今度こそ発売! 「シュウォッチ」復刻版でノスタルジーに浸ってみる:日々是遊戯
2005年の「復活計画」発表から待つこと3年、ようやく「シュウォッチ」の復刻版がハドソンより発売となった。途中、発売中止の危機に陥ったこともあったが、果たして完成版のデキはどうだろうか?
もう出ないんじゃないかと心配してました
ニュースでもお伝えしたとおり、懐かしの連射測定器付時計「シューティングウォッチ」(通称・シュウォッチ)の復刻版が、12月18日、ハドソンより発売となった。思えば最初に、高橋名人の公式ブログで「復活計画」が発表されたのが2005年。その後、不具合により発売がほぼ無期延期状態になるなど紆余曲折あったものの、なんとか発売できてホッとしているファンも多いことだろう(たぶん関係者が一番ホッとしていると思うが)。
そもそもシュウォッチとは、1987年にハドソンから発売された「連射測定器付時計」のこと。時計・ストップウォッチとしてももちろん使えたが、最大の特徴は“10秒間に何回ボタンを連打できるか”を測定できた点で、当時は「高橋名人」ブームにも乗っかって、またたく間に100万個以上を販売する大ヒット商品となった。筆者も当時はこれで、休み時間に友達と連射力を競い合ったものだ。
今回発売された復刻版は、デザイン・機能ともに当時のものを忠実に再現。SELECTボタンを押すたびに、「SHOOTING(連射速度測定)」、「TIME(時計)」、「STOP(ストップウォッチ)」の順に機能が切り替わり、またある条件を満たすことで、さらに2つの隠しモードが追加されるのも当時のままとなっている。隠しモードを出すための条件も変わっていないので、覚えてさえいればすぐに出せるはず。「もう憶えてないよ!」という人も、がんばって探してみよう。
またボタンの手触りも秀逸で、真ん中がくぼんだ独特のボタン形状も含め、ファミコンのコントローラーらしい押し心地がしっかり再現されているように感じた。筆者が持っていたオリジナル版はかなり昔に捨てられてしまい、比較できないのが残念だが、しばらくガシガシと連打してみたかぎりでは、特に違和感は感じられなかった。手首全体を震わせて連打する「痙攣打ち」から、人差し指と中指で交互にボタンを押す「ピアノ打ち」、ボタンの上に乗せた指をガシガシッと左右に往復させる、禁断の「コスリ」まで、どんな連打方法でもしっかり認識してくれるので安心しよう。痙攣打ちの鍛錬に使うのはもちろん、どんな方法ならより高い記録を出せるか、いろいろ試行錯誤してみるのもシュウォッチの面白さだ。
ひとつだけ当時と違うのが価格で、オリジナル版は1980円(当時はまだ消費税なし)だったのに対し、こちらの復刻版は1680円(税込)とちょっとだけお安くなっている。今遊ぶと笑っちゃうほどチープでびっくりするが、当時ムキになって連打に情熱を傾けたことがある人なら、きっと値段分以上の価値は見いだせることだろう。ただし遊ぶ際には、アツくなりすぎて指をヤケドしたり、爪を割ったりしないようにくれぐれもご注意を。
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