「Wii Fit」と「モンハンP2nd G」がダブル受賞――日本ゲーム大賞東京ゲームショウ2008

1年間に発売されたゲームソフトの中から、その年を代表するにふさわしいタイトルを決める「日本ゲーム大賞」。その年間作品部門の発表・授与を行う式典が「東京ゲームショウ2008」初日のイベントステージにて開催された。

» 2008年10月10日 02時14分 公開
[池谷勇人,ITmedia]

 「東京ゲームショウ」初日最後の催しとして、イベントステージでは16時より「日本ゲーム大賞2008」の発表授与式が行われた。

imageimage 司会は今年も、タレントの伊集院光氏が務めた(左)、ずらり並んだ受賞者の面々。これほどの顔ぶれが一堂に会する機会もそうないだろう

 「2008年を代表するタイトル」として、今年の「大賞」に輝いたのは、任天堂の「Wii Fit」と、カプコンの「モンスターハンターポータブル 2nd G」の2タイトル。「Wii Fit」については“ゲーム機の特性をうまく活用し、ゲームの定義とそのエンターテインメント性を大きく広げ、ユーザー層を拡大させた点”が、「モンスターハンターポータブル 2nd G」については、“空前の狩猟ブームを巻き起こした前作をさらに進化させ、多くのユーザーからの期待に応えた点”がそれぞれ高く評価された形となった。両タイトルが社会に与えた影響や、ゲームとしての評価などを鑑みても、この2タイトルの受賞に異を唱える人はまずいないのではないだろうか。

 両作品の開発者として壇上に上がった、「Wii Fit」の宮本茂氏と、「モンスターハンターポータブル 2nd G」プロデューサーの辻本良三氏は、受賞のよろこびを次のように語ってくれた。

 宮本氏「本当にいろいろ、選んでいただきありがとうございます(笑)。もう『モンハン』で決まりだと思っていたので、すごく嬉しいです。これからもどんどんユーザー層を広げながら、ますますゲームのビジネスが大きくなるようにがんばっていきたいと思いますので、よろしくおねがいします」

 辻本氏「昨年に続き、今年もこのような大きな賞をいただけるとは思っておらず、驚きのあまりなかなか言葉が出てきません(笑)。僕らはゲームを作る側であり、同時に伝える側でもあるんですが、このゲームでは多くのユーザーが伝える側に立ってくれた。そういう広がりがひとつのコミュニティになっていったんだと思います。ですから心から、みなさんにお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました」

imageimage 「スーパーマリオギャラクシー」が表彰されると、マリオの帽子をかぶって声援に応えた宮本氏(左)、大賞受賞の喜びを語る、「モンスターハンターポータブル2nd G」プロデューサーの辻本氏

 そのほか、大賞以外の各部門賞は以下のとおり。

優秀賞  
Wii Fit(Wii) 任天堂
スーパーマリオギャラクシー(Wii) 任天堂
大乱闘スマッシュブラザーズX(Wii) 任天堂
デビルメイクライ4(PS3/Xbox360/PC) カプコン
ドラゴンクエストIV 導かれし者たち(DS) スクウェア・エニックス
ポケモン不思議のダンジョン 時の探検隊・闇の探検隊(DS) ポケモン
マリオパーティDS(DS) 任天堂
モンスターハンターポータブル 2nd G(PSP) カプコン
龍が如く 見参!(PS3) セガ
レイトン教授と悪魔の箱(DS) レベルファイブ
ワールドサッカーウイニングイレブン2008(PS2/PS3/Xbox360) KONAMI

 

特別賞  
コール オブ デューティ4 モダン・ウォーフェア(PS3/Xbox360/DS) アクティビジョン

 

ベストセールス賞  
Wii Fit(Wii) 任天堂

 

グローバル賞 日本作品部門
はじめてのWii(Wii) 任天堂

 

グローバル賞 海外作品部門
ギターヒーロー3 レジェンド オブ ロック(PS2/PS3/Xbox360/Wii) アクティビジョン

 また今年からは、従来までの各部門に加え、特にゲーム産業の振興・発展に寄与した人物・団体を表彰する「経済産業大臣賞」が新設されている。記念すべき第一回目の受賞者となったのは、これも誰もが予想していたとおり、任天堂の宮本茂氏。選考理由は“ゲーム市場の活性化、拡大に貢献したと同時に、ゲームの持つエンターテインメント性の多様化に大いに貢献した点を評価”とのことだが、これも納得の結果と言えるだろう。

 なお宮本氏は今回、この「経済産業大臣賞」に加え、「Wii Fit」で大賞とベストセールス賞を、「はじめてのWii」でグローバル賞を、「スーパーマリオギャラクシー」で優秀賞をそれぞれ獲得し、なんと5つもの賞を同時に受賞している。最初から最後まで、今回の「日本ゲーム大賞」は、宮本茂氏一色であったと言っても過言ではないだろう。

 なお今回発表されなかった「フューチャー部門」および「アマチュア部門」については、それぞれ「東京ゲームショウ2008」開催期間中の11日、12日にそれぞれ会場内イベントステージにて別途発表される形となる。

imageimage 大賞のプレゼンターは、それぞれの作品に投票したユーザーから選ばれた「ファン代表」が務めた(左)、CESA会長・和田洋一氏は最後に「大賞2作品はいずれも、子供も大人も一緒にワイワイ楽しめるタイトル。ゲームで遊ぶ人が広がったと同時に、チャレンジの対象も広がったのでは」と述べ、イベントを締めくくった

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/22/news047.jpg 刺しゅう糸を20時間編んで、完成したのは…… ふんわり繊細な“芸術品”へ「ときめきやばい」「美しすぎる!」
  2. /nl/articles/2412/18/news207.jpg 「理解できない」 大谷翔平と真美子さんの“スキンシップ”に海外驚き 「文化は100%違う」「伝説だわ」【大谷翔平激動の2024年 現地では「プレー以外のふるまい」も話題に】
  3. /nl/articles/2412/21/news040.jpg 友達が描いた“すっぴんで麺啜ってる私の油絵"が1000万表示 普段とのギャップに「全力の悪意と全力の愛情を感じる」
  4. /nl/articles/2412/22/news034.jpg 後輩が入手した50円玉→よく見ると…… “衝撃価値”の不良品硬貨が1000万表示 「コインショップへ持っていけ!」
  5. /nl/articles/2412/21/news019.jpg 毛糸6色を使って、編んでいくと…… 初心者でも超簡単にできる“おしゃれアイテム”が「とっても可愛い」「どっぷりハマってしまいました」
  6. /nl/articles/2412/22/news036.jpg 「これは家宝級」 リサイクルショップで買った3000円家具→“まさかの企業”が作っていた「幻の品」で大仰天
  7. /nl/articles/2412/21/news023.jpg 「人のような寝方……」 “猫とは思えぬ姿”で和室に寝っ転がる姿が377万表示の人気 「見ろのヴィーナス」
  8. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  9. /nl/articles/2412/17/news042.jpg 山奥で数十年放置された“コケと泥だらけ”の水槽→丹念に掃除したら…… スッキリよみがえった姿に「いや〜凄い凄い」と210万再生
  10. /nl/articles/2412/22/news020.jpg 余りがちなクリアファイルをリメイクしたら…… 暮らしや旅先で必ず役に立つアイテムに大変身「目からウロコ」「使いやすそう!」
先週の総合アクセスTOP10
  1. ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. フォークに“毛糸”を巻き付けていくと…… 冬にピッタリなアイテムが完成 「とってもかわいい!」と200万再生【海外】
  4. 鮮魚スーパーで特価品になっていたイセエビを連れ帰り、水槽に入れたら…… 想定外の結果と2日後の光景に「泣けます」「おもしろすぎ」
  5. 「申し訳なく思っております」 ミスド「個体差ディグダ」が空前の大ヒットも…… 運営が“謝罪”した理由
  6. 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  8. ある日、猫一家が「あの〜」とわが家にやって来て…… 人生が大きく変わる衝撃の出会い→心あたたまる急展開に「声出た笑」「こりゃたまんない」
  9. 友人のため、職人が本気を出すと…… 廃材で作ったとは思えない“見事な完成品”に「本当に美しい」「言葉が出ません」【英】
  10. セレーナ・ゴメス、婚約発表 左手薬指に大きなダイヤの指輪 恋人との2ショットで「2人ともおめでとう!」「泣いている」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」