アメリカ全土を巻き込む大騒動に発展した「気球少年」のFlashゲームがやっぱり登場日々是遊戯

先月アメリカで話題を呼んだ「気球少年」を覚えていますか? ある意味、全世界が思いっきり“釣られた”あの事件が、やっぱりゲームになりました。

» 2009年11月02日 17時39分 公開
[池谷勇人,ITmedia]

一応、注目を集めることには成功したみたいですが……

 少し前、アメリカで話題になった「気球少年」のニュースをおぼえていますか? 「6歳の子供が気球に乗って飛ばされた」という両親の通報を受けて、警察からメディアまで総動員で気球と少年の行方を追跡したものの、当の少年は結局、ガレージの屋根裏に隠れていただけだった――という前代未聞のお騒がせニュース。日本でもたびたび報じられていたのでご存知の方も多いのではないでしょうか。

 そんな「気球少年」ですが、その後アメリカでは彼を題材としたゲームやグッズも登場し、ちょっとした人気を呼んでいるようです。最初に公開されたのは、カジュアルゲームサイト「Heyzap.com」を運営するJames Smithらによる「Baloon Boy Game」で、こちらはニュースからわずか1日というという超スピードで制作され、たちまち話題となりました。ゲーム内容は気球にぶら下がった少年を操作しながら、クリックで鳥やヘリコプターなどを打ち落としていくシューティングゲーム風味。ステージが進むにつれて難易度も高くなっていき、見事最後のステージまで到達すると「秘密のエンディング」が見られるんだそうです。

思いのほか「やられ判定」が大きく、難易度は高め。目指せ最終ステージ!

 もうひとつの「Baloon Boy Adventure」も、やはり気球を操作してどれだけの距離を進めるか競うシューティングゲーム。一足違いで先に公開された「Baloon Boy Game」の方が有名になってしまいましたが、こちらもニュースの3日後にはもう公開されており、すばらしい仕事の早さを見せつけてくれました。そういえば以前、ブッシュ前大統領がバグダッドで記者から靴を投げつけられた際にも、たくさんの「ブッシュ靴投げゲーム」が作られてましたよね。

3000フィートを過ぎたあたりから難易度が急上昇。どこまで進める?

 ちなみにその後の気球少年ですが、警察の調べにより一連の騒動はすべて、メディアの注目を狙った両親による「自作自演」だったことが明らかになったそうです。事実、こうして少年は注目を集めることに成功したわけですが、なんという人騒がせな……。両親は現在、嘘の情報で公務員を働かせた件など、いくつかの罪で立件されているそうです。


少年を題材としたTシャツやネクタイ、マグカップなど、グッズ類もさっそく登場

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