2度の挫折を乗り越えた独身ガルカが見た「FFXI」の素晴らしき世界:感じるヴァナ・ディール(第11回)(2/2 ページ)
久々の船旅で思い出した日々
エリアの海岸付近では、多くの釣り師たちが大物を狙って釣り糸を垂らしている。それは船の上でも変わりなく、僕もしばしば釣りスキルを上げるため(金策も含む)、セルビナ〜マウラ間の運航船に乗ることがあるのだが、その日は一人の冒険者が目にとまった。
サーチ機能で調べてみると、ジョブレベルとミッションレベルから察するに最近「FFXI」のプレイを始めた人なのだろう。まるで初めての船旅であるかのように、その冒険者は甲板に出てウロウロしたり、ほかの冒険者に強化魔法を唱えたりしている。2年近くヴァナ・ディールの世界にいる僕にとっては船から見える景色は見慣れているが、この冒険者の目には、どこまでも続く大海原がとても広く、そして美しく映っているだろう。僕はかつての自分と再会したような初々しい気持ちで、その冒険者を見つめていた。
「FFXI」サービス開始当初、友人と初めて乗った船で大はしゃぎしたこと。まだ何の知識もない僕は甲板でモンスターを釣り上げてしまい、友人を巻き込んで遭えなく戦闘不能になってしまったこと。初めての海賊船でテンションが上がり、甲板を覗こうとしたらスケルトン族に襲われたこと。セルビナに行くつもりが間違ってアルザビ行きの船に乗ってしまい、甲板にいた頭足族のNMにボコボコにやられてしまったこと。そして死の恐怖を乗り越えて、無事に港へ着いたときの安堵感。今となっては、そのどれもがいい思い出だ。
この冒険者も、これから幾度となく船旅に出て、その度に海の恐ろしさに触れることだろう。それを乗り越え、立派な冒険者に成長してヴァナ・ディールを渡り歩いてほしい。それが貴方より少し先輩の、僕の願いだ。
終わらないヴァナ・ディールの旅
まだまだ紹介しきれていないエリアや僕の冒険物語はたくさんあるが、冒頭でもお伝えしたように、今回をもって「感じるヴァナ・ディール」の連載を終了する。今までこの連載に辛抱強く付き合ってくれた読者の方がどれくらいいたかは分からないが、そのすべての人に感謝の気持ちでいっぱいだ。
連載が終わっても、僕はいつもと変わらず時にはソロ、時には仲間たちと一緒にヴァナ・ディールを放浪するだろう。何と言っても来月にはバージョンアップ、そして追加シナリオの第1弾「石の見る夢 ヴァナ・ディール最終頌 魂の返歌」が実装される。ヴァナ・ディールの新たな展開を、友人たちともうすぐ体験できるのだ。しかも今度は連載という仕事抜きの完全プライベートで楽しめると思うと、この連載を支えてくれた担当編集、そして読者の方には申し訳ないが、少しだけ嬉しかったりもする。
最後にもう一度、この連載をご愛読してくださった皆様、どうもありがとうございました。そして「FFXI」を愛するすべての冒険者へ、これからもよろしくお願いします。
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