Wiiで初めての狩り! 水中の死闘――「モンスターハンター3(トライ)」プレイリポート東京ゲームショウ2008 カプコンブース

東京ゲームショウでプレイアブル出展され、ついにそのベールを脱いだ「モンスターハンター 3(トライ)」。ハンマー振り回す時にリモコンぶんぶん回すの? 大剣で斬る時にリモコン振って斬り上げするの? そんな疑問(不安?)に対する答えが、ここにあります。

» 2008年10月09日 20時49分 公開
[仗桐安,ITmedia]

ビジネスデー開幕10分でこの並びよう……ざわ……ざわ……

 みなさんに真っ先にお伝えしたいことがあった。何よりも自分が確かめたいことがあった。だから筆者は、幕張メッセのブースマップを確認して、とにもかくにもCAPCOMブースへ向かった。「モンスターハンター3(トライ)」(以下、MH3)の体験版をプレイするために……。

 しかし、しゃかしゃかと走るでもなく、てくてくと向かった筆者の認識が甘かった。ビジネスデー開幕10分にしてMH3の体験版コーナーには長蛇の列。ナヌッ! とすかさず並んだが、時すでに遅し、結果としては2時間待ちコースになってしまった。他のどのブースと比べても、カプコン内の別タイトルの試遊コーナーと比べても、明らかに人口密集度が違う。人気シリーズの新作ということで、注目度の高さがうかがえた。


コンスタントに120分待ちが続いていた。土日はさらなる混雑が予想される

 南国をイメージしたオープンなスペースに設置されたMH3の試遊台は、4人プレイ用コーナーが8つ用意されている。つまり、同時に32人がプレイできるということだ。一度のプレイでできるクエストは最長15分。ということは1時間にプレイできる人数は32×4で128人ということになる。東京ゲームショウは午前10時から午後5時までなので、1日にMH3をプレイできる人数は128×7で……ということなので、東京ゲームショウでMH3をプレイしたい人は心して臨んでほしい。明日以降に試遊台が増える可能性もあるかもしれないが、いずれにしても大勢の体験希望者が駆けつけるだろう。

 さて。2時間の悶々とした時間を乗り越えてたどりついた試遊台で、いよいよ新たなる狩猟が体験できる! 筆者は初代MHからずっとハンマー愛好者。というわけで、操作が新しくなっても、迷わずハンマーを選択した。ちなみに今回の体験版で選べた武器は、大剣、片手剣、ハンマー、ライトボウガン、へヴィボウガンの5つ。ハンマーはレウスの頭に似せてデザインされた、おそらく火属性のもの。そいつをかついで、我が分身であるハンターは新マップ・孤島にたどりついた。前後に並んでいた人たちも参加し、4人でのプレイが始まる。

3つのクエストから自由に選ぶことができた

 今回は、海竜ラギアクルス討伐、クルペッコ討伐、ドスジャギィ討伐の3つから選択できた。我々4人が選んだターゲットは、最も手強いと思われるラギアクルス。背中に水晶のようなヒレがついており、水中で雷を操る巨大な竜だ。制限時間15分で果たして倒せるのだろうか。すべてが初めてな、手探りの狩猟だ。


体験コーナー内は南国の島を意識した作りになっており、雰囲気を盛り上げるオブジェがそこかしこにあった

蒼き海竜とご対面。 麻痺、罠、毒、気絶、部位破壊で追い詰めるっ! 

 まずはベースキャンプでスタート。支給品に秘薬があるのはありがたい。体力もスタミナも150フルにして孤島を探索する。とはいえ、時間が限られているからだろう、最初から孤島のマップにはラギアクルスがいる場所がマーキングされている。慣れない土地を慣れない操作で、4人のハンターが移動する。

 MH3の移動はヌンチャクのコントロールスティックで行う。カメラ移動は十字ボタンだ。Zボタンを押しながらだと走り、Cボタンを押しながら十字ボタンの左右を押せば消費アイテムを選択できる。使いたいアイテムのアイコンが右下に表示された状態で、Cボタンを押したままAボタンを押せばアイテムを使用する。前転回避は移動中にBボタンだ。元々慣れ親しんでいるというのもあるが、この操作方法に関してはボタンの配置が従来と違うだけなので、割とすんなり入り込めた。

 最初に戸惑ったのは武器出しの操作だ。これは、Wiiリモコンを振ることで武器を出せるのだが、慣れるのに若干時間がかかった。武器を出した後は、Zボタンで溜め攻撃、Aボタンを連続で押せば縦攻撃3連続を出せる。操作方法はもちろん違うが、一度慣れれば、今までの感覚を取り戻してくる。途中のエリアで雑魚モンスターを倒しながら、しばし操作練習をする筆者だった。

 ちなみに、待ち時間に見たチュートリアル映像で知ったのだが、大剣はAボタンで“縦斬り”、Wiiリモコンを左にひねってAボタンで“なぎ払い”、Wiiリモコンを右にひねってAボタンで“斬り上げ”、Aボタンを押したままWiiリモコンを振れば連続攻撃ができる、とのことだった。

 さてさて。ラギアクルスがいるはずのエリアに行くと、そこは海岸。そして前方にはもちろん大海原が広がっている。マーキングの位置は明らかに海のド真ん中だ。思わず息を呑み、海辺へと近付く。えいっと思い切って移動してみると、きれいな飛び込みでザブーンと潜ることができた。水中では十字ボタンでカメラを移動して行きたい方向を向き、そのままスティックを前に倒せば、ちゃんと進んでくれる。これもいきなりだとなかなか難しいが、慣れれば意のままに操れそうな感じではあった。

新鮮なハンティングを楽しむ来場者たち

 操作に不慣れなまま水中を移動する我々4人のハンターに、水中を庭とするラギアクルスが容赦なく襲いかかる。雷の玉のようなものを吐き、突進したり回転したりと厄介な攻撃をしてくるラギアクルス。その存在はとにかく迫力満点だ。既存のモンスターで言えば、やはりリオレウスを引き合いに出すのがいいだろうか。体感的には、背丈はリオレウスよりもやや大きめな印象。体型が縦に長いため、体長はリオレウスの1.5倍くらいに感じた。なにげに今までのどんな竜よりも“竜”らしいフォルムと言える。背中から突き出ている水晶のような部位が特徴的だ。

 回復アイテムを使うだけでも、もたついたりするもんだから、あっという間にピンチになったりもする。回復薬などを飲みつつ、水中でラギアクルスに攻撃を与える。こまめに息継ぎをしなくてはならないかと思ったが、案外息は持つみたいで、普通に数分は戦えた(左上に息つぎゲージらしきものがあるため限界はある)。ハンマーの挙動は陸上と同じと言えば同じだが、水中の移動に慣れていないのと、相手との間合いを図れないのとで、空振りが続いたりする。

 4人である程度戦っていると、ラギアクルスが地上に逃走した。ザパーンと水上に顔を出し、陸に上がってさらにラギアクルスに攻撃をする。仲間の誰かが麻痺属性の武器を持っていたのだろう、何度かラギアクルスがマヒる。そして誰かが毒属性の武器だったので、毒も注入する。筆者はひたすらハンマーで頭を狙う……とまぁ、そんな場面がしばらく続くと、やがて頭部の角が破壊され(思わず「おぉ」と声が出た)、さらに執拗に頭を攻めると、今度は打撃属性特有の気絶状態に持ち込めた(思わず「おぉぉおぉ」と声が出た)。シビレ罠も成功し、何度も横転するラギアクルス。

 これはいけるんじゃないのかっ、と思った筆者は、隣で見守るガイドスタッフに「これ15分でクリアした組ってあるんですか」と聞いた。「まだないですね」とスタッフさん。そして「私が見た中では今回が一番追い詰めていると思います」と続ける。ウソだとしてもそんなことを言われた日には、狩魂に火がつくじゃあありませんかぁぁぁ。「ぜってー、たおすー」とムキになったところで、仲間の1人が力尽きた。「うぉぉぉぉ」と心の中で叫んでいるその時は、もう終了間際。残った3人は水中に逃げたラギアクルスへの攻撃の手を止めなかったのだが……。残念無念、我々は時間切れで体験終了となった。

 Wiiでの操作システムに不安を感じたファンもいるだろうが、プレイしてみた限りは、Wiiの特性を盛り込みつつ、ボタン操作寄りで無理なくプレイできるという印象を受けた。製品版の仕上がりが楽しみになる、貴重な体験プレイだった。

モンハングッズ展示コーナーもあった

等身大のレウス装備にカメラを向ける来場者が後を絶たなかった。あと、プーギーもいたよ!

体験者には、カプコンブースのお姉さまから、モンハンバッグが進呈された
(C)CAPCOM CO.,LTD. ALL RIGHTS RESERVED.


Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2407/24/news014.jpg 庭で見つけた“変なイモムシ”を8カ月育てたら…… とんでもない生物の誕生に「神秘的」「思った以上に可愛い」
  2. /nl/articles/2407/25/news017.jpg 「これが生えたら庭終了」 プロも降参する“何をやっても全部ムダな最恐雑草”の正体が400万再生「ほんとこれ厄介」「土ごと変えないと不可能」
  3. /nl/articles/2407/26/news151.jpg イトーヨーカドー春日部店が閉店へ 「クレヨンしんちゃん」に登場するスーパーのモデル 「残念」「寂しい」惜しむ声
  4. /nl/articles/2407/25/news012.jpg 夜、山中の側溝をのぞいてみたら…… 思わず声がもれる“あらぬ生物”の姿に「ヤバいw」「生で見てみたい」
  5. /nl/articles/2407/25/news007.jpg 水槽の中で卵を発見→慎重に見守って1カ月後…… 小さな命の誕生に飼い主も視聴者もメロメロ「まじで可愛すぎるほんとに可愛い」
  6. /nl/articles/2407/25/news138.jpg 「お父さんはママのオタクだった」 母親が「元・おニャン子」のタレント、アイドルとオタクが“つながっちゃいけない理由”を問いかける
  7. /nl/articles/2407/25/news050.jpg 「立体的に円柱を描きなさい」 中1の“斜め上の解答”に「この発想は天才」「先生の優しさも感じます」
  8. /nl/articles/2401/26/news015.jpg スーパーで買ったレモンの種が1年後…… まさかの結果が635万再生「さっそくやってみます」「すごーい!」「手品みたい」
  9. /nl/articles/2407/26/news119.jpg 工藤静香、15歳の愛犬が天国へ 感謝の言葉つづるも……「泣いてばかり」「心が追いつかない」と悲痛な思い
  10. /nl/articles/2407/26/news008.jpg 外国人が来日して“3年後”…… マクドナルドの“オーダーの変化”に「胃袋が日本人のそれなんよw」とツッコミ
先週の総合アクセスTOP10
  1. プロが本気で“アンパンマンの塗り絵”をしたら…… 衝撃の仕上がりが360万再生「凄すぎて笑うしかないww」「チーズが、、、」
  2. 6年間外につながれっぱなしだったワンコ、保護準備をするため帰ろうとすると…… 思いが伝わるラストに涙が止まらない
  3. 「お釣りで新紙幣来た!!!!!と思ったら……」 “まさかの正体”に「吹き出してしまった」「逆に……」
  4. 赤いカブトムシを7年間、厳選交配し続けたら…… 爆誕した“ウルトラレッド”の姿に「フェラーリみたい」「カッコ良すぎる」
  5. ダイソーで買った330円の「石」を磨いたら……? 吸い込まれそうな美しさが40万回表示の人気 「夏休みの自由研究にもいいのでは?」
  6. 「これ最初に考えた人、まじ天才」 ダイソーグッズの“じゃない”使い方が「目から鱗すぎ」と反響
  7. もう笑うしかない Windowsのブルースクリーン多発でオフィス中“真っ青”になった海外の光景がもはや楽しそう
  8. アジサイを挿し木から育て、4年後…… 息を飲む圧巻の花付きに「何回見ても素晴らしい」「こんな風に育ててみたい!」
  9. スズメの首は、実は……? 「心臓止まりそうでした」「これは……びっくり!」“真実の姿”に驚愕の声
  10. 【今日の計算】「8×8÷8÷8」を計算せよ
先月の総合アクセスTOP10
  1. 18÷0=? 小3の算数プリントが不可解な出題で物議「割れませんよね?」「“答えなし”では?」
  2. 日本人ならなぜかスラスラ読めてしまう字が“300万再生超え” 「輪ゴム」みたいなのに「カメラが引いたら一気に分かる」と感動の声
  3. 「最初から最後まで全ての瞬間がアウト」 Mrs. GREEN APPLE、コカ・コーラとのタイアップ曲に物議 「誰かこれを止める人いなかったのか」
  4. 「値段を三度見くらいした」 ハードオフに38万5000円で売っていた“予想外の商品”に思わず目を疑う
  5. 「思わず笑った」 ハードオフに4万4000円で売られていた“まさかのフィギュア”に仰天 「玄関に置いときたい」
  6. かわいすぎる卓球女子の最新ショットが730万回表示の大反響 「だれや……この透明感あふれる卓球天使は」「AIじゃん」
  7. 「これはさすがに……」 キャッシュレス推進“ピクトグラム”コンクールに疑問の声相次ぐ…… 主催者の見解は
  8. 天皇皇后両陛下の英国訪問、カミラ王妃の“日本製バッグ”に注目 皇后陛下が贈ったもの
  9. 「この家おかしい」と投稿された“家の図面”が111万表示 本当ならばおそろしい“状態”に「パッと見だと気付けない」「なにこれ……」
  10. 和菓子屋の店主、バイトに難題“はさみ菊”を切らせてみたら…… 282万表示を集めた衝撃のセンスに「すごすぎんか」「天才!?」