目指すは“狂宴”の頂き――「ロード オブ ヴァーミリオン」全国大会

スクウェア・エニックスがアーケードで展開するネットワーク対応の業務用トレーディングカードゲーム「ロード オブ ヴァーミリオン」初の全国大会「OVER the LORD〜第1章 狂宴への招待状〜」が1月11日に開催された。

» 2009年01月13日 10時42分 公開
[加藤亘,ITmedia]
各予選大会を勝ち抜いた24名が、1人ずつレッドカーペットの上を進み、舞台上にずらりと並ぶ

 スクウェア・エニックスは1月11日(日)、アミューズメント施設向けゲーム機「ロード オブ ヴァーミリオン」(以下、LoV)において初の公式全国大会となる「OVER the LORD〜第1章 狂宴への招待状〜」を品川プリンスホテル ステラボールにて開催した。

 これは、2008年11月1日〜2008年12月7日までアミューズメント施設にて順次店舗大会(1次予選)とエリア大会(2次予選)を実施し、予選を勝ち抜いた選手たちによる決勝大会で、各エリアを勝ち抜いた24人が競い合うというもの。

 「ロード オブ ヴァーミリオン」は、ファンタジーをベースにした世界観とストーリー、RPGのようなゲームシステムを持つ、レバーとボタンを操作してプレイするネットワーク対応の業務用トレーディングカードゲーム。全国のユーザーとのオンライン対戦はもちろん、1人用のストーリーモードも充実している。自分のキャラクターを成長させる楽しみや、装備品などによるコーディネートで戦力を強化する要素が盛り込まれており、100種類を超える「使い魔カード」のイラストには天野喜孝氏や野村哲也氏といった著名なイラストレーターや漫画家が多数参加しており、コレクション要素も備えている。

 当日は午前9時には定員の1200名を超えるほど注目を集めたイベント「OVER the LORD〜第1章 狂宴への招待状〜」は、原田真純さんによる本作挿入歌のアカペラで幕を開けた。24名の全国大会進出者がおのおのがオーダーした曲とともにレッドカーペットの上を入場し壇上に上がると、ディレクターの上原利之氏の開会の言葉で大会はスタートした。

 トーナメントは心の読み合いとばかりに、心理戦も披露。スタート前に敵愾心をあおりながら自滅していく姿なども見られ、1200名も各自の戦い方に息を飲む場面をちらほら。最終的には関西Bエリア・ビデオシティリノ代表の新藤景選手と東海Bエリア・岐阜レジャーランド穂積店代表の神無月@超ノーマナー選手が決勝にコマを進め、新藤選手が初代王者の栄冠を勝ち取り、特別称号「狂乱神」が授与された。

アカペラで「ロード オブ ヴァーミリオン」挿入歌を歌う原田真純さん。コンポーザーを担当した植松伸夫氏によると今回のアカペラが一番良かったんじゃないかとのこと
24名はトーナメント形式で頂点を目指す。さすが全国から勝ち上がってきた猛者たちばかりの戦績と個性の持ち主たちばかり

柴氏に今後の抱負を聞かれた植松氏は、「頑張ります」とのこと。あまりのひょうひょうとした答えに会場からも笑い声が

 1回戦が終了すると、「ロード オブ ヴァーミリオン」を担当したプロデューサー・柴貴正氏と、コンポーザーを担当した植松伸夫氏によるトークセッションが開催された。作曲をする際、植松氏によると当初はその世界観からファンタジックなものを制作しようと思ったのだが、ゲームセンターという音にとってはとてもいいとはいえない環境の元で聞いてもらうことを考え、ロック調のものにしたとのこと。ただし、エンディングは当初のイメージどおりのファンタジックな曲調になっており、通常の曲と合わせてゲームセンターでは聞き取れない細かに重ねたものも聞いてほしいとサウンドトラックを勧めていた。なお、当日物販コーナーで販売していたサウンドトラックは早々に完売したとのこと。トークセッションではこのほかにも、収録の際の恐怖体験や今後の抱負についても語られた。

 イベントの最後には、1月13日に稼働する新バージョン「新たなる胎動」についても触れ、最新映像が公開された。「新たなる胎動」では、Xbox 360用RPG「ラストレムナント」より覇王が、またヤングガンガンで連載中のコミック「黒神」からはクロが参戦する。ほかにも新たに加わる使い魔や新装備も紹介された。

「ラストレムナント」の覇王が登場

「黒神」のクロも登場する

新使い魔

ワーライオン

ハーメルン

リリス

死神

新装備





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