「お前らがお金落とさないなら撤去ねwww」――ゲーセン店員の書き込みからブログ炎上日々是遊戯

先日、高田馬場に新しくオープンした「高田馬場ゲーセン・ミカド in オアシスプラザ」の公式ブログが、ちょっとした「炎上」に巻き込まれていた模様。

» 2009年05月27日 17時33分 公開
[池谷勇人,ITmedia]

スタッフがそれを言っちゃあおしまいです

 ツボを押さえたマニアックな品揃えとサービスで、「レトロゲームファン御用達のゲームセンター」として長らく愛されてきた、新宿・歌舞伎町のゲームセンター「ミカド」。その姉妹店としてつい先日オープンした、「高田馬場ゲーセン・ミカド in オアシスプラザ」のオフィシャルブログにおいて、スタッフのふとした書き込みから、いわゆる「炎上」が起こっていた模様です。

 そもそものきっかけは、上記ブログの中で、スタッフのひとりが「アカツキ(アカツキ電光戦記Ausf.Achse)はあまりやってない感満載www」「インカム的に今週の金曜辺りに“散華”する可能性が出てきたwww」「皆様自分の好きなゲーム環境の維持はタダではできないと言うことをよ〜〜〜くご理解くださいませwww」などと発言したこと。

 これに対し一部の読者が「公の場で馬鹿にしたような口調はどうかと思いますよ?」「ミカドにお金を落とさない人を見下すような態度」「がっかりしました」などと苦言を呈したところ、今度は別のスタッフが「(そういう人は)高田馬場ミカドに来ないほうが良いと思います」「『全てのお客様に対する熱烈なサービス』は、大手チェーン経営の、最先端(笑)のゲーセンとそこで働くマニュアル通りにしか動かない店員に求めてください」などと別の燃料を投下し、コメント欄および、2ちゃんねるの「新宿ミカドスレ」は大荒れに……。「来なくていいとか仮に思っても言っちゃダメだろ 」「店員がアレじゃ行く気にならんよ」といった非難が相次ぎ、ついには店長名義でじきじきに「すべてのお客様へ」と題した謝罪文が掲載される事態にまで発展してしまった――というのがここまでの大まかな流れ。

 確かに、最近ではプレイ料金を120円に値上げする店も現れるなど、ゲームセンターにとって今はまさに「冬の時代」。当然ながら「利益の得られないゲームを、一部のファンのためだけに稼働させておくことはできない」という、スタッフ側の言い分にも共感できるところはあります。しかし、仮にもサービス業に携わる人間が、よりによってオフィシャルブログという「公の場」で、その矛先をお客に向けるのは筋違いというもの。しかもそれが、お客をまるで見下すかのような挑発的文体で書かれたものならなおさらです。

 幸い「炎上」自体は謝罪文の掲載と、該当エントリの削除によって沈静化へと向かっていますが、それでも上記「すべてのお客様へ」の記事には、現在までに200件以上ものコメントが寄せられており、今回の「炎上」が残した傷跡の大きさを物語っています。もともとコアなファンの「愛」と、それに誠心誠意応えてきた店側との、“支え合いの関係”によって続いてきた同店だけに、失った信頼を取り戻すのは時間がかかりそうです。

ブログに掲載された謝罪文
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