インタビュー
» 2008年10月24日 16時49分 公開

もっとオンラインゲームは多彩なジャンルがあっていいはず――「アトランティカ」開発者インタビュー(2/2 ページ)

[加藤亘,ITmedia]
前のページへ 1|2       

―― 先ほど話題に上りましたが、日本のユーザーにも評判がよかった「自動移動」については?

キム 本作は戦闘と戦略で頭を使うゲームです。熟考するというゲーム性を持つという意味では、日本のユーザーには合っているのですが、長時間プレイを余儀なくされるのも事実です。それでは疲れてしまいますよね。そこで戦闘じゃないところで、ストレスを少なくしたいと考えました。戦闘以外でストレスが出るのは移動でしょう? 自動で移動してくれることについては当初から韓国でもいい反応を得ています。「この自動移動があるから他のゲームができない」というユーザーもいました。このシステムは、ゲームの魅力の1つでありながら、他のゲームに流動しない安全装置の役割も果たしているんじゃないかと思っています。

―― ライトユーザーとコアユーザーの間をつなぐであろう、「スタミナ」システムについて聞かせてください。

キム おっしゃるとおり。スタミナシステムを入れたのには2つの理由があります。まず1つ目は、ライトユーザーとコアユーザーの間の“差”にあります。ライトユーザーは一定時間のみのプレイに対し、コアユーザーは長時間遊んでくれます。この時間はいずれ大きな差となって表れます。レベルであり経験の差です。この差が開けば開くほど、ライトユーザーはついていけないと辞めてしまう場合が、既存のゲームではありました。その格差を縮めていきたいという考えがありました。

 もう1つはゲームへの没入をほどほどにしたいという意識です。すごく遊んでいただけれるのはありがたいのですが、ゲームに没入しすぎるのはコンテンツの消費が激しくなることを意味しています。コアゲーマーの方は短期間で一気にゲームのすべてを遊びつくすことも過去ありました。我々としては、今あるものを一瞬にして消費するのではなく、3年、5年と続けて遊んでもらいたい。そこで、コンテンツの消費を抑える意味でも、経験値獲得が上級者になればなるほど難しいようになっており、かつ初心者とのコミュニケーションを促すようにこのシステムを考えました。

森山 日本では始まったばかりですし、やり込むにも限界があり、それほどスタミナシステムの抑止力は目に見えては確認できていません。今後、オープンβテストを行っていく中で確認できるのではないでしょうか。


―― ストーリーについても聞かせてください。

キム 基本的にストーリーとシステムを同時に考えていました。実際の世界を背景に作りたかったんです。ストーリーは拡張性が必要なのでファンタジーを入れることで対処しようと思い至ったんです。そこで、伝説として語られるアトランティスがもってこいだった。北米大陸と中原(中国)地域は実装されていませんでしたが、オープンβテストでは遊ぶことができるでしょう。北米大陸以降は現在調整中ですが、鋭意開発していきますので楽しみにしてください。ふさわしい時期になりましたら、世界観がどう変わっていくのかを含めてリリースしていきたいと思っています。

―― 北米といえばインディアンやアステカなどの古代文明でしょうか。

キム そうですね。インディアンや西部の開拓時代、グランドキャニオンみたいな広大な自然、アステカなどの古代文明や産業時代の工場地帯など、北米大陸を連想できるものになっています。当然ですが、今後はすでに公開されている地域についてもアップデートを行い、新たなダンジョンやクエストを追加していきます。究極的な目標は、アトランティス大陸にたどり着くことなのですが、その前に全世界を搭載しないといけません。南米やオーストラリア、アフリカ、北極、南極などですね。9月に韓国でユーザーイベントを開催したのですが、ユーザーからはあまりにもアップデートが早すぎるので、もっとゆっくりしてほしいという意見が出たんです。その分、いろんなコンテンツを用意してほしいという要望ですね。我々はそれに答えるべく、現在150人の開発体制で臨んでいます。

―― 今後、実装していきたいシステムはありますか?

キム 本作にはエンチャントや強化のシステムのほか、装備に対する製造、流通、分解まですべて搭載されています。現在考えているのは先ほど触れた「武術大会」です。無限リーグで全サーバ単位と国家間での戦闘が楽しめるようにしていきます。

 また、町の中に建てられる「住宅システム」も計画中です。住宅が建てばそこに一緒に住む人が欲しくなります。そこで一緒に住む人を探す「結婚システム」。そしてその2人から子供を産める「出産システム」の導入を考えています。そうなると、子供を育てることができる「育成システム」も必要でしょう。これらをコンテンツとして入れていく予定です。最終的には家族を形成していくわけです。

 「アトランティカ」開発の元は、人間と人間の出来事や、世の中にあるものをすべて入れたいという思いからでした。人間にとって家庭を作るより大事なものはありません。傭兵の育成やギルドの育成もそのひとつです。まさに全部入りを目指すわけです。

―― さらにシミュレーションへの特化を進めていくと?

キム 本作は戦略シミュレーションであり、経営シミュレーションであり、育成シミュレーションです。MMORPGの要因は持っていますが、シミュレーション要素を積極的に入れています。多様なシミュレーション要素をユーザーに楽しんでもらえたら幸いです。

―― 今後の日本独自の展開は?

森山 現時点では調整中です。とはいえ、何かしら日本独自のものはやりたい旨、話しているところです。日本のオープンβテストでは、クローズドβテストの内容に加え、北米大陸と中原(中国地方)、そして新傭兵がいくつか実装される予定です。それに伴い、ダンジョンも追加されます。正式サービスへの移行は、オープンβテストを行っていく中で調整していきたいと思います。

―― それでは最後にユーザーへひとことお願いします。

森山 本作はクリックゲームに疲れた人や、必ずパーティを組まないといけないゲームに疲れた人にもオススメのゲームです。一度プレイしてみてください。

キム 本作は当初から日本向けを意識して製作されました。ただ、単に簡単ということよりも多彩で戦略性があることを重視しています。日本のユーザーの皆さんにとって面白いゲームになると思っていますが、どのような反応が返ってくるのか楽しみです。少しでも興味持っていただき、1人でも多くの方に遊んでもらうことを期待しています。我々もさらなる改善のために常に掲示板を巡回し、公式サイトの意見に耳を傾けています。ご意見をどうぞよろしくお願いいたします。

―― ありがとうございました。


※画面は開発中のものです
(C)2008 NEXON Corporation and NEXON Japan Co.,Ltd. All rights reserved.
(C)2008 NDOORS Corporation. All Rights Reserved.


前のページへ 1|2       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2311/06/news020.jpg 柴犬「友達〜!!!」 お母さんの寝坊で散歩が遅れた柴犬、ワン友に会えず……→怒りMAXの拒否柴発動に母「スマン……」
  2. /nl/articles/2311/06/news041.jpg 素潜りでイソマグロを突いたら海に引きずり込まれ…… 水深25メートルの激闘が100万再生「怖い」「磯のダンプカー」
  3. /nl/articles/2311/05/news045.jpg カナダ留学中の光浦靖子、得意の手芸でまたしても力作を生み出す 「クオリティ高すぎ」「もープロですね」
  4. /nl/articles/2308/06/news018.jpg 柴犬がプールからあがろうとした瞬間……! 「何回見ても爆笑」「好きすぎる」コントのようなずっこけハプニングが発生
  5. /nl/articles/2311/06/news047.jpg 隣家にいった飼い主、ふと視線を感じると柴犬たちが……? じーっと監視するワンコきょうだいの圧に爆笑
  6. /nl/articles/2311/06/news117.jpg 「スト6」フランス大会決勝、モニターにペンキで中断 環境団体乱入で
  7. /nl/articles/2311/06/news068.jpg 村重杏奈の“最強遺伝子”な弟、7歳バースデーお祝いに黄色い声 姉とうり二つな姿に「幼さが抜けて更にイケメン」「可愛いしカッコイイ」
  8. /nl/articles/2311/04/news008.jpg 「やばい電車で見てしまった」「おなか痛い、爆笑です」 カメがまさかの乗り物で猫を追いかける姿が予想外の面白さ
  9. /nl/articles/2311/04/news016.jpg 突然現れた痩せて汚れた野良猫、「ごはんくだちゃい」と訴えてきて…… 距離が縮まっていく姿に「涙が出ます」と100万再生
  10. /nl/articles/2311/05/news052.jpg 「ここはあんたが座る席じゃないよ」 末期すい臓がんの叶井俊太郎、優先席に座るも高齢者から非難 妻・倉田真由美が明かす
先週の総合アクセスTOP10
  1. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  2. 尻尾がちぎれた小さな子猫をサーキット場で保護→1年後“ムキムキ最強生物”に 驚異の成長ビフォーアフターに注目集まる
  3. 「犬ぐらい大きくなれよ」と願い育てた保護子猫が「まさか本当に犬ぐらいになるとは」 驚異の成長ビフォーアフターが192万表示!
  4. 「BreakingDown」出場の元プロボクサー、5人から一方的に暴行される 顔面数針縫うも「私は1発も攻撃してません」
  5. 「頭が大きい」「普通ではない」 パリス・ヒルトン、9カ月長男の受診勧めるコメントにぴしゃり「世の中には病んでる人がいるみたい」
  6. 「最期の最期まで闘って」 元「妄想キャリブレーション」水城夢子さん、27歳で病死 2年前には“しばらく療養が必要な病状”で休止
  7. 3児の母・杏、異次元スタイルのパンツスーツ姿が衝撃的 目を疑う脚の長さに「身長の半分股下」「えっ! 本当!? っと思っちゃうくらい」
  8. 志穂美悦子、68歳バースデーに鍛えられた筋肉バキバキの肉体美披露 「いろいろやりたいことがある」「まだ見ぬ自分へ」
  9. 柴犬と父のやりとりに「20分これ見て爆笑してます」「気持ちよすぎるいい返事」 お笑いコンビを超える関係性が100万再生
  10. 「スカートはないわ」「常識無視の番組でびっくり」 山下リオ、登山中の服装批判巡って反論「私が叩かれているようですが」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 病名不明で入院の渡邊渚、3カ月ぶりSNS更新で「表情に違和感」「そこまで酷い状況とは」 ベッド上で「人生をやり直すこともできません」
  2. 動かないイモムシを助けて1年後のある日、窓の外がありえない光景に 感動サプライズが「アゲハ蝶の恩返し」と話題
  3. 「スカートはないわ」「常識無視の番組でびっくり」 山下リオ、登山中の服装批判巡って反論「私が叩かれているようですが」
  4. 「千鳥」大悟、大物美人俳優にバッグハグされた表情に注目集まる 「マジ照れのお顔ですね」「でれでれやん」
  5. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  6. 神田愛花アナ、拡散された女子中学生時代ショットにスタジオ騒然「ヤバい」→“アネゴ感”でSNSもざわつく
  7. 「生きててよかった」 熊谷真実、美麗な初“袋とじ”グラビアで63歳の色気全開 真っ赤なドレス着こなす姿に「すごいプロポーション」
  8. 尻尾がちぎれた小さな子猫をサーキット場で保護→1年後“ムキムキ最強生物”に 驚異の成長ビフォーアフターに注目集まる
  9. 双子モデル・吉川ちえ、美容整形後のひたいが“コブダイ”状態へ 多額の費用要した修正手術で後悔も「傷がこんなに残りました…」
  10. 「犬ぐらい大きくなれよ」と願い育てた保護子猫が「まさか本当に犬ぐらいになるとは」 驚異の成長ビフォーアフターが192万表示!