レビュー
» 2009年10月13日 15時24分 公開

完全ローカライズでついに日本上陸――「デッドスペース エクストラクション」レビュー(2/2 ページ)

[山本大樹,ITmedia]
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「戦略的部位破壊」こそが生き残る術。奴らに正攻法は通用しない

 戦術の通り、本作での戦闘にはリモコンとヌンチャクを用いる。メインとなる攻撃手段の射撃に用いるリモコンの操作感覚が思いの外リアルに仕上がっている。リモコンを持つ手が震えていれば照準はぶれるし、トリガーを引けば弾が発射される。他のFPSやTPSタイトルのように、マウスや他のコントローラーを使っているときと違って、照準のポインタを動かすのではなく、銃口を敵に向けている、といった表現が分かりやすいだろう。この射撃動作とともに、戦闘をうまく切り抜ける術として「戦略的部位破壊」が挙げられる。

 「デッドスペース エクストラクション」に登場する敵は、人のような形をしているものの、頭部の破壊などは効果が薄いうえ、素早い動きを生かして執拗に接近してくる。そのため、まずは敵の動きを止める必要が出てくるので、プレイヤーは必然的に脚部を狙うことになる。脚部破壊により敵の動きを遅くし、接近までの時間を大きく稼ぐことができれば、同時に複数の敵を相手にもできる。

 逆に言ってしまえば、それができなければ戦闘が困難になるので、プレイするにあたってしっかりと抑えておきたいポイントだ。しかし、例え脚部への攻撃ができなかったり、素早い動きで接近されたりしても、武器の特性で十分カバーできる。攻撃範囲の広い「火炎放射器」や、連鎖する電撃を放つ「アーク溶接銃」などは、広い範囲に一度に攻撃できるため、複数の敵に接近された際や、素早いタイプのクリーチャーがいる場合に効果を発揮する。他にも切断に特化した「プラズマカッター」は部位破壊に大いに役立つし、ノコギリ状の刃を発射する「リッパー」など、変わった武器も登場する。個性が強い武器ほど、扱うのが実に面白く出来ているので、いろいろ武器を試してみることをオススメしたい。

脚部を打ち抜いても、敵ははいつくばって迫ってくる。冷静に対処しよう
接近されてしまったらヌンチャクを振ろう。近接戦闘の命綱だ
ヌンチャクではなく、火炎放射器で群がる敵を一掃するのも快感

本作で初登場となる「アーク溶接銃」は、電撃を広範囲に発射する
プラズマカッターは横に長い弾が発射されるため、脚部の切断が行いやすい
こちらも近接攻撃が得意な「リッパー」回転する刃で敵を切り刻める

Wiiならではのギミックが合わさって斬新なシューティングゲームに

 シューティングゲームというのは、ただ漫然と敵を撃っているだけでも楽しめるジャンルではあるが、射撃のほかにも物語を知る上で重要な「音声ログ」がリモコンのスピーカーから流れてきたり、リモコンを振ったりひねったりと、本作には新鮮な要素が多く盛り込まれている。

 雰囲気としては前作同様、凄惨な描写、充満する狂気とホラー要素が強いタイトルではあるが、遭遇する敵を淡々と処理していく感は否めない。しかし、登場するキャラクターの会話や行動によって展開されていくストーリーによって、全体のホラーテイスト的な雰囲気の中にドラマ性の強いシナリオが展開されていき、その中の登場人物の一人になりきってシリアスなストーリーを楽しめる。

 ゲームモードはストーリーモードの他に、一度クリアしたステージを再度プレイできる「アーケードモード」が用意されている。アーケードモードはクリア時間やスコア表示の要素も加わっており、スコアアタック的な楽しみ方もある。アーケードモードで友達と腕を競うのもよし、Wiiザッパーを使用して、より本格的な雰囲気で遊ぶのもいい。

 ゲームセンターのガンシューティングのような感覚でサクサクと遊べるので、シューティング好きな人にも、まったくの初心者という人も、是非遊んでほしいタイトルだ。そして本作は完全日本語版ということもあって、すべてのセリフは声優による吹き替えになっており、デッドスペースの世界観を十分に堪能できるだろう。

「デッドスペース エクストラクション」
対応機種Wii
ジャンルシューティング
発売日2009年10月1日
価格(税込)6090円
プレイ人数1〜2人
対応周辺機器Wiiザッパー
CEROD
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