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» 2009年06月18日 14時06分 公開

E3 2009で何があったのか? まとめて読みたいあなたのために(後編)E3 2009総括(1/2 ページ)

ロサンゼルスで開催されたElectronic Entertainment Expo(E3 2009)を振り返る。後編ではSCEについて。

[記野直子,ITmedia]

ソニー・コンピュータエンタテインメント


 Sony Computer Entertainment(以下SCE)のSCEA 2009 E3 Press Eventは、6月2日(火)任天堂のプレスカンファレンスの直後、Shrine Auditoriumで行われた。

 コンパクトな会場で、メディアやパブリッシャーの区別なく行われたカンファレンスであったため、ステージも近く、参加者のレスポンスも直に感じることができた。毎年のことであるが、カンファレンス前後に軽食と飲み物を振舞うなど、参加者へのホスピタリティが充実していたのも印象的だった。

 マイクロソフトや任天堂のカンファレンスでは、関係者が入れ替わり立ち替わり話をしていたが、SCEはJack Tretton氏(SCEA社長)が全体のホストとしてカンファレンスを仕切り、PSP go部分のみSCEの平井社長がプレゼンテーションを行うというものであった。

 Tretton氏の最初の言葉「ワオ、みんな来てくれたんだね、この業界では情報を機密にしておくのが難しいからね。もうこのカンファレンスで聞くことはないと思われたかと思ったよ」とE3直前のPSP goや5月の「Last Gardian」(日本名:人喰いの大鷲トリコ)のトレーラーのリークに関して若干自虐的なコメントから始まり、会場の失笑を呼んでいた。

プレイステーションのマーケット情報

 Tretton氏と平井氏が語ったPlayStation関連の情報アップデートをざっと下記にまとめてみた。

  • 2009年はPlayStationフォーマットに向けて364タイトル発売される。
  • 小売においてPlayStationが寄与する業界における売上比率は約30%。
  • 99ドルに値下げされたPS2は好調で2009年も約100タイトルが発売される。またPS2はラテンアメリカでの販売を拡大する。
  • PS3はこれまでに2200万台世界で売り上げ(出荷?)、2400万アカウント登録があった。
  • PSPは昨年世界で1,500万台販売され、現在では5000万台普及している。
  • PlayStation Homeは現在ワールドワイドで650万人のユーザがダウンロードしており、85%が繰り返し使ってくれている。「Street Fighter IV」と「Resident Evil 5」のバーチャルアイテムが2カ月で10万ダウンロードもマークした。

PSP go

 今回のプレスカンファレンスの目玉とされるPSP go。PSP-3000(現行機)の次期型でもないし、UMDを否定するものでない、と平井氏。両方ともに並行して販売されるものである。初期型PSP-1000から比べると50%小さく、40%軽い。16GBのフラッシュメモリ、Bluetoothが内蔵され、UMDドライブは付いていないと言う(関連記事:「PSP新型『PSP go』発表――SCEでも新型デバイス登場」)。言わば「ダウンロード専用UMDなし小型PSP」である。時代の流れから言うと、必然で、期待された画期的なハードの発表であったのだ。

 「Media Go」と呼ばれるコンテンツマネージャーアプリケーションも発表した。これはPC上でPSPのコンテンツを管理するツールで、PSP goに同梱される。

 平井氏はまた、PSP開発ツールキットの値段を80%引き下げる(つまり従来の20%の価格)と発表。今後さらにPSPへの開発機会を増やしたい意向だ。インストールベースは十分なPSPだが、ソフトの不振が嘆かれている中の“英断”と言えるであろう。

 欧米同時に10月1日に発売(日本は11月1日)ということで会場は沸いた。価格は北米で249.99ドル、欧州で249ユーロとのこと。価格を発表した際の会場の水を打ったような静まりは何とも言えなかった。「高い」と言うリアクションだ。

 コストを考えると、フラッシュメモリーやBluetoothなどが付加されているから、ということであろうが、ユーザーからすると、UMD機能が落ちたものに、なぜUMDがついたPSP-3000よりも高いのか(PSP-3000コアパックは現在169.99ドル、ソフトとメモリースティックが同梱されるエンターテイメントパックは199.99ドル)? と単純に考えてしまうのだ。

 また、UMD付PSPユーザが過去に購入したUMDタイトルをPSP goでどのように保全してくれるのかについては一切触れられることはなかった。UMDしか持っていないユーザは同じタイトルをPSP goで遊びたい時には再度PSN経由で購入しなければならないのであろうか? 今後のフォローに期待したいところだ。

PS3タイトルラインアップ

 「Final Fantasy XIII」(Square Enix)や「Modern Warfare 2」(Activision)、「Assassin's Creed 2」(Ubisoft)、「BATMAN: Arkham Asylum」(Eidos)などのマルチプラットフォームタイトルも含め、多々発表されたが、ここではPS3専用タイトルにフォーカスして紹介する。

  • 「SingStar Queen」(SCE/2009年8月16日発売予定)
  • 「Infamous」(SCE/2009年5月26日発売)
  • 「Heavy Rain」(SCE/2009年発売予定)
  • 「Uncharted 2: Among Thieves」(SCE/2009年発売予定)

 Naughty Dog開発の2007年に発売された同タイトルアクションアドベンチャーの続編。発表当日よりマルチプレイヤーによるデータ版がトライできるとの発表があった。

  • 「MAG(Massive Action Game)」(SCE/2009年発売予定)

 256人が同時にプレイできるという、コンソール機においては画期的なミリタリーFPS。実際にデモが行われ、画面上でたくさんのユーザーが戦っている様子が見られたが、あまりの兵士の数の多さに圧倒されたものの、思ったよりは分かりやすいインタフェースに仕上がっている感を覚えた。

  • 「Agent」(Rock Star Games/2009年発売予定)

 GTAシリーズのRock Starが手掛けるPS3専用タイトル。1970年代の東西冷戦を描いたアドベンチャー。

  • 「ModNation Racers」(SCE/2010年発売予定)

 SCEのLittle Big Planetに続くUGC第2弾と言えるのではないか。デフォルメされたキャラとカートは何となくマリオカートを彷彿とさせる。キャラクターやカートの種類のカスタマイズはもちろんなのだが、どこにでも行けるという自由度と、自分でコースを簡単に作れるというクリエイティビティには驚かされた。マリオカート+シムシティの進化形とも言えるゲームだ。

  • 「The Last Guardian(日本名:人喰いの大鷲トリコ)」(SCE/発売未定)

 ICOチームの「ワンダと巨像」に次ぐ新規タイトル。会場ではデモが流され、大きな歓声があがった。詳しくは記事(「人喰いの大鷲トリコ」最新スクリーンショットを公開)を参照。

  • 「Gran Turismo 5」(SCE/2009年発売予定)

 WRC(World Rally Championships)とNASCARのライセンスを加え、更にスケールアップされたGT本編がようやく発売される見込みだ。Xbox 360では「Forza Motor Sports 3」が発売されるので両者の評価の違いにも注目したい。

  • 「God of War III」(SCE/2010年3月発売予定)

 PS2で大ヒットした同タイトルの続編。PS3版としては初のGod of Warは、さらに美しいグラフィックとスムーズな動きに仕上がっている。デモプレイがあったが、会場からは大きな拍手が。相変わらずの極度なグロさがあり、日本ではどういう形になるかも注目だ。

  • 「Final Fantasy XIV Online」(Square Enix/2010年発売予定)

 Tretton氏が「14作目のFFがPS3で発売される」と発表した時には「13の間違いではないか?」との疑問から、会場のあちこちで「What?」との大声が聞かれた。2010年にオンラインFFがPS3専用タイトルとして発売される予定とのこと。この日誰もが一番驚いたニュースではなかっただろうか。

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