「信長の野望・天道」連載(第3回)――「街道」を核にシステムを整理した「天道」:伸ばせ街道! 戦国ニッポン改造論(1/3 ページ)
製品版が発売されているけど、まずは体験版でノウハウを身につけたい。あなたは四国を平らげることができるか?
体験版を遊んでみた
公式サイトでの体験版配布に始まり、9月18日にはついに製品版が発売された「信長の野望・天道」。購入直前の予行演習として、今回はまず体験版をやり込んでみたい。というのも、今回の体験版では外交要素を除くほとんどのルール/システムを試せるというだけでなく、逆に製品版には収録されていないショートシナリオが提供されているからだ。製品版を間違いなく買う予定の人であっても、これを楽しまない手はないだろう。前回も少し触れたとおり、体験版オリジナルシナリオ「鳥なき島の蝙蝠」の題材は、長宗我部元親による四国統一であり、シンプルながら緊張感のある展開を通して、実践的なノウハウを身に付けられる。
このシナリオの概要と基本的な攻略方法、また、シナリオを楽しむ以前に「天道」のルール/システムと操作方法を一から学べるチュートリアルコンテンツについて、解説していこう。
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今度のチュートリアルは北条氏政・幻庵コンビ
前作「信長の野望・革新」をプレイした人なら、四国の小大名である一条兼定を題材にした、コミカルなチュートリアルを憶えていると思う。今回の体験版に付属しているのは、いわばそれを北条氏政に置き換えたものだ。後世に暗君とされ、しかも家督を継いだばかりの主君に家中の長老や師僧が教訓を垂れるという体裁で、データの見方や操作方法を解説していくのである。
で、今回の北条氏政は、名胡桃城をめぐる真田家との衝突を直接の原因として、豊臣秀吉の小田原征伐を引き起こしてしまい、それ以前、それ以後の対応も含めた不首尾から、北条家を滅ぼすことになってしまった、気の毒な大名である。父である北条氏康と一緒に食事をしていて「お前はここまで何千回、何万回も食事しているだろうに、なぜ一杯のご飯にちょうどいいだけの汁を、一回で掛けられないのか」と言われ、当主たる器量、気構えについて小言を言われてしまったという、俗流エピソードの主人公でもある。なんというか、大名家の頂点に立つのは確かにたいへんなことだろうとは思うが、食事の要領一つで資質を問われてしまうのも、かわいそうな話ではある。
そんな世評を背景に、先々代である北条氏綱の弟、つまり氏政から見て大叔父に当たる北条幻庵が、ときに“話の長いじいさん”として敬遠されるといった小ネタを交えつつも、プレイの手ほどきをするというのが、チュートリアル全体の仕立てだ。肩の凝らないやりとりに乗った形で一通りのプレイ方法が学べるうえ、「技術を研究するべし」「戦法を発動するべし」といった項目ごとに分かれているため、一回ではよく分からなかった、忘れてしまったことについては該当部分だけ任意に復習できる。シナリオのプレイに入る前に、一通りこなしておこう。
……それにつけても、200数十万石の大大名でありながら、400数十年を経てなおコメディ仕立ての寸劇のネタにされていようとは、父親である氏康の慧眼でもなかなか想像できなかったろうと思うが、どうだろうか?
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