連載
» 2009年07月10日 21時52分 公開

今さらっ? E3 2009を振り返るのだ!くねくねハニィの「最近どうよ?」(その32)(3/3 ページ)

[くねくねハニィ,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

SCEは今年は元気があったけど……Activisionの謀反?

 看板タイトル「God of War III」や「Final Fantasy XIV Online」などサプライズも含めた強力なラインアップの発表があったSCEのカンファレンス。ま、唯一ハードの更新のあったプラットフォーマーだから、当たり前と言えばそうかもしれないけど。

 ところが、E3後に勝ち組のリーダーActivision Blizzardの社長のロバート・コティック氏が「もうSony Platformでは作らん!」とのアナウンスをしたため、日本の業界関係者からハニィに「あれ、ホント?」って問い合わせがかなりありましたの。

 あれは、PS3向けに作ると開発費がものすごくかかるのに、インストールベースの伸びはスローで、回収の見込みが薄くなるから、「PS3値段下げてもっと台数を広めてくれよぉ」っていうプラットフォーマーへの脅しのようです。

 もちろんSCEがそれに呼応しなければ、Activisionも本気で考えるかもだけど、実際はみんなが言いたい「開発費をリクープするに至らないハードの出回りに対する文句」を代表して言ってくれたってこと。勝ち組だけが言える強気の発言よねぇ。PS2時代のSCEだったらこんなことは言わせなかったはず。

 薄型PS3や値下げの噂が絶えないPS3。まずは広めるところからお願いします、ってことでしょうけど、決して原価の安いハードではないので、相当の企業努力が必要なんでしょうな。PSPgoもそうだけど、積み上げ式の価格設定って、家電だったらいいんでしょうけど、エンターテイメント機に関しては、何が提供できてどういうメリットがあるからこの価格! ってユーザーに示せる価格の設定が一番正しいのでは? なんて思っちゃう。提供するエンターテインメント機はソフトがなければタダの箱なんだから。

マイクロトランザクションの波

 マイクロソフトのブースに呼んでもらってXBLAのタイトルを紹介してもらったのですが、去年はDashboardの説明をブースでしてもらったなぁと懐かしく思ってました。

 新しいXBLAのタイトルの中での目玉は、もちろん「Gears of War」シリーズの開発会社Epic Gamesが作った「Shadow Complex」。ものすごく美しいグラフィックの横スクロールアクションゲームで、この夏配信開始予定です。

 でも、ハニィがとーっても気になったのは、北米で年末に配信開始になる「Joy Ride」。アバタを使ったライトなレースゲームで8人まで同時オンライン対戦可能とのこと。画面上のフィールドであればどこでも行ける。ダウンロードは無料で、アバタのカスタマイズやパーツ、コースなどなどは購入可能なんだって。

 ふむふむ、ええええ? これってPCでおなじみのマイクロトランザクション(無料でダウンロードしてアイテム課金をするモデル:アメリカでは韓国モデルとも言われる)ではないすかぁぁぁ。XBLAでこのモデルを採用するのはハニィが知る限り、このタイトルが初めて。やはり来たかぁ。

 ハニィはもちろん意地悪な質問をしてみました。「マイクロソフトがマイクロトランザクションモデルをXBLAに導入するってことは、3rdパーティにも開放するんですかぁ?」と。これには答えに困ってました(笑)。「今のところは何とも……」だそう。いえいえ、この流れ、絶対に止められませんぜ。

Game Critics Awards: Best of E3 2009

 大きなショーの時には中日の夜に授賞式が行われていたGame Critics Awards。2009年のBest of E3は、6月23日にWebサイトでひっそり発表されてました。ここで各賞の結果だけ発表しておくね〜。

  • Best of Show:「Uncharted 2: Among Thieves」Naughty Dog/Sony Computer Entertainment America(PS3)
  • Best Original Game:「Scribblenauts」5TH Cell/Warner Bros Interactive Entertainment(DS)
  • Best Console Game:「Uncharted 2: Among Thieves」Naughty Dog/Sony Computer Entertainment America(PS3)
  • Best PC Game:「Star Wars: The Old Republic」BioWare Austin/LucasArts
  • Best Handheld Game「Scribblenauts」5TH Cell/Warner Bros Interactive Entertainment(NDS)
  • Best Hardware/Peripheral:“Project Natal” Microsoft (Xbox 360)
  • Best Action Game:「Modern Warfare 2」Infinity Ward/Activision (PS3、Xbox 360、PC)
  • Best Action/Adventure Game:「Uncharted 2: Among Thieves」Naughty Dog/Sony Computer Entertainment America(PS3)
  • Best Role Playing Game:「Mass Effect 2」BioWare/Electronic Arts (PS3、Xbox 360、PC)
  • Best Racing Game:「Split/Second」Black Rock/Disney Interactive Studios (PS3、Xbox 360、PC)
  • Best Sports Game:「Fight Night Round 4」EA Canada/EA Sports (PS3、Xbox 360)
  • Best Fighting Game:「Tatsunoko vs. Capcom: Ultimate All-Stars」Eighting/Capcom (Wii)
  • Best Strategy Game:「Supreme Commander 2」Gas Powered Games/Square-Enix(Xbox 360、PC)
  • Best Social/Casual/Puzzle:「DJ Hero」Freestyle/Red Octane/Activision(PS3、Xbox 360、Wii)
  • Best Online Multiplayer:「Left 4 Dead 2」Valve/EAP (Xbox 360、 PC)

ハニィのあとがき

 やっぱりE3は大きくなくちゃね! とあらためて思ったわ。PSPgoを除いて、いわゆるプラットフォームの発表はなかったから(PSPgoもすでにリークされてたし)、今年のプラットフォーマーのカンファレンスはどうやって盛り上げるんだろう……と思ってたんだけど、なかなかアツいカンファレンスの闘いでしたよ。

 取材はそっちのけにして(いいのか?)、いろんな業界関係者と話をしたんですけど、やっぱりPSPgoが高いって話とNatalは本当にあのまま動くの? って話で持ちきりでした。

 アメリカの市場も若干陰りは見えるものの、頑張ってチャレンジしてるみたいですね。でも、PS3の不振、Xbox 360の敷居の高さ、Wiiの任天堂独占の中、アメリカのパブリッシャーはどのプラットフォームに対して大きな開発費を投入していくか、とっても悩んでるみたい。その中でいろいろなプロフェッショナルが揉んで決定されているラインアップなんだなぁと感慨深く会場を見回ったハニィでした。

 セガの「ベヨネッタ」、バンダイナムコゲームスの「鉄拳6」などなど日本発のコンテンツも会場では盛り上がっていたので、日本勢の頑張りも期待したいよね!

くねくねハニィのプロフィール

1967年アメリカサウスダコタ生まれの日本人。

小学生からはゲームセンターに通いまくってやたら大きく育つ。

1990年に都内K大学を卒業後、大手ゲーム会社にて海外ソフト担当となり、2001年に退職。それ以降は自称フリーのゲームアナリストとして暗躍。暗躍しすぎたので名前を変えて表舞台に。くねくねと唐突に現れて「親父ギャグ」をかまして周りの人々のレベルを下げまくる。独特の語り口調ですが、もう慣れてくださいとしか言えません。言ってる中身は至極マジメなので。ちなみに「風来のシレン」が好物で、名前もそこから借用。なんだか公認してもらったそうです。

時の経つのは早いものです……。もう夏じゃないですか。そして、タイトルといい、始まり方といい、なんか前回のと一緒じゃないですか? あぁ、狙いでしたか。


前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2311/06/news020.jpg 柴犬「友達〜!!!」 お母さんの寝坊で散歩が遅れた柴犬、ワン友に会えず……→怒りMAXの拒否柴発動に母「スマン……」
  2. /nl/articles/2311/06/news041.jpg 素潜りでイソマグロを突いたら海に引きずり込まれ…… 水深25メートルの激闘が100万再生「怖い」「磯のダンプカー」
  3. /nl/articles/2311/05/news045.jpg カナダ留学中の光浦靖子、得意の手芸でまたしても力作を生み出す 「クオリティ高すぎ」「もープロですね」
  4. /nl/articles/2308/06/news018.jpg 柴犬がプールからあがろうとした瞬間……! 「何回見ても爆笑」「好きすぎる」コントのようなずっこけハプニングが発生
  5. /nl/articles/2311/06/news047.jpg 隣家にいった飼い主、ふと視線を感じると柴犬たちが……? じーっと監視するワンコきょうだいの圧に爆笑
  6. /nl/articles/2311/06/news117.jpg 「スト6」フランス大会決勝、モニターにペンキで中断 環境団体乱入で
  7. /nl/articles/2311/06/news068.jpg 村重杏奈の“最強遺伝子”な弟、7歳バースデーお祝いに黄色い声 姉とうり二つな姿に「幼さが抜けて更にイケメン」「可愛いしカッコイイ」
  8. /nl/articles/2311/04/news008.jpg 「やばい電車で見てしまった」「おなか痛い、爆笑です」 カメがまさかの乗り物で猫を追いかける姿が予想外の面白さ
  9. /nl/articles/2311/04/news016.jpg 突然現れた痩せて汚れた野良猫、「ごはんくだちゃい」と訴えてきて…… 距離が縮まっていく姿に「涙が出ます」と100万再生
  10. /nl/articles/2311/05/news052.jpg 「ここはあんたが座る席じゃないよ」 末期すい臓がんの叶井俊太郎、優先席に座るも高齢者から非難 妻・倉田真由美が明かす
先週の総合アクセスTOP10
  1. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  2. 尻尾がちぎれた小さな子猫をサーキット場で保護→1年後“ムキムキ最強生物”に 驚異の成長ビフォーアフターに注目集まる
  3. 「犬ぐらい大きくなれよ」と願い育てた保護子猫が「まさか本当に犬ぐらいになるとは」 驚異の成長ビフォーアフターが192万表示!
  4. 「BreakingDown」出場の元プロボクサー、5人から一方的に暴行される 顔面数針縫うも「私は1発も攻撃してません」
  5. 「頭が大きい」「普通ではない」 パリス・ヒルトン、9カ月長男の受診勧めるコメントにぴしゃり「世の中には病んでる人がいるみたい」
  6. 「最期の最期まで闘って」 元「妄想キャリブレーション」水城夢子さん、27歳で病死 2年前には“しばらく療養が必要な病状”で休止
  7. 3児の母・杏、異次元スタイルのパンツスーツ姿が衝撃的 目を疑う脚の長さに「身長の半分股下」「えっ! 本当!? っと思っちゃうくらい」
  8. 志穂美悦子、68歳バースデーに鍛えられた筋肉バキバキの肉体美披露 「いろいろやりたいことがある」「まだ見ぬ自分へ」
  9. 柴犬と父のやりとりに「20分これ見て爆笑してます」「気持ちよすぎるいい返事」 お笑いコンビを超える関係性が100万再生
  10. 「スカートはないわ」「常識無視の番組でびっくり」 山下リオ、登山中の服装批判巡って反論「私が叩かれているようですが」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 病名不明で入院の渡邊渚、3カ月ぶりSNS更新で「表情に違和感」「そこまで酷い状況とは」 ベッド上で「人生をやり直すこともできません」
  2. 動かないイモムシを助けて1年後のある日、窓の外がありえない光景に 感動サプライズが「アゲハ蝶の恩返し」と話題
  3. 「スカートはないわ」「常識無視の番組でびっくり」 山下リオ、登山中の服装批判巡って反論「私が叩かれているようですが」
  4. 「千鳥」大悟、大物美人俳優にバッグハグされた表情に注目集まる 「マジ照れのお顔ですね」「でれでれやん」
  5. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  6. 神田愛花アナ、拡散された女子中学生時代ショットにスタジオ騒然「ヤバい」→“アネゴ感”でSNSもざわつく
  7. 「生きててよかった」 熊谷真実、美麗な初“袋とじ”グラビアで63歳の色気全開 真っ赤なドレス着こなす姿に「すごいプロポーション」
  8. 尻尾がちぎれた小さな子猫をサーキット場で保護→1年後“ムキムキ最強生物”に 驚異の成長ビフォーアフターに注目集まる
  9. 双子モデル・吉川ちえ、美容整形後のひたいが“コブダイ”状態へ 多額の費用要した修正手術で後悔も「傷がこんなに残りました…」
  10. 「犬ぐらい大きくなれよ」と願い育てた保護子猫が「まさか本当に犬ぐらいになるとは」 驚異の成長ビフォーアフターが192万表示!