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» 2009年01月20日 18時34分 公開

ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」:まるでアクション映画「エレベーターアクション」 (2/2)

[ゲイムマン,ITmedia]
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12年後にリターンズ

 エレベーターアクションには長らく続編がなかったが、干支がひと回りした1995年になって、アーケードに「エレベーターアクション リターンズ」が登場した。核テロリストの爆破計画を阻止するため、機密データを奪取して爆弾を撤去するのが目的で、3人の戦士の中からひとり、もしくはふたりを選び、テロリストのアジトへ乗り込む。

 ゲームは1990年代らしいアクションゲームだが、やはりエレベーターによる移動がアクセントになっている。グラフィックは強化され、ビルが崩れたり、ヘリコプターで空港に突っ込んだりと、派手な演出が見られる。強化された武器や食料などのアイテムが、建物内に落ちており、ボムを使って敵を一掃することも可能となっている。

 当時のアクションゲームの流れを反映してか、残機制から残機+ライフ制に変わり、戦士たちは敵の攻撃に何発かは耐えられるようになった。ただし、高い所から落ちたり、エレベーターに挟まれたりすると、やっぱり即座に残機が減る。近距離攻撃も飛び蹴りだけではなく、パンチやキックを使った格闘になっていた。

photo ステージ1は前作をほうふつとさせる、ビルを下りていくステージ。青いドアの部屋ではアイテムが手に入る
photo ステージ2は、爆弾が仕掛けられた空港。ここでは横への移動が中心なので、エレベーターは短いものが多い

photo タイトーメモリーズ 下巻のエレベーターアクション。アーケード版が忠実に再現されている

 エレベーターアクション、エレベーターアクション リターンズとも、プレイステーション 2の「タイトーメモリーズ」シリーズに収録された。タイトーメモリーズは4巻あって、それぞれタイトーの懐かしいゲームを25本ずつプレイできる。初代エレベーターアクションは下巻、リターンズのほうは上巻に入っている。

 ただし、タイトーメモリーズ 下巻において、初代エレベーターアクションは、最初からプレイすることのできない5作品のうちのひとつになっている。「影の伝説」「ちゃっくんぽっぷ」など、特定のゲーム8本を合計1時間以上プレイするか、もしくはタイトル画面でL2、R2、R1、L1、セレクト、スタートの順にボタンを押すとプレイできる。


美しき移植作たち

 そのほかエレベーターアクションは、PSPの「タイトーメモリーズ ポケット」にも収録。ゲームボーイアドバンスでも「エレベーターアクション OLD&NEW」というタイトルで、独自のアレンジ版とともにプレイできる。

 少し古いところでは、ゲームボーイカラーにもエレベーターアクションをアレンジした「エレベーターアクションEX」というソフトがある。また、エレベーターアクションにはゲームボーイ版もあるし(こちらもかなりアレンジされている)、MSXやセガのSG-1000へも移植されたらしい。

 一方、エレベーターアクション リターンズのほうも、セガサターンに移植された。こちらには初代エレベーターアクションも併せて収録されている。

 エレベーターアクションはケータイでも登場。オリジナルに近い移植のほか、グラフィックやシステムが強化された「エレベーターアクションDX」や、スパイ目線で立体的なビルの中を進む、FPS(ファーストパーソンシューティング)となったバージョンもある。

 そして、Wiiのバーチャルコンソールではファミコン版が配信されている。PS2、PSP版もそうだが、登場から26年も経った今、このゲームが手軽に入手でき、新しいゲーム機でプレイできる。つくづくいい時代になったと思う。

photo タイトルロゴに描かれているスパイは、さらにロジャー・ムーアっぽい

 ところで、エレベーターアクションの主人公はスパイだが、スパイといえば一般的には、「007」シリーズのイメージが強いだろう。1980年代前半、映画でジェームズ・ボンドを演じていたのはロジャー・ムーアだった。エレベーターアクションのスパイは、どことなくロジャー・ムーアに似ているような気がする。

 ゲーム自体も、007のようなアクション映画にありそうなシーンが良く再現されている。銃撃戦あり、格闘戦あり。撃って消した照明を敵に当てたりするなど、その場にある物を利用するというのもアクション映画っぽい。

 もっとも、画面の構図が正面からビル内部を描いた形なので、見ようによっては「8時だヨ!全員集合」っぽく見えないこともない。

 もちろん映画的というだけではなく、このゲームにはアクションのオリジナリティと、操作感覚の心地良さがある。また、うまく敵を避けたり倒したりした時には達成感も得られる。純粋にアクションゲームとして良くできているからこそ、現在でもタイトーを代表する作品のひとつとして、最新のゲーム機でも遊べるようになっているのだろう。


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