EA、体験プレイ可能なオンラインゲーム2種を展示東京ゲームショウ2008 エレクトロニック・アーツブース

 EAブースでは、まだ国内サービスがスタートしていない、「EA SPORTS FIFA Online2」と「Battlefield Heroes」、そして発売済みの「SPORE」が制限時間付きだがプレイアブルに。

» 2008年10月10日 15時49分 公開
[麻生ちはや,ITmedia]
image

 エレクトロニック・アーツのブースでは、既に発売済みのシミュレーションゲーム「SPORE」の他、国内ではまだサービスを開始していない2つのオンラインゲーム「EA SPORTS FIFA Online2」と、「Battlefield Heroes」を展示。それぞれ2台のデモ機が設置されていた。

 Battlefield Heroes(以下、ヒーローズ)はもちろん、同社の人気FPS「バトルフィールド」シリーズをベースにオンライン化したもの……なのだが、過去のタイトルがパッケージ販売でシングルプレイもネットワークによるマルチプレイも可能というスタイルだったのに対し、ヒーローズはクライアントのダウンロード無料、プレイ料金無料のアイテム課金制度を採用するなど、何もかもがシリーズ中異色のタイトルとなっている。また、カートゥーンシューティングと名付けられたアニメ調のグラフィックスは、これまでの硬派なバトルフィールドのイメージからすると、驚くほど可愛い絵柄だ。

 既に海外のゲーム業界向けカンファレンスなどで、ムービーやスクリーンショットが公開されてきたが、プレイアブルな物が出展されるのは、この東京ゲームショウが初めてとのこと。クライアントは北米で行われた社内限定βバージョンとほぼ同じ、80%の完成度ということで、ストレスなく体験プレイができた。プレイヤーは接近戦に優れるがやや扱いにくい「コマンドー」、銃火器を使える「ガンナー」、最もバランスに優れヒールや修理スキルも持つ「ソルジャー」の3種類からキャラクターを選択。1〜9の数字で武器を持ち替え、走ったり戦車に相乗り(?)しながらマップ上で村を制圧、あるいは敵軍プレイヤーを駆逐していく。敵に撃たれても血なまぐさい表現は全くなく、何となくレゴの人形同士で遊んでいるような感覚であった。

 これまでバトルフィールドシリーズを愛してきたプレイヤーには、あまりに大きな変化ではないか? と尋ねてみたが、「見た目はカジュアルでも、戦略性の高さはバトルフィールドの流れを組んでいる。ただ、これまでのバトルフィールドとは別物として考えてほしい」という答えであった。基本プレイ無料のアイテム課金というビジネスモデルからも分かるように、ターゲット層も従来より少々若く、13歳以上のプレイヤーを取り込んでいきたいとのこと。課金アイテムには、まず第1弾としてお洒落系アイテムを用意し、将来的には乗り物や武器など性能差が出るアイテムも販売される予定だ。国内でのスケジュールは2009年夏頃のサービス開始を目標としている。

image Electronic Arts Asis Pacificプロデューサー Jean-Chares Gaudechon氏

 一方のFIFA Online2だが、こちらはElectronic Artsと韓国Neowiz Gamesによる共同開発のタイトルで、既に韓国では正式サービスが始まっているオンラインサッカーゲームだ。FIFA(国際サッカー連盟)の公式ライセンスを取得しており、実在するチームや選手でプレイできるのが魅力となっている。

 国内では9月29日にクローズドβテストが終了したばかりで、正式サービスは未定。基本プレイ無料のアイテム課金となる予定だ。Electronic Arts Asis PacificのプロデューサーのJean-Chares Gaudechon氏に話を聞いてみたところ、「日本市場でどういったプレイヤーにフィーチャーするべきか、その結果として例えばゲームパッドへの対応など、日本独自の機能実装を慎重に検討している。もしかすると、韓国版には全く無い機能が追加されるかもしれない。FIFA Online2はEAにとっても初のオンラインスポーツゲームだが、韓国では成功しているタイトルであり、日本でも成功させる自信はある。最高のオンラインサッカーゲームをTGSでプレイできるチャンスを逃さないでほしい」と語ってくれた。また、国内での運営会社にゲームオンを選んだ理由としては、複数のMMORPGを運営しており経験豊かな企業であることがポイントだったとか。韓国でビジネス的に成功している、という点については少々疑問を感じるが、ネットワーク対戦がオマケになりがちなコンシューマタイトルではなく、本格的なPCオンラインスポーツゲームであるFIFA Online2の今後に注目したい。

 この他、既に発売済みのシミュレーションゲーム「SPORE」もEAブースにデモ機が用意されているので、購入を迷っている読者は、この機会に不思議なクリーチャーを造ってぜひ遊んでみてほしい。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2412/15/news031.jpg ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
  2. /nl/articles/2412/14/news019.jpg ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
  3. /nl/articles/2412/15/news011.jpg 「懐かしい」 ハードオフで“30年前のPC”を購入→Windows 95をインストールしたら“驚きの結果”に!
  4. /nl/articles/2412/16/news107.jpg 「靴下屋」運営のタビオ、SNSアカウント炎上を受け「不適切投稿に関するお詫び」発表 「破れないストッキング」についてのやりとりが発端
  5. /nl/articles/2412/15/news035.jpg 餓死寸前でうなり声を上げていた野犬を保護→“6年後の姿”が大きな話題に! さらに2年後の現在を飼い主に聞いた
  6. /nl/articles/2412/10/news133.jpg 「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
  7. /nl/articles/2412/15/news002.jpg 毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
  8. /nl/articles/2312/15/news032.jpg 放置された池でレアな魚を狙っていた親子に、想定外の事態 目にしたショッキングな光景に悲しむ声が続々
  9. /nl/articles/2412/15/news028.jpg 脱北した女性たちが初めて“日本のお寿司”を食べたら…… 胸がつまる現実に考えさせられる 「泣いてしまった」「心打たれました」
  10. /nl/articles/2412/16/news023.jpg 父「若いころはモテた」→息子は半信半疑だったが…… 当時の“間違いなく大人気の姿”に40万いいね「いい年の取り方」【海外】
先週の総合アクセスTOP10
  1. イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
  2. 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
  3. パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
  4. 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
  5. 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
  6. 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
  7. 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
  8. 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
  9. コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
  10. 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
  2. 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
  3. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  4. アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
  5. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  6. 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
  7. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  8. 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
  9. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  10. 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」