実況? 宣伝? 「ディシプリン」実況プレイ動画が、「ニコニコ動画」から「zoome」へと“お引っ越し”したワケ:日々是遊戯(1/2 ページ)
先日紹介した「ディシプリン*帝国の誕生」実況プレイ動画ですが、その後なぜか「ニコニコ動画」からは削除されてしまった模様。一体何があったのか、ニコニコ動画&飯田和敏氏に直撃してみました。
続きはzoomeに投稿してくれるそうですよ
先日ご紹介した、飯田和敏氏+実況野郎B-TEAMによる、Wiiウェア「ディシプリン*帝国の誕生」実況プレイ動画(エンディングまで見せたら売れねぇだろ!? Wiiウェア「ディシプリン」発売前に「公認実況プレイ動画」の連載がスタート)ですが、「開発者が実況プレイを公認してしまっていいのか」「エンディングまで見せたら売れなくなるのでは?」とさまざまな方面で物議をかもしつつも、なんだかんだで再生数は公開後5日間で7万8000回を突破。コメント欄も「これは売れないwww」「このシュールさに惹かれた」「ゲーム内容より開発者の方が面白い」などなど大いに盛り上がっており、「開発者公認のもと、発売前のゲームを実況する」という試みは、ひとまず好調なスタートをきったかのように見えました。
しかし8月19日現在、動画があったページにアクセスしてみると、なぜか「この動画はアップロード者が削除したため、ご覧になることができません」というメッセージが。そして今度はかわりに「zoome」にあらためて同じ動画がアップロードしなおされており、実質的には「ニコニコ動画」から「zoome」へと引っ越した形となっています。
一体、飯田氏+B-TEAMに何があったのか? なぜ「ニコニコ動画」からは動画が削除されてしまったのでしょうか。
気になって調べてみたところ、「B-TEAM」のひとり、ルーツ氏のブログ「ルーツ家総本山」の最新エントリに、「どうやらディシプリンがニコニコ運営に怒られたらしい」という記述があるのを発見。ただ、これだけではよく分からないので、「ニコニコ動画」の運営元に「怒られたらしい」の真相について直接問い合わせてみることにしました。
「まず、ITmedia様が書かれた記事にもありましたが、記事内で“公認実況プレイ動画”という表現があり、これがマーベラスエンターテイメント様や開発者の“公認”ではなく、ニコニコ動画の“公認”と捉えられてしまう可能性を懸念しました。また基本的にニコニコ動画では利用規約により“承諾を得ていない中での営利目的での利用は禁止”とさせていただいており、現在の露出形態ですと、この文言に抵触していますという旨も合わせて(マーベラスエンターテイメント側に)お伝えいたしました」(ドワンゴ ニコニコ事業本部 アライアンス事業部)
なるほど。「ニコニコ動画」には企業向けに「ニコニコチャンネル」という枠が別途用意されており、企業がプロモーションなどの目的で動画をアップロードする場合はそちらを利用してほしい、ということらしい。
また同じ理由から、「ニコニコ動画」側が実況プレイ動画や、宣伝目的での動画のアップロードを「公認」したと受け取られては困る、というのも「削除要請」に至った大きな理由のひとつとしてあったようです。
――って、後半は完全に僕の書いた記事が原因でした! 確かに記事内で「公認」という言葉は使用していますが、これは開発者である飯田氏の「公認」という意味であり、「ニコニコ動画」やマーベラスエンターテイメントの「公認」という意味を含めたつもりは一切ありません。もしも記事や見出しを読んで誤解された方がいましたら、改めてお詫び申し上げます。
さて、ここでもう一方の当事者である飯田氏からも意見をうかがってみました。
「僕の見解としては、あの動画は僕とB-TEAMたちで一緒に作って、友人でもあるルーツが公開したもの。それが宣伝になるのかと言われると、僕には分からない」(飯田和敏氏)
確かに飯田氏がおっしゃるとおり、今回動画を公開したのは、あくまで個人としての「B-TEAM」であって、マーベラスエンターテイメントや飯田氏ではありません。
その意味では今回の動画を、単なる実況プレイ動画と見るか、それともメーカーによる宣伝動画と見るかはユーザーの間でも意見が分かれていたところ。ただ、結果的にこの動画が『ディシプリン*帝国の誕生』にとって大きな宣伝になったことは間違いなく、今回は飯田氏+B-TEAM側が「ニコニコ動画」側の削除要請に応じる形でひとまず幕を引くことになった模様です。
しかし、そうなると今後への課題として残るのが、他の実況プレイ動画はどうなのか、例えば発売後ならよかったのか、どこまでなら宣伝と見なされないのかといった“線引き”の問題です。このあたり、「ニコニコ動画」ではどのように見ているのでしょうか。
「弊社といたしましては、無償での宣伝目的での利用をすべて不可とするつもりなはく、盛り上がっていくようであれば、場としては使っていただいても構わないと思っております。弊社からマーベラス様に連絡をさしあげたタイミングでは、投稿の詳しい状況などは存じ上げておらず、その後、本記事がマーベラス様による出稿ではなく、ユーザー的視点の強い展開というご説明をいただいたため、現時点では、宣伝目的か否かかの線引きの判断対象からは外す方向となっております。」(ドワンゴ ニコニコ事業本部 アライアンス事業部)
おお、思ったよりも前向きな答えが! 削除要請を行った時点ではマーベラスによる宣伝と捉えていたが、現在では詳しい状況・経緯の説明を聞き、線引きの対象から外す方向で考えているということらしい。
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