新マリオネットや「飛空城」の構想も飛び出した――「エミル・クロニクル・オンライン」2008年ECO祭(2/3 ページ)

» 2008年12月15日 21時07分 公開
[美緒,ITmedia]

今回の「スケッチブックトーク」はカラーで

 回顧に続いては、これまたECOのオフラインイベントでは恒例となっている「スケッチブックに書いてみよう」のコーナーへ。ECOの思い出を、各ゲストがスケッチブックに書き込んでいく。松田氏は「福岡のイベント、当日台風で飛行機が飛ばなかったので、どーすんよ!(笑)と。新幹線でとりあえず帰ってきたんです」と、オフラインイベント名を書いてそのときの苦労を語り、阿部みほさんは「双子ちゃんを取ったとき、おばあちゃんに乗り移られたのが印象的で〜」と、双子のネコマタを入手するためのイベントが心に残った、とイベントに登場するNPCのイラストを描いた。毎回必ず漢字一文字で心境を表すと宣誓し続けている浅間氏は「人」と書いて、「本当にいろいろな人に会う機会があり、3年の思い出は人ですね」と感無量の様子。


 竹内氏は、同じく人に関する思い出を、スケッチブックをめくりながらのトークで展開。初めてパーティ募集をしたときにただ1人声をかけてくれた女の子キャラがいたものの、オフラインで会ったら実は男性プレイヤーだった……というオチを付け、でも友情は永遠です! と締めくくった。一方、原田ひとみさんはハイブローなギャグを飛ばしまくりながら、ボスを倒して入手したレアアイテムの思い出から、パンダマスクにフンドシ、ネコしっぽといった面白い装備品の組み合わせで遊んだこと、ネットカフェクエストの景品である「インス神輿」の格好良さについてなど、阿鼻叫喚風のイラストをめくりながら、ECOへの思いを語り尽くしてくれた。


 浅間氏からは、現在展開中のアイテムくじ「ECOくじ Ver.17」や三井住友VISAカードとのコラボレーションについての告知とPRもあって、「現在のECOくじで1等の賞品である“わらぶき屋根の家”についてくる子犬の名前は、開発のヘッドロックさんいわく『きなこたろう♂』らしいんですが、名前の意味は教えてもらえませんでした」という裏話も明かされた。見る限り毛並みが赤イヌだから「きなこ」はいいとして、お家はわらぶきでなく茅葺きに見えなくもない。


課金アイテムのエコくじ、今年のテーマは暖かい冬。人気のヘアカラー色の再販やかわいいアバター装備のほか、お湯の色の変わる露天風呂など、ギミックの凝ったアイテムが多い。そのほか三井住友VISAカードに入会するともらえる、金貨が舞い飛ぶ飛空庭用の家具アイテムなどの紹介もされた

「都市攻防戦」の拡充、チャンプのフリーエントリー

 ここまでのECOを振り返ったあとは、いよいよ今後のECOについて、浅間教授から報告があった。その冒頭では、PvPをめぐる問題で物議を醸した「SAGA8」について、あらためて謝罪がなされ、次いで「SAGA8」の今後の予定が語られた。

 大人気の「都市攻防戦」については先月、もともと400人だった参加者数を100人追加して500人にしたにもかかわらず、まだ参加できないプレイヤーが多いという事実を率直に認めた。これについては、サーバー側とクライアントそれぞれの負荷について十分考えながら、さらなる参加人数の拡張を検討したい、とのことだった。また同じく「都市攻防戦」において、DEMとの戦いの鍵を握る“フィールドチャンプ”が、前述の人数制限で参戦できないことすらあるという現状に鑑み、チャンプ達に関するフリーエントリー制といった対策が検討されるという。

 また、攻防戦用の新マップ追加と、攻防戦に参加したプレイヤーキャラクターに与えられる「CP」で入手可能なアイテムの追加が予定されているとの話だった。

Saga9のLv99武器入手に調整、「ECOタウン」の拡充

 「SAGA8」に続いては、12月4日に導入されたばかりの「SAGA9」についてだ。このアップデートで追加されたされた「LV99武器」については、素材入手が難しいわりに効果がいま一つという声もあったため、「竜眼開放」「竜眼開放・真」を除く、つまり「CP入手型」アイテムの入手難度について調整が行なわれる。パーティドロップをしない点を含め「CP入手」以外の素材の入手難易度は下げないという。

 CP入手アイテムについては、武器の入手に必須のアイテムが、攻防戦で得られるポイント「CP」との交換でしか得られず、週末にプレイできないプレイヤーからは困惑の声も出たということで、攻防戦に依らずともCPを入手できるイベントやクエストの追加を検討しているとのこと。ただ、バランス調整などの問題があるため、いましばらく時間が必要だということだった。

 一方、ミニゲームが楽しめる「ECOタウン」について、現在は「大富豪」のみだが、今後順次ミニゲームを増やしていきたいとのこと。また、単にミニゲームをする場というだけでなく、これまでにも行なわれてきた「フリーマーケット」や、家具やペットを使ってコーディネートした自慢の庭を見せ合う「飛空庭コンテスト」などといった、プレイヤー主導のイベントの会場や、プレイヤー交流の場としても活用してもらえるようにしていきたい、と今後の抱負も語られた。

 さて、SAGA8〜9では新たなBGMも8曲追加されている。その中でSAGA9の「VS.エミルドラゴン」というBGMなどは、ボス戦ではBGMを普段と変えたい、という浅間氏たっての希望でもあったという。

 問い合わせの多かった、ドミニオン世界で流れている歌入りのBGMについては、今回、歌詞も公表され、歌っている女性アーティストは、ACEのCHiCO氏だとアナウンスされた。BGMには今後も力を入れていくとのことなので、いろいろ期待できそうだ。


ECOでは初の試みだった、ドミニオン世界で流れるボーカルの入ったBGM。問い合わせが多かったという歌詞はスライド資料のとおり

DEMでのプレイ、「飛空城」、新マリオネット

 そして2009年。来年ECOはストーリー的にも大きな節目を迎えそうだ。まず、通常冒険時のプレイバランスについて、「属性」を主体とした大幅な調整が行なわれる。マップの属性も含めての再調整になるとのことで、属性スキルを主体とするシャーマンや、アーチャー系の職業に影響が出ることは必至と思われるが、これらの調整は「Saga10」までに行なわれるという。

 またシナリオの方面では、Saga8で見られるエミル・ルルイエの物語と、ベリアルの物語、マーシャの物語が紡がれる。それぞれが、Saga9のECOタウンで新たに登場したダンジョンやドラゴンにより、さらなる真実につながっていく。「なぜDEMは他次元への侵略を始めたのか?」という、現在エミル・タイタニア・ドミニオンの3つに分かれて存在しているECO世界の、まさに成り立ちの部分ともいえる謎に向けて、大きく物語が展開していくというのだ。

 個別の新要素としてもさまざまなものが予定されており、会場では以下の内容が発表された。

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