沢は唯一の心が安らげるスポットだろう。
なお、泉にある「Fay Spring」に妖精が封じ込められた「妖蟲のフラスコ」をトレードすると、その中に入っているピクシーを解放してワールド全体のピクシー族の個体数が増え、さらには現代のエリアにもピクシーが出現するらしい。これはFFシリーズ第1作目の「FF1」でも似たようなイベントがある。全シリーズをプレイしたことがある僕にとっては、当時の甘酸っぱい記憶を呼び覚ます懐かしいイベントだ。できることならその記憶を辿る意味でも妖精たちを解放したいところだが、妖蟲のフラスコは過去世界の獣人から入手できるアイテムで、その入手確率は低いと聞く。当分は後回しになりそうだ。
チョコボの騎乗は計画的に……!
一度見てみたかった幽境の沢を充分に堪能した僕は、再びあてもない旅を始めた。幽境の沢から南下したD-8付近はワイバーン族の生息する場所で、僕は適当にターゲットをそれらに合わせながら移動していたのだが、1体だけ異なる名前の敵を見つけた。このエリアに生息しているワイバーン族は緑色の体で名前と「Ajattara」と言い、レベル75から見ても「とても強そう」な相手なのだが、それに混じって「Scitalis」なる同種族の敵を発見。調べてみると「計り知れない強さ」=NM(ノートリアスモンスター)だった。NMを見るとつい近づきたくなるのが冒険者の性。しかも今回はチョコボに乗っているので、たとえ知覚遮断効果を見破る敵だとしても襲われる心配はない。僕はScitalisの正面に回って、この連載に使う写真をひたすら撮り続けた。
しばらくするとScitalisは大口を開け、何やら雄たけびをあげている。僕は一瞬Scitalisが、自分がモデルに選ばれたことに気を良くしたのかと思った。もちろん、そんなわけはない。正面に立たずんている敵(=僕)を攻撃しようと牙をむいたのだ。(チョコボに乗っているのに、何故……!?)と僕の頭の中はパニック状態に。逃げることも叶わず、何の抵抗もできぬまま僕は倒されてしまった。
ヴァナ・ディールを冒険中に風景や敵の写真を撮るとき、僕は大抵セレクトボタンを押してメッセージウィンドウを消し、主観視点にした状態にしている。このほうが、より一枚絵の写真っぽくなるからだ。しかし、ウィンドウを消すと自分が攻撃を受けているメッセージが流れないのはもちろん、チョコボ騎乗中に表示されるアイコンも消えた状態になる。つまり僕は、チョコボの騎乗時間がとっくに過ぎたのを気付かずに写真を撮り続け、その無防備なところを襲われてしまった、というわけだ。
あっけなくその場に寝転がる結果になった僕は、自分の間抜けさに落胆しつつ、すぐさまホームポイントへ帰った。こんな危険なエリアでどれだけ待っていてもレイズしてくれる冒険者はいない。今回の「チョコボに乗って安全な旅を満喫しよう!」企画は、これをもって早くも終了。次回はちゃんとチョコボの騎乗時間を計りながら(地球時間で約30分)、再挑戦するつもりだ。むしろいつの日か、Scitalisを倒したい……!
その他のグロウベルグ[S]の風景
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