“圧倒的”に日本進出――ファイブスターオンライン・エンターテイメント事業戦略発表会を開催

ファイブスターオンライン・エンターテイメントは3月17日、プレス向けの事業戦略説明会と「モンスターヴェルト・オンライン」の発表を行った。

» 2009年03月17日 21時39分 公開
[加藤亘,ITmedia]

第1弾タイトルは「モンスターヴェルト・オンライン」

本格的に日本進出を目指す

 ファイブスターオンライン・エンターテイメントは3月17日、プレス向けの発表会を開催した。ファイブスターオンライン・エンターテイメントは、中国の大手オンラインゲームメーカーであるナインユーグループの子会社として2006年6月ランスターインタラクティブえんたーテインメントとして設立。昨年、社名を変えて本格的に日本のオンラインゲーム市場へと乗り出むことになった。今回の発表会はその意気込みを語る場であるとともに、実質進出第1弾タイトルとなる「モンスターヴェルト・オンライン」の発表会でもある。


正子公也氏との共同プロジェクトも

 発表会ではファイブスターオンライン・エンターテイメント代表取締役社長の王子傑氏が登壇し、中国のオンラインゲーム市場で7%のシェアを占めるナインユーグループの事業内容を説明した。王氏によると、中国市場では総合して5位の位置に甘んじているものの(それでもトータルユーザーアカウント数が3.8億人!)、MMORPGの分野ではナンバーワンとのこと。現在は、800人の開発スタッフが東京を含む4つの拠点に配され、15の開発ラインを動かしているのだとか。今後、中国は3000億円と算出されている市場規模が、2013年には2倍に拡大すると予想されているだけに、他に先駆けて中国以外での足場を固めておきたいという思惑もある。

 王氏のあとに登壇した取締役COOの富永一善氏は、日本で受け入れられるために社名となった“五つ星”から5つの目標を掲げる。それが「豊富なゲームタイトル」「3.8億ユーザーが生み出す奥深いゲーム性」「ユーザーの要望を実現できる開発体制」「経験豊富なコアスタッフによる運営体制」「既存の手法にとらわれない柔軟な発想」だ。中国のノウハウを生かしながらも、あくまでも日本のユーザーに合わせた開発と運営体制を強調する。そうしたことを踏まえてサービスが開始されることになるのが「モンスターヴェルト・オンライン」というわけだ。

 「モンスターヴェルト・オンライン」は、2月25日から3月1日までトライアルサービスが行われており、3月27日に正式サービスが予定されているタイトルだ。1000種類を超える個性的なモンスターが登場するのが特徴で、それをペットとして育成し戦わせる楽しみを与えてくれる。ペットは倉庫にしまってコレクションすることもでき、進化や交配を行うことができる。プレイヤーは、レイアクト自由な自分の農園を持つことができ、そこではカフェを経営することが可能だ。農園では、農耕牧畜といった、既存のシュミレーションゲームにもみられる機能だけでなく、NPCを客とした本格的なカフェ経営も楽しめる。もちろん、スキルカードを利用したバトルなど、コレクション要素も豊富だ。

御手洗氏によって掲げられた3つの提案

 運営事業部長の御手洗達生氏は、タイトルを運営する姿勢について、「ユーザーの意見を反映し、継続ユーザーへのインセンティブと日本向けのデザイン変更」を提案。特にデザイン面ではデザイン開発部部長の園田和弘氏がアピールするように、魅力的なモンスターと愛されるNPCを目標に、ローカライズでデザイン変更がなされたモンスターが200体、新たにオリジナルで制作されたモンスターを60体用意。NPCも45体ほどが変更。カードデザインの刷新も行われる。なお、アバターアイテムに至っては、要望が採用されてから3日で投入すると意気込む。




 発表会では中国で展開しているその他のタイトルの紹介映像が上映され、今後の日本でのサービス展開を視野に入れたラインアップが紹介された。「私どもは『圧倒的』という言葉とともにオンラインゲームのサービスを提供していく」と王氏が挨拶していたように、「モンスターヴェルト・オンライン」を皮切りにこれからさまざまなタイトルが投入されることだろう。ファイブスターオンライン・エンターテイメントの動向に注目したい。

左から園田氏、富永、王氏、御手洗氏
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