レビュー
» 2008年11月13日 15時57分 公開

モノクロの街に、失われた色と音楽を取り戻せ!――新感覚の「ぬりえアクション」の魅力「ブロブ:カラフルなきぼう」レビュー(1/2 ページ)

THQジャパンからリリースされたWii専用ソフト「ブロブ:カラフルなきぼう」。簡単操作でベタベタと色を塗りたくる、ちょっと変わったジャンル「ぬりえアクション」の魅力を紹介していく。

[増山裕樹,ITmedia]

子供から大人まで、すべての年代にプレイしてもらいたい良質なアクションゲーム

 モノクロの街に色を塗っていく、ぬりえアクションゲーム「ブロブ:カラフルなきぼう」。元々は、オランダの学生達による地域の研究プロジェクトで作成したゲームが原型となり、そのキャラクターの個性とゲームのコンセプトが注目されて、THQからWii専用ソフトとして発売された。日本では、CMや動画アップロードサイト「YouTube」の特設チャンネル「ブロブチャンネル」でお笑いタレントの芋洗坂係長のコミカルなダンス公開され話題を集めている。

 本作は、絵の具をベタベタと塗ったり、ペンキが入ったバケツをぶちまけたりするような感覚がとても気持ちよく「ラクガキ」をしているような気分にもさせてくれる。また「Wii リモコン」と「ヌンチャク」によって操作が直感的なものになっているので、新感覚のゲームに飢えている人にも、普段ゲームをプレイしないような人にもおすすめできる1本となっている。

賑やかな街はある日、色も音楽も無い退屈な街へと変えられてしまう……

 舞台となるのは色と音楽に包まれている賑やかな街「レインボーシティ」。色とりどりの住人「レイディアン」が幸せに暮らすこの街にある日「ブラック会長」率いる「インキーコーポレーション」が現れ、色と音楽を奪い去ってしまう。モノクロの世界「シロクロコロニー」に変貌を遂げたこの街に、主人公のブロブが失われた色と音楽を取り戻すため帰ってきた。

 本作のオープニングやステージ開始時に挿入されているムービーでキャラクターは何か言葉を喋っているが、英語や日本語ではなく人間が分かるものではない。しかし、個性豊かなキャラクターの非常にコミカル動きから、どんなことをしているのかが何となく分かるので、まるで海外のアニメを見ているかのようだ。

映画に出てきそうな巨大な戦艦が、ある日レインボーシティにやってくる
ブロブやインキー達のやり取りがおもしろいムービーが挿入されている

Wiiだからこそ実現した直感的な操作、ノリの良いBGMをチェック!

 本作の操作方法は、「ヌンチャク」の「コントロールスティック」を使ってブロブを操作し「Wii リモコン」を振るとブロブがジャンプする。ジャンプ中はブロブを動かして方向転換をすることが可能だ。ヌンチャクのZボタンを押すと、敵の「インキー」や「イロボット」にロックオンでき、ロックオン中にジャンプすると、ターゲットを追尾して踏みつけられる。

 ステージ開始直後、ブロブは無色、街はモノクロ、BGMも無いのでなんとも寂しい雰囲気で始まる。ブロブは赤、青、黄の3種類いずれかの色を持つ「イロボット」を倒すことで、その色を取り込むことができる。色を取り込んだブロブは、建物や木になどに体をこすり付けると「ベチャ」とバケツに入ったペンキをぶちまけたかのように色を付け、少しずつ街に色を取り戻していく。モノクロの街に色を塗りつけていく様は何だかラクガキをしているようで、ベタベタと色を付けていくだけでも楽しい。そして、街に色が増えていくと空に晴れ間が出てきて、BGMが流れ始める。初めのうちはベースのような音しか流れないが、色を塗るごとに音が増えていき、次第にはとても賑やかなBGMになる。

 ブロブの体の色は、例えば赤色と青色を混ぜると紫、青色と黄色を混ぜると緑になるといったように、組み合わせによって7色に変化していく。また、建物に色を塗ったり敵に攻撃したりするには、画面右下にある「ペイントポイント」が必要になる。ペイントポイントはイロボットを倒して色を吸収することで追加され、色を塗る、敵に攻撃するとペイントポイントが減っていく。色を吸収すればするほど、ブロブの体は大きくなり、ペイントポイントは最大で100ポイントまで溜められる。

 本作は音楽も魅力の1つとなっていて、ステージを始める前に、ステージ中に流れるBGMを選択する。BGMには南国をイメージさせる曲調の「ハピネス」、軽快なリズムが特徴の「ファンキー」などがあり、最初はこの2曲とランダムしか選べないが、ステージをクリアするごとに1曲ずつ増えていき、最終的には12曲の中から選べるようになる。全体的にノリの良いBGMが多く、筆者も体でリズムを刻みながらプレイしていた。これらの音楽はオーストラリアメルボルンのソウルオーケストラバンド「バンブーズ」が手がけている。

ブロブに協力してくれる仲間達「カラーサポーター」はゲーム中色々な場面で見かける
選べる曲の種類はさまざまなので、自分の好みにあったBGMを見つけてほしい

ゲームの序盤はイラスト入りで分かりやすく操作を説明してくれる
ステージ開始直後はモノクロで殺風景な街だが、ブロブが色を塗ることによって、元の街の姿に戻っていく

ステージ中の「チャレンジ」クリアがゴールへの近道となる

 ステージにはブロブが行動できる制限時間が設けられていて、クリアするには画面右上に表示されている「カラーエネルギー」を溜め、ゲートのロックを解除して先に進んでいく必要がある。カラーエネルギーは建物に色を塗る、ブロブに協力してくれるチーム「カラーサポーター」の仲間達が依頼してくるチャレンジをクリアすることで溜められる。チャレンジには「レイディアンを助けるために建物を赤色で塗って」、「制限時間内に指定の場所まで行ってほしい」、「グレイディアンを捕まえたインキーを倒してくれ」などさまざま。

 どのチャレンジも成功すると、カラーエネルギーの他にブロブが行動できる時間が60秒増える「タイムアイテム」がもらえるので、ステージ中で見つけたら積極的にトライしてほしい。

 チャレンジの中でも筆者がお気に入りなのは、ランドマークを塗るチャレンジで、例えば「赤色30ポイントを使ってランドマークを塗れ」というものがある。この時、ブロブの体を建物にこすり付けるといった、通常の建物とは違った塗り方になる。まずブロブを指定の色にして、Zボタンでロックオンしてランドマークの中に入る。そして「Wiiリモコン」と「ヌンチャク」をマラカスのように小刻みに動かすことで色を塗れる。特にタイミング合わせたりする必要は無いが、色を塗っている間はコントローラーを動かすごとにカウベルのような音がするので、実際に楽器を鳴らしているような感覚になる。

 他にもカラーエネルギーを溜めると、ステージのどこかに「エナジーボム」が配置される。このエナジーボムを踏んで爆発させると、一定の範囲に色が塗り付けられ、エネルギーポイントを獲得できる。

各チャレンジには難易度と制限時間が設けられている
ランドマークを塗っている最中は、画面に絵の具を撒き散らしたようなエフェクトが出る

一辺に周辺に色を付けられるカラーエナジーボムは、見つけたら必ず使うようにしよう
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