レベルファイブ×ブラウニーブラウン×植松伸夫のコラボ――究極のスローライフRPGを発表:LEVEL5 VISION 2009(4/4 ページ)
ハイクオリティなアニメーション&楽曲が話題の「二ノ国」
レベルファイブが企画開発を担当し、スタジオジブリがアニメーションを制作することで話題を集めているニンテンドーDS用タイトル「二ノ国」に関する発表では、さまざまな映像が公開された。
発表会では主人公オリバー役を多部未華子さんが、ヒロインのマル役を長澤まさみさんが演じると発表。オリバーを導くシズク役に古田新太さん、ジャイロ役に大泉洋さん、ニャンダール役に八嶋智人さん、カウラ役に渡辺えりさん、ブヒーデン役を溝端淳平さん、アリー役に黒田知永子さんが起用されたことが報告された。
制作中のアニメーションはもちろん、キャストやスタッフの動画コメントも公開。主人公のオリバーを演じる女優の多部未華子さんはオリバーを「本当に純粋な心を持つ少年」と紹介。音楽を担当した久石譲さんは「このゲームのために作った曲でコンサートができるんじゃないかって思っています」と語った。
日野氏は「レベルファイブ10周年記念作品として本年中の発売を予定していたが、発売は来年になってしまい11周年記念作品になってしまった。その分、これまでにないクオリティの高い作品になるはず」と語り、ニンテンドーDS用タイトルでは最大となる4ギガロムを使用することを発表した。
また、「二ノ国」に関してはエンディング曲についても発表された。「二ノ国」のエンディング曲「心のかけら」は作曲を久石氏が、作詞をスタジオジブリの鈴木敏夫プロデューサーの娘でもある鈴木麻実子さんが担当し、ボーカルを久石氏の娘でもある麻衣さんが担当することが発表され、制作発表会の最後に完成した楽曲が披露された。
新たなジャンルを切り開くスローライフRPG
「ニノ国」に関する発表で、すでにゲーム誌などで発表されているタイトルに関する新情報の公開は終了し、最後にサプライズとなる新作の発表が行われた。
レベルファイブとブラウニーブラウン、そして作曲家の植松伸夫氏がコラボレートして制作するニンテンドーDS用RPG「ファンタジーライフ」だ(もう一人のあなたが送るもうひとつの世界でのライフ――「ファンタジーライフ」)。
この日、はじめて公開されたこのタイトルは、これまでのRPGのように戦うことだけが目的ではなく、プレイヤーは自分の分身となるアバターを作り、ライフと呼ばれる20種類の生き方の中から、自分の生き方を選択し、ファンタジー世界での生活を楽しむことができるという。
それぞれの生き方には小さな目標が設定されており、それをクリアすると一応のエンディングとして、その生き方をクリアしたときにだけ流れるボーカル付きのオリジナルソングが流れ、続いて大きな目標である“自分だけの生き方”をひたすら追及することができるとう。
クリア時にながれる楽曲ももちろん植松氏が作曲を担当しており、ライフの数(20曲)とテーマ曲の計21曲がボーカル付きの楽曲として収録されるとのこと。
そのほかの詳しい発表は行われなかったが、ほかのプレイヤーと一緒にゲームを楽しむこともできるようで、これまでにないまったく新しい形のRPGとして提供されるようだ。
2010年発売を目指して制作がスタートしたこのゲームだが、日野氏によると「このゲームの基本理念は『レイトン教授と魔神の笛』のおまけゲーム『レイトン教授のロンドライフ』に生かされている」とのことで、「レイトン教授のロンドライフ」で「ファンタジーライフ」の雰囲気を味わうことができるという。
ゲームショウで体験版&新作映像を配布
ゲームタイトルに関する発表が発表が終わると、最後に9月に行われる東京ゲームショウ2009に関する発表が行われた。
東京ゲームショウ2009では、レベルファイブブースで配布される福袋に「レイトン教授と魔神の笛」および「イナズマイレブン2 脅威の侵略者 ファイア/ブリザード」、「二ノ国」の体験版を収録した「レベルファイブ プレミアム プラチナ」か、この発表会で公開された映像を含む新作映像を収録した「レベルファイブ プレミアム ダイアモンド」どちらかが同梱されているという。
日野氏は2年前のゲームショウにおける体験版配布時の混乱に振れ「今年はああいうことが無いよう、万全を期したいと思います」と語った。
ゲームショウに関する発表が終わると、ついに制作発表会もエンディングを迎えた。
最後に日野氏は「レベルファイブは常に、みなさまに驚きや喜びを提供できる会社でありたいと思います」と語り、サプライズが目白押しだった発表会を締めくくった。
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