2度の挫折を乗り越えた独身ガルカが見た「FFXI」の素晴らしき世界感じるヴァナ・ディール(第7回)(3/3 ページ)

» 2008年11月27日 16時22分 公開
[山本博幸(ねこひげLLC),ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

ウルガラン山脈その3 〜極寒の地で1人寂しく死を待つ時間〜

 タウルス族に襲われた僕は、背中に抱えていた両手斧を手にとり戦闘態勢に入った。相手の強さを見ると「丁度良い相手」。頑張れば何とか勝てる相手だろう。サポートジョブを踊り子にしていたこともあり、マメにHPを回復しながら戦闘を有利に進めていく。戦士のソロは厳しいと言われているが、サポートジョブを踊り子にするだけでかなり安全に戦える。改めて踊り子の性能に感服した僕は、それと同時に勝利の予感も感じていた。

 しかし、またもやモンスターの特殊技で戦況はガラリと変わる。タウルス族が「モータルレイ」を発動したのだ。この特殊技は死の宣告の効果があり、ログに表示されるカウントがゼロになると戦闘不能になる。ただし視線を外す(=後方を向く)ことで回避可能で、僕も一応その知識は持っていた。しかし、それを思い出したのがタウルス族がモータルレイの構えに入っただいぶ後のことで、後ろを向いたときにはすでに死の宣告のカウントダウンが始まっていたのだ。こうなると、あとは死を待つしかない。あと一息で勝てそうだったのに、そのチャンスをみすみす逃すことになろうとは。

 よくよく考えてみれば、僕は聖水を携帯していたので、運が良ければ死の宣告を治療できたかもしれなかった。さらに言うと帰還用にデジョンカジェルも持っていた。無謀な戦いを挑まず無難に逃げていれば、こんな極寒の地で2度も戦闘不能にならずに済んだのだ。と、今更後悔してもすべて後の祭り。タウルス族はインビジを見破ることができるので、1人での探索はこれ以上の効果を得られないだろう。効果、と言っても今回は2度戦闘不能になっただけだったが……。

勝てる(もしくは逃げられる)戦いだったのに、再び大の字になってバッタリ倒れる結果に。ウルガラン山脈はとても危険なエリアだったのだ……

クフィム島 〜自然現象の神秘に触れられる数少ないエリア〜

 最後は雪原エリアのなかでもっとも安全なクフィム島を紹介しよう。このエリアは「FFXI」のサービスが始まって以来ずっと、レベル10台後半から20台の冒険者のレベル上げスポットとして人気が高い。「ジラートの幻影」でコロロカの洞門が追加されてからは若干そちらに人気が偏ってきたものの、ほぼ毎日と言ってもいいほど、どこかのポイントでレベル上げパーティを見かける。更なる強さを手に入れるためにレベル上げに勤しんだ日々や、夜間になると出現するスケルトン族やゴースト族に襲われた苦い経験など、クフィム島はすべての冒険者にたくさんの思い出を与えてくれた場所なのだ。

ジュノ港の洞窟を抜けるとクフィム島に辿り着く。道中にはアクティブのイビルウェポン族が生息しているので、低レベルの冒険者はスニークが必須だ
クフィム島に生息する巨人族を初めて見たとき、その巨大な姿に驚いた冒険者も多いのではないだろうか
F-8付近の崖を降りた先には、夜間になると光輝く「Nightflowers」が咲いている。獣使いのジョブを習得するために重要な場所だが、近くに頭足族が生息しているので要注意

 すでに紹介してきたボスディン氷河、ザルカバード、ウルガラン山脈とは異なり、クフィム島は吹雪や闇の天候になることはない。代わりに雷やオーロラになることがあり、後者の天候になるとクフィム島がオーロラで包まれる。その美しい景色にはクフィム島に慣れ親しんだ冒険者も釘づけになり、戦闘で殺伐とした雰囲気を一気に和ませるはずだ。実を言うとクフィム島でオーロラを見たのは今回が初めてで、夜空を彩る輝かしい色彩に興奮せずにはいられなかった。「FFXI」を始めて約2年。まだまだ僕の知らないヴァナ・ディールの景色が、いたるところに散りばめられていることを実感した一日だった。

北西にはミッションで何度か訪れるデルクフの塔が建っている。レベル上げはこの塔の入口付近で行われていることが多い
クフィム島を越えた先のエリア「ベヒーモスの縄張り」は、その名のとおりNMのベヒーモス族が出現することがある。今回は残念ながらその姿を拝めなかった

クフィム島を優しく包み込むオーロラ現象。特定の場所では「Light Elemental」が出現するので、クリスタルの中では人気が高い「光の塊」の入手チャンスだ

(C)2002-2008 SQUARE ENIX CO., LTD. All Rights Reserved.


前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2411/21/news189.jpg 「大物すぎ」「うそだろ」 活動中だった“美少女新人VTuber”の「衝撃的な正体」が判明 「想像の斜め上を行く正体」
  2. /nl/articles/2411/22/news014.jpg 川で拾った普通の石ころ→磨いたら……? まさかの“正体”にびっくり「間違いなく価値がある」「別の惑星を見ているよう」【米】
  3. /nl/articles/2411/22/news114.jpg 中村雅俊と五十嵐淳子の三女・里砂、2年間乗る“ピッカピカな愛車”との2ショを初公開 2023年には小型船舶免許1級を取得
  4. /nl/articles/2411/21/news027.jpg 大きくなったらかっこいいシェパードになると思っていたら…… 予想を上回るビフォーアフターに大反響!→さらに1年半後の今は? 飼い主に聞いた
  5. /nl/articles/2411/22/news032.jpg 「壊れてんじゃね?」 ハードオフで買った110円のジャンク品→家で試したら…… “まさかの結果”に思わず仰天
  6. /nl/articles/2411/22/news018.jpg 猫だと思って保護→2年後…… すっかり“別の生き物”に成長した元ボス猫に「フォルムが本当に可愛い」「抱きしめたい」
  7. /nl/articles/2411/22/news171.jpg なんと「身長差152センチ」 “世界一背が低い”30歳俳優&“世界一背が高い”27歳女性が奇跡の初対面<海外>
  8. /nl/articles/2411/22/news145.jpg 大谷翔平と真美子さん、「まさかの服装」に注目 愛犬デコピンも大谷家全員で“歩く広告塔”ぶり発揮か
  9. /nl/articles/2411/20/news027.jpg 「こんなことが出来るのか」ハードオフの中古電子辞書Linux化 → “阿部寛のホームページ”にアクセス その表示速度は……「電子辞書にLinuxはロマンある」
  10. /nl/articles/2411/22/news184.jpg 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
先週の総合アクセスTOP10
  1. 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
  2. ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
  3. 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
  4. まるで星空……!! ダイソーの糸を組み合わせ、ひたすら編む→完成したウットリするほど美しい模様に「キュンキュンきます」「夜雪にも見える」
  5. 妻が“13歳下&身長137センチ”で「警察から職質」 年齢差&身長差がすごい夫婦、苦悩を明かす
  6. 人生初の彼女は58歳で「両親より年上」 “33歳差カップル”が強烈なインパクトで話題 “古風を極めた”新居も公開
  7. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  8. 互いの「素顔を知ったのは交際1ケ月後」 “聖飢魔IIの熱狂的ファン夫婦”の妻の悩み→「総額396万円分の……」
  9. ユニクロが教える“これからの季節に持っておきたい”1枚に「これ、3枚色違いで買いました!」「今年も色違い買い足します!」と反響
  10. 中央道から「宇宙戦艦ヤマト」が見える! 驚きの写真がSNSで注目集める 「結構でかい」「どう見てもヤマト」 撮影者の心境を聞いた
先月の総合アクセスTOP10
  1. 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
  2. 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
  3. フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
  4. 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
  5. 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
  6. 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
  7. 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
  8. ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
  9. 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
  10. 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた