2度の挫折を乗り越えた独身ガルカが見た「FFXI」の素晴らしき世界:感じるヴァナ・ディール(第9回)(2/2 ページ)
そして頂上に到達。朝日に今年一年の計を立てるガルカ
参道の途中、小休止してそこから見える景色を堪能する。乾燥したエリアなので殺風景ではあるものの、高い場所から見下ろすとエリアを独占しているようで気分がいい。何度か休憩をはさみながら、次は落ちないよう慎重に丘を登っていく。その甲斐あってか、以降は無様に道を踏み外すことなく山頂に到着した。もう辺りは真っ暗。ヴァナ・ディール時間で約7時間後に太陽が昇る頃だ。正直、道中もたついたせいか何度か朝日を迎え、当初の「初日の出を見る」という目的は早い段階で打ち切られる結果にはなっていたものの、今となってはその目的はどうでもいい。苦労して登りつめた丘の頂上で朝日を見ることに意義がある。東方向を見据えてその場に座り、太陽を待つ。いよいよ空が白んできた。2009年、僕の「FFXI」はこの朝日で幕を開ける。
おみくじ感覚でチャレンジした印章BF。結果は……!?
新しい年を迎え、個人的に最も気になるのが今年一年の運勢だ。現実世界なら初詣の際におみくじを引くのが一般的だが、僕はもうここ10数年、初詣に行っていないという不届き者で、いい加減に神様から見放されるのではないかとビクビクしている。残念ながらヴァナ・ディールには初詣に代わるイベントは用意されていないものの、自分の運を試せるイベントやコンテンツは結構ある。それが人によっては合成の成否であったり、ラッキーロールの当選などが候補に挙がるだろうが、僕はあるひとつの「印章BF」に着目した。
勘のいい冒険者なら気付いたかもしれないが、それは「三の葛籠」と呼ばれる印章BFで、「Small Box」「Medium Box」「Large Box」の3種類の宝箱から当たりの1種類を選ぶと、戦闘せずに戦利品をゲット。ハズレの2種類いずれかを選んだ場合はミミック族との戦闘になる(戦利品は勝利するともらえる)。もちろん見た目ではミミック族がどれに化けているかは判別できないが、戦闘しなくとも戦利品を獲得できる唯一のBFなのでソロでも気軽に挑戦できる。僕はこの印章BFを「当たりなら大吉、ハズレなら大凶」という2択の分かりやすいおみくじに見立て、今年一年の運勢を占ってみることにした。
「三つの葛籠」が発生するBFは、サルタバルタ地方の「ギデアス」にある。ここは獣人のヤグード族の宗教都市として有名で、蜂族も多数生息していることから金策にも適した場所だ。僕もその例外にもれず、低レベルのジョブで経験値を稼いでいる頃は、よく蜂族をターゲットにしていたものだ。この印章BFをソロで挑戦するうえで重要なことがひとつある。それはハズレを引いてしまったときの対処法だ。このBFはレベル50に制限されるため、出現するミミック族をソロで倒すことは不可能に近い。故に戦闘離脱の手段を事前に用意する必要があるのだ。僕の場合はメインジョブを忍者にしておき、ハズレを引いた瞬間にアビリティの「微塵がくれ」で自爆。これだと経験値を失わずに戦闘を回避できる。赤魔道士のレベルが高い冒険者は、アビリティ「連続魔」を使ってから「デジョン」で逃げる、という方法もある。この「逃げ」の準備が万全なら、あとは運を天に任せて宝箱を引くのみだ。

高い岩山に囲まれたギデアス。所々にヤグード族の住処らしき小さな洞穴が作られている。なお、ギデアスは競売で高値で出品されている両手棍「モンスターシグナ」を落とすNMの生息地としても有名で、出現ポイントでは冒険者が争い合う姿を見ることがある「Burning Circle」に該当するオーブをトレードし、僕は緊張のまま3つの宝箱に近づく。どれが本物か偽物かは分からない。初詣をサボっている僕に、はたして神様がどれくらいの運を分けてくれるのだろう。いやいや、都合のいいときだけ神様に頼るのは厚かましい。そもそも無神論者だから頼る権利もないじゃないか。などとさまざまな思惑が錯綜するなか、僕はターゲットを「Medium Box」に決めた。何事も中くらいが丁度いい。肉の焼き加減もミディアムだ。そんなよく分からない理由から選んだ宝箱の中身は、何と当たり! 戦闘せずに戦利品がもらえるとは……。情報で知ってはいたが、実感するとその喜びは大きい。このあと調子に乗って、二度同じ印章BFにチャレンジしてみたが、これも驚きの成功。計3連続の当たりを引いたことになる。おみくじでも3連続で大吉を引くことって滅多にないんじゃないだろうか(そもそも、1回大吉引いた時点で止めるだろうし)。これは運勢うんぬんより、自分の勘の鋭さを褒めたい。そして今年一年良い事がありそうな予感がする反面、これですべての運を使い果たした気がしていささか心配だ。
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