自作DSソフトの発売を懇願し、自宅にたてこもった自称“TENSAI”男の末路:日々是遊戯
足掛け5年、1万5000時間もの歳月を費やし、たった1人でニンテンドーDS用ソフトを開発した男性が、ソフトの正式発売を訴え、なんと100日間もの立てこもり抗議を決行!
100日間の立てこもりを宣言したものの……
日本でも「ひぐらしのなく頃に」や「東方シリーズ」をはじめ、インディーズゲームからヒットにつながる例がぽつぽつ出てきているが、アメリカのある男性は、なんとたった1人で5年もの歳月を費やし、完全オリジナルのニンテンドーDS用ソフトを作ってしまった。
昨年8月にYouTubeで最初にデモ映像が公開されたこのゲームは、「bob's game」というタイトルで、ミシガン州在住の25歳男性・Robert Pelloni氏が開発したもの。同氏のホームページ「What Is “bob's game?”」によると、ゲームのコンセプトからプログラミング、ストーリー、グラフィック、音楽に至るまですべてをPelloni氏が1人で担当しており、総製作時間は実に1万5000時間にものぼったとのこと。発表当初からこの動画は10万近いアクセスを集め、8月中にはいくつかのパブリッシャーが彼と接触するまでに至っていたそうだ。9月に公開された最新のトレーラーに至っては、現在までに23万回以上も再生されている。
ところがハナシはこれで終わりではなかった。どうやらPelloni氏の情熱も任天堂には届かなかったようで、その後しばらく音沙汰のなかった「bob's game」。なんと12月になって突然、Pelloni氏は自身のホームページ上で任天堂に対する立てこもり抗議をスタート。任天堂が正式に「bob's game」の発売を認めてくれるまで、100日もの間、自室から一切出ずにその様子を日記とライブカメラで発信し続けることを宣言したのだった。
が、当初はやる気に満ちていた日記の内容も、日を追うにつれて任天堂への非難と恨み言が中心になっていき、しまいには「頭が痛い……」と体調不良まで訴えるように……。そして開始から30日目の1月10日、ついにPelloni氏は「もうたくさんだ」と抗議の終了を宣言し、ありったけの任天堂批判をぶちまけて、「bob's game」もろとも爆沈したのだった。最後には警察の家宅捜索まで受けるハメになったとのことだが、なんとも人騒がせな……。
とは言え今回の騒動による広告効果ははかりしれないもので、最終的にPelloni氏は「私の任務は成功した」とコメント。また、「もしDSで発売できないなら、iPhoneやAndroid、XBLA、Steam、PSPなどでのリリースを考えている」とも書いている。もしリリースされるなら、ちょっと遊んでみたい気もするが……。
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