正義の味方じゃなくてもいいんです――善いことも悪いこともすべてはプレイヤーの思うがままに!:「Fallout 3」レビュー(2/2 ページ)
キャラクターのレベルを上げて、戦闘効率アップ
本作はクエストのクリアや敵を倒すことで経験値を取得してレベルアップしていく。レベルが上がると、スキルや特殊アビリティ「Perks」を取得できる。スキルには重火器の威力を上げる「Big Guns」、回復アイテムを使用したときの効果を上げる「Medicine」などがある。他にも「Science」のスキルはアクセス制限がかかったPCターミナルをハッキングするのに役立つ。ハッキングできるPCには難易度が決められていて、Easyの場合はScienceのスキルが25以上、Normalの場合は50以上必要になる。「Speech」のスキルは自分を有利にする会話の成功率を上げる効果を持つ。
Perksは、レベルやパラメーターによって取得できる種類が変わり、スキルの効果を上げるものの他に、商人から買うアイテムが全て25%オフで購入できる「Master Trader」などもある。変わったスキルやPerksで構成するもの良いが、武器の攻撃力をあげるスキルや回復アイテム使用時の効果を増やすタイプのスキルで構成しておくと、序盤の冒険がグンと楽になる。
冒険の途中、街の人から様々な依頼を受けることができ、異型の生物「スーパーミュータント」に捕らえられた街の人を助けるクエストや、壊れた排水ポンプを修理するサブ的なクエストなどがある。クエストをクリアする条件は1つだけでなく、力にモノを言わせて解決したり、スピーチで解決するなど様々な方法が用意されている。
また、プレイヤーの行いによって「カルマ」という値が上下する。人助けになるような事を行えば、カルマが上がり善人となり、行商人を襲ったり、人のものを盗むなど道徳に背く行為を行うとカルマが下がり悪人となり、NPCの反応に現れるようになる。カルマによってはストーリーの展開が大きく変わることもあるので、自分のプレイの方向性を決めてロールプレイを楽しむのもいいかもしれない。
Fallout 3の世界の通貨は「キャップ」?
「Fallout 3」の世界での人気清涼飲料「ヌカ・コーラ」という、なんともギリギリなネーミングの飲み物の「キャップ」が通貨となる。キャップは自分の持ち物を売ったり、ヌカ・コーラを飲むことで手に入れられるが、序盤はなかなか手に入りづらいので苦労するだろう。序盤のキャップ稼ぎには暴徒と化した人間の「レイダー」が持っている武器を奪い店に売ると効率よく稼げる。どうしてもアイテムやキャップが欲しい場合は、キャラバンがいる場所へモンスターを誘導して襲わせるという手もある。ただし、この方法を使いすぎると、フィールド上のキャラバンがいなくなって商品が買えなくなってしまうので注意が必要。
核戦争後の世界では、体力を回復するためのほとんどの食料や水が汚染されていて、これを摂取するとプレイヤーの身体に放射能が蓄積されてしまう。放射能が蓄積され続けると、プレイヤーのパラメーターが下がり、しまいには死に至る。これを避けるには、「キャップ」を払って医者に除去してもらうか「RADアウェイ」を使用すると、体内の放射能レベルを除去できる。この他にも、放射能に汚染された川に浸かるなど、環境によっても放射能が蓄積されてしまう。
プレイヤーにしっかりとロールプレイをさせてくれる、完成度の高い1本
本作は、CEROレーティングZ区分(18歳以上対象)になっており、出血表現や、人間でないモンスターに関しては部位欠損があり、止めを刺すと派手に身体のパーツが飛び散るなどの激しい描写が見られる。ベセスダ・ソフトワークスの親会社となるゼニマックス・アジアのゼネラルマネージャーの高橋氏も「発売禁止ギリギリのZレーティングの天井を目指して作った」と言うほど。
核戦争後の世界といったダークな世界観は多少好みが分かれるかもしれないが、どのクエストを受けるか、キャラクターをレベルアップさせ、どう成長させるか。FPSのように自分で狙って敵を攻撃するか、V.A.T.S.を使って部位を攻撃するかなど、自分で決める要素が多く、非常に自由度が高い内容になっている。「海外のRPGってどうなの?」、「やっぱりRPGは国産でしょ?」と思う人もいるかもしれないが、食わず嫌いをせずに、ぜひ一度作りこまれた濃厚な世界を味わってもらいたい。
| 「Fallout 3」 | |
| 対応機種 | Xbox 360/プレイステーション 3 |
| ジャンル | RPG |
| 発売日 | Xbox 360版:2008年12月4日/PS3版:2009年1月15日 |
| 価格(税込) | 7980円 |
| CERO | Z(18歳以上対象) |
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