連載
» 2009年07月08日 16時25分 公開

ゲイムマンの「レトロゲームが大好きだ」:銀河戦士VSエイリアン!「ギャラクシアン」「ギャラガ」 (1/4)

連載第76回は「ギャラクシアン」と「ギャラガ」(ナムコ)です。インベーダーブームが去った後のゲーム業界に、革命をもたらしたシューティングゲーム。後のファミコンなどでも使われた“スプライト”を、初めて使ったゲームでもあるのです。

[ゲイムマン,ITmedia]

色とりエイリアン

つくば市にあるH-IIロケットの前で撮影。ギャラクシアンの自機「ギャラクシップ」に似てなくもない

 1979年、アーケードに登場した「ギャラクシアン」(ナムコ)。このゲームは、「スペースインベーダー」(タイトー)に端を発する固定画面シューティングゲームを、新たな段階へと導いた。

 まず、自機やエイリアンに色がついている。

 ブロックくずしやスペースインベーダーの頃は、モニターにセロハンを貼って色をつけていた。インベーダーでは後にカラー版も登場したが、キャラクターごとではなく、高さによって色が変わっていた。

 しかし「ギャラクシアン」では、自機もエイリアンも3色に塗り分けられている。ゲームスタート時には、カラフルなエイリアンがずらりと列を成し、華やかだった。

 そんな色とりどりのエイリアンが、編隊を離れて襲ってくる! グリーンのエイリアンは自機まで斜めに突っ込んでくるし、パープルはカーブを描いて飛んでくる。あげくの果てには宙返りまで!

 エイリアンがこのように滑らかに動くのは、背景と各キャラクターを別々に動かせる機能を搭載したから。「ギャラクシアン」はスプライト(背景を描き直さなくても表示でき、動かせるキャラクター)を、初めて使ったゲームなのだ。

 スプライトを使うと、コンピュータの処理速度が遅くても、キャラクターを滑らかに動かすことができる。スプライトは後に、ファミコンなどの家庭用ゲーム機にも欠かせない存在となった。

ゲームを始めると現れる、色とりどりのエイリアンたち。この画面は1984年に発売されたファミコン版
エイリアンたちは、弾を撃ちながら自機めがけて飛んでくる

 現代のシューティングゲームとは違って、自機の弾は1発ずつしか出ない。前に撃った弾が敵に当たるか画面上から消えるかしない限り、次の弾を撃てないのだ。これは「スペースインベーダー」でも同じだが、「ギャラクシアン」では敵が動き回る分、より狙いを定めて撃つ必要がある。

 「スペースインベーダー」ではUFOを撃って高得点を獲得できたが、「ギャラクシアン」にも高得点フィーチャーがある。編隊の最上段に陣取っている、エイリアンの旗艦だ。

 編隊にいるときに撃つと60点、飛んできたときに撃つと150点。これでも十分な得点なのだが、護衛のレッドエイリアンを1匹連れた旗艦を撃つと200点、2匹連れた旗艦だと300点が得られる。

 さらに、2匹の護衛を倒した後に旗艦を倒すと、旗艦の得点は800点! 格段に高い得点なのだが、テクニックが要求される。高得点は、そのテクニックに見合った報酬といえよう。

 なお、旗艦を終盤まで逃すと、次のラウンドの編隊に加わる。レッドエイリアンを倒してしまった後なら、旗艦をわざと残して、次のラウンドで高得点を狙った方がいいかもしれない。

護衛を2匹連れた旗艦(ギャルボス)が飛来。護衛を撃った後に旗艦を倒そう
見事800点獲得! しかし、この800点を狙って失敗し、衝突して自機を1機失うことも多い
旗艦を2機逃がして次のラウンドへ行くと、旗艦4機の状態からスタートする

覆面をつけた総理大臣

 当時コロコロコミックで連載されていた漫画「ゲームセンターあらし」に、「ギャラクシアン」は登場している。スペースインベーダー、ギャラクシーウォーズに続いての登場となったが、メインの対戦ゲームとなったのは意外にもたった2回だけ。1回めは、あらしのライバル・大文字さとるの誕生パーティーの会場にて。あらしはエキスパンダーのバネで宙吊りとなり、エイリアンの攻撃に合わせて揺れることで、このゲームを攻略している。

 もう1つの話では、あらしは謎の洞窟へ連れ去られ、“総統ギャラクシアン”と名乗る覆面の男が操るエイリアンと戦う。総統ギャラクシアンの正体は明確には描かれていないものの、口調や顔の一部、「日本一えらい人」という説明から、どう考えても当時の総理大臣・大平正芳氏。

 総理大臣が覆面をつけて、ゲームチャンピオンの少年をさらって勝負を挑む。すげえ荒唐無稽な話である。……いや、これがもし麻生さんだったら、意外と違和感なかったかも。

ファミコン版独自のゲームオーバー画面。「GAME OVER」の文字が、いろんな方向から飛んでくる

 この時代、「ギャラクシアン」をモチーフにしたLSIゲームが、いくつか発売されている。特にエポック社の「スーパーギャラクシアン」が、オリジナルの雰囲気をよく再現していて、当時人気があったように記憶している。なぜか「ムーンクレスタ」のような自機合体が、ボーナスゲームとして取り入れられていた。

 「ギャラクシアン」は1984年、ファミコンに移植された。ナムコのファミコン参入第1弾ソフトだった。

 アーケード版との違いは、テレビに合わせて横長の画面になった点や、パープルエイリアンがかなりしつこく自機を追ってくる点、旗艦を倒した直後にも敵が攻撃してくる点(弾は撃たなくなるようだが、突っこんでくる)など。しかし、それまで他機種で発売されていた移植作品よりも完成度は高く、ファミコンの性能の高さを感じさせた。

 2P側コントローラーのABボタンを押したまま、リセットボタンを連打すると、某有名シャンソン曲や、このゲームが発売される半年前に公開された、某有名アニメ映画の挿入曲が流れるという裏技もあった。

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