日本、悲願の初優勝、強豪タイ・フィリピンを制す――「ラグナロクオンライン」世界最強ギルド決定戦RWC2009(1/5 ページ)

11月1日(日)にガンホー・オンライン・エンターテイメントがパシフィコ横浜で開催した、MMORPG「ラグナロクオンライン」(以下、RO)の世界最強ギルド決定戦「RWC2009」で、日本代表ギルドが優勝した。

» 2009年11月04日 14時44分 公開
[Guevarista,ITmedia]
当日の入場者数は延べ1万5000人にのぼった

 日本の優勝は大会史上初であり、Urdrワールド出身のチーム「Dekopin」は事実上3度目の世界大会出場にして、見事故郷に錦を飾ったことになる。

 RWC(Ragnarok World Championship)は2004年(ソウル)、2007年(ソウル)、2008年(マニラ)に続いて4度目の開催となるROのギルド対抗PvPの世界大会。今年は韓国、アメリカ、ロシア、フランス、日本、中国、タイ、台湾、ブラジル、インドネシア、フィリピン、ドイツ、ベトナム、シンガポール&マレーシアという合計15の国と地域で予選を勝ち抜いた代表チームが一堂に会し、世界最強ギルドの座を争った。ハイライトシーンを中心に、大会の模様をお伝えしよう。

 開会に先立って、ガンホー・オンライン・エンターテイメント 代表取締役社長 森下一喜氏は、自らの法被(はっぴ)と鉢巻姿に合わせて「おぃーす!」という掛け声とともにいつもの軽妙なノリで登壇、「ROのサービス7年目、RWC開催4回目にしてようやく日本での開催が実現した」ことに関する感慨を述べた。続いてROの開発元であるグラヴィティの共同代表 大野俊朗氏は「ROは世界66カ国、4500万人のプレイヤーを擁する世界最大のオンラインゲームであり、現在はさまざまなプラットフォームへの移植を進めているところ」であるとコメント、そして過去から現在にわたって、日本が最大の市場であることを強調して、その日本におけるRWC開催を祝した。

会場となったのはパシフィコ横浜
入場開始前は、遥か長蛇の列だ
開会を宣する、ガンホー森下氏

日本代表は、強豪が集うブロックからスタート

左からフィリピン、ドイツ、中国、ブラジル、台湾、ロシア、アメリカ、日本、インドネシア、ベトナム、マレーシア、フランス、タイ、韓国

 前日の組み合わせ抽選で決まったトーナメントカードは写真のとおり。左から、フィリピン、ドイツ、中国、ブラジル、台湾、ロシア、アメリカ、日本、インドネシア、ベトナム、マレーシア、フランス、タイ、韓国となっており、両端のフィリピンと韓国が1回戦ナシのシード枠だ。一般にライト系MMORPGのPvP競技では、欧米諸国に比べてアジア諸国に気合が入っている場合が多いものだが、例年のRWCも例外ではない。過去の優勝歴で見ると韓国およびタイが最強豪と目されており、その意味で日本の属する右ブロックは激戦区といえよう。

 RWCにおけるPvPは7人のチームで行われ、メンバー全員がそれぞれ異なる上位二次職で参加、相手を全滅させるか、制限時間に達したところで生存メンバーの多いチームの勝ちだ。スキルポイントの振り分けなど詳しいルールは大会公式ページをご覧いただくとして、チャンピオン(物理攻撃)、ハイウィザード(魔法攻撃)、ハイプリースト(回復)、プロフェッサー(広域防御)、パラディン(損害吸収)、クラウン(攻撃)、チェイサー(攻撃)という職業構成で臨むのが定番になっている。互いに、味方のプロフェッサーが展開した「ランドプロテクター」と呼ばれる広域防御の傘の下から、相手のランドプロテクターに穴を空ける魔法「ガンバンテイン」を打ち合い、空いた穴から凍結魔法「ストームガスト」を通して相手を凍らせ、チャンピオンの必殺技「阿修羅覇凰拳」で葬っていくというのが、どのチームも共通で駆使する基本的な戦術といえる。

 技の威力や掛かり具合はステータスポイントの配分によって変わるため、攻撃も防御も最強といった状態のキャラクターは存在しない。キャラクターの調整、役割分担と連携、すばやく正確な操作、そして敵の出方や味方が受けた損害に合わせた、臨機応変な戦術のアレンジという具合に、ギルドの持つ総合的な力を試されるのがRWCにおける戦闘だ。

おなじみ「ラグナロ娘」のお二人のサポートで、コスプレステージなど「ガンホーフェスティバル2009」のさまざまな催しも行われた

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