コンセプトは、いちから作り直す“モンスターハンター”:「モンスターハンター3(トライ)」開発者インタビュー(2/4 ページ)
藤岡氏 これをどう使ってくるんだろうと思われてるものを、うまく使えるとうれしいじゃないですか。そういうのってチャレンジしがいがあるんですよね。ユーザーの想像もできないものにチャレンジして、実際さわってもらったらこれいいな、と思ってもらえるようなものにする。それはチャレンジしがいのあることでした。
―― Wiiでモンハンって聞いた時に、例えばハンマー振り回す時にWiiリモコン振り回すのかなとか、思ってた人はいると思うんですけど、そういうスポーティーな方向ではなく、うまく落とし込んでますよね。
藤岡氏 あくまでもコントローラとして見て、それをいかに面白く楽しく、長時間遊んでも楽しさが持続するものにしていくかというのは吟味しました。アナログ的な感覚とデジタル的な感覚。いろんなアプローチができるようになってます。
辻本氏 コントローラとして見ているんです。例えば振動機能がついているとします。それはスパイスとして使いますよね。このタイミングで使えば気持ちいいだろうということで振動機能を利用したりします。でも「絶対に振動を使わなくてはならない」からはじまってはいないんです。ヌンチャクもその発想です。まずはコントローラとして考えて、それについている機能を、ここでこう使ったら面白い、というように使っています。使っても面白くないということであれば、いっさい振ってなかったかもしれないですね。
藤岡氏 ユーザーの方が長時間遊ぶだろうということは、これまでのいろんな方の話を聞いていても考えさせられる部分だったので、2時間、3時間遊んでも疲れないということを考えないといけない。そこから考えをぶらさずに徹底してやりました。
辻本氏 今回のヌンチャク操作は、いい意味で予想外だったと思います。
水中狩猟に慣れれば、新しい世界が広がる
―― お気に入りのモンスターはいますか?
藤岡氏 僕はラギアクルスです。単純にかっこいいというのもありますし、一番長く触ったモンスターでもあるので。水中という新しい環境に対して特化していて、水中を体現してくれているモンスターです。一番のお気に入りですね。
―― ラギアクルスいいですよね。まさに“竜”って感じです。
藤岡氏 そうですね。ああいう感じの動きって今まであまりなかったんですよ。モーションをつけてくれたスタッフにとっても思い入れが深いモンスターなんです。モンスターハンターでモンスターの動きはここまでできるんだというのを提案してくれたモンスターでもあり、ラギアクルスは作って本当によかったな、と僕はすごく思ってます。
辻本氏 あのグネグネ感がいいですよね
藤岡氏 グニャッというあの感じが今までにはなかったんです。ああいう動きが入ると他のモンスターにも動きの表現として伝染していくというか、もっと動きをこうしてやろうという、ひとつの土台として生まれたモンスターですね。「3(トライ)」の中心的モンスターです。
辻本氏 僕が好きなモンスターは……“ものすごくおおきなやつ”です。“ものすごくおおきなやつ”がいるんですよ(笑)。
―― 旧作のラオシャンロン的なモンスターですか?
辻本氏 ネタばれになるといやなので、名前は伏せておきます。
―― どのようなモンスターなんでしょうか?
辻本氏 僕はインパクトが好きなんです。「3(トライ)」の中でインパクトを一番持ってくれているのが、その“おおきなやつ”ですね。やってみてうんぬんじゃなくて、見ただけでインパクトがあります。圧倒されますよ。シチュエーションが通常のクエストとは違います。こんなことできるのか、あんなことできるのかっていうのがいっぱい詰まっています。開発当初にイメージイラストをみて、当時からすごく好きでして。その絵を飾ったりしていたくらいなんです。シチュエーション的に「本当にできるの?これできたら絶対すごいよ!」というのが実現したモンスターです。
―― 本作の新要素である水中での狩りについてはどうでしょうか? 開発は大変でしたか?
藤岡氏 大変は大変でしたね。シームレスに行き来したいというのも込みで、どのあたりまで割り切らないといけないかというところでやってました。最悪、陸と海でエリアを変えなくてはならないかもしれなかったんですが、同じエリア内でシームレスに行けた方が絶対楽しいじゃないですか。それに対してモンスターも対応しなきゃいけないし、課題が多かったです。結果、うまく水中と陸を行き来しつつモンスターとの立ち回りを可能にできたのは、苦労もあったんですが、苦労を乗り越えて今の形になって本当によかったと思ってます。
辻本氏 大変なのは分かってたんですよ、水中での狩猟を入れた時点で。
藤岡氏 感覚的にも今までは平面だったものが立体的になるんで、アクションゲームとして難しい部類のチャレンジになるとも思っていました。ユーザーみんながそれらをコントロールしきれるかというのが不安でした。でも気持ちよく触れるようになると新しい世界が広がるんで、楽しいものになるだろうな、というのはありました。そこに至るまでの壁をどれくらいなくしてあげるか。楽しいですよーというところだけがいかに抽出できるか。操作性もそうだし、モンスターとプレイヤーの関わりもそうです。
―― 水中での不自由さと、慣れれば慣れるほど立ち回れるようになるバランスがよいと思いました。
藤岡氏 小気味よくやりとりできるようになっていくんです。どこまでそれが早い段階でユーザーの中に芽生えるかというのが勝負どころですね。そこにいたる嫌な部分をなるべく排除していくことが大事なことだと思っています。
―― 水中での狩りはロアルドロス、チャナガブル、ラギアクルスという段階的な流れがありますよね。
藤岡氏 そうですね。ちょっとずつ水中に慣れてもらうという作りにしています。いきなり本気の水中での狩りではなく、ロアルドロスのように狩猟の終盤で水中に逃げるモンスターがいるわけです。少しずつ水中に慣れてもらえたら、と思って段階的な設計になっていると思います。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
イモト、突然「今日まさかの納車です」と“圧倒的人気車”を購入 こだわりのオプションも披露し光岡自動車からの乗り換えを明かす
-
「むりだろww」「笑いました」 ニトリでソファ購入 → 愛車の前でぼうぜん…… “まさかの悲劇”が1000万表示
-
「デコピンの写真ください」→ドジャースが無言の“神対応” 「真美子さんに抱っこされてる」「かわいすぎ」
-
「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」
-
「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
-
peco、息子の近影を公開「すごーくりゅうちぇるに見えます!」「パパに似てる〜」 息子のスクールランチも色とりどりでおいしそう
-
高嶋ちさ子、3000万円超の“超高級外車”ゲットにドヤ顔も! 笑い止まらずハンドル握り「Woohoo!!!」
-
50代主婦が5日間、ひたすら草抜き&庭木の剪定→たった一人でやり遂げたとは思えないビフォーアフターに称賛の嵐 「尊敬する」「本当に脱帽です」
-
「そうはならんやろ」クルマ修理会社の壁を見ると…… まさかの“シュールすぎるイラスト”に9万いいね 「よすぎる」「天才か」
-
2人組ガールズユニット、突然の脱退を発表 マネージャー「本人の意思ではない」 母親とする人物からの脱退理由と経緯説明が物議
- フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 結婚相手を連れてくる妹に「他の人に会わせられない」と言われた兄、プロがイメチェンしたら…… 「鈴木亮平さんに見えた」大変身に驚がく
- 「2007年に紅白出場」 38歳になった“グラビア界の黒船”が1年ぶりに近影公開→驚きの声続々
- 「クソビビったwww」 ハードオフに38万5000円で売っていた「衝撃的な商品」が90万表示 「売った人突き止めたい」
- 夫婦喧嘩した翌朝の弁当を夫が作ったら…… “森”すぎるビジュアルに「インパクトすごい」「最高に笑いました」の声
- 約9万円の「高級激レアガンプラ」を10時間かけて制作→完成品に「家宝だ」「めっちゃくちゃにかっこいい!!」
- 天皇皇后両陛下主催の園遊会、“お土産”に注目 ジョージア大使「大好物です」「娘たちからも大好評」
- 「庶民的すぎる」「明日買おう」 大谷翔平の妻・真美子さんが客席で食べていた? 「のど飴」が話題に
- 事故で重体の人気日本人TikToker、1カ月の意識不明と家族ケア経て逝去……“旅立ち直前に会った”親友は「励ましに来てくれてたのかな」
- 50年前に撮った祖母の写真を、孫の写真と並べてみたら…… 面影が重なる美ぼうが「やばい」と640万再生 大バズリした投稿者に話を聞いた
- 「食中毒出すつもりか」 人気ラーメン店の代表が“スシローコラボ”に激怒 “チャーシュー生焼け疑惑”で苦言 運営元に話を聞いた
- フォロワー20万人超の32歳インフルエンサー、逝去数日前に配信番組“急きょ終了” 共演者は「今何も話せないという状態」「苦しい」
- 「顔が違う??」 伊藤英明、見た目が激変した近影に「どうした眉毛」「誰かとおもた…眉毛って大事」とネット仰天
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 星型に切った冷えピタを水に漬けたら…… 思ったのと違う“なにこれな物体”に「最初っから最後まで思い通りにならない満足感」「全部グダグダ」
- 「泣いても泣いても涙が」 北斗晶、“家族の死”を報告 「別れの日がこんなに急に来るなんて」
- ジャングルと化した廃墟を、14日間ひたすら草刈りした結果…… 現した“本当の姿”に「すごすぎてビックリ」「素晴らしい」
- 母親は俳優で「朝ドラのヒロイン」 “24歳の息子”がアイドルとして活躍中 「強い遺伝子を受け継いだ……」と注目集める
- 「幻の個体」と言われ、1匹1万円で購入した観賞魚が半年後…… 笑っちゃうほどの変化に反響→現在どうなったか飼い主に聞いた