レビュー
» 2009年11月05日 09時07分 公開

「シュタインズ・ゲート」が気になってるけど最後の一歩が踏み出せないアナタにこれが私の勝手レビュー(2/3 ページ)

[ゆっこ,ITmedia]

科学アドベンチャーって、理系の設定は苦手なんだけど

 TIPSで丁寧に説明されています。

 本作は科学アドベンチャーとして「タイムマシン」が重要なガジェットとして登場、活躍します。企画原案を担当した5pb.志倉千代丸氏によれば「タイムマシンはどういう構造なら可能になるのか、現在の最先端科学で可能な限り説明した、ハウツー要素満載の作品にチャレンジしたかった」とのことで、SFとしても読み応えのある内容に仕上がっています。

 そのため、日常では聞き慣れない物理学の専門用語などが数多く出てきますが、ボタン1つでTIPSが参照できますし、テキストのバックログも一発で表示させて読み返すことができます。その他にも、こうした科学的説明のある場面ではテキストや図の表現が豊富になり、概念だけを説明して数式は登場させないなど、分かってもらおうとする配慮が丁寧にされています。詰め込まれた情報は膨大ですが、けっして難解ではないので、科学アドベンチャーの醍醐味の1つとして楽しんでいただきたいところです。


 まあ、ぶっちゃけ「タイムマシンは過去に行ける」っていうお約束さえ知っていれば、理屈が分からなくても大丈夫ですけど!

体験版があるとストーリーとか判断しやすいな

 Xbox 360を持っていて、ハードディスクを装着していて、インターネットに接続しているなら、今すぐマーケットプレースから体験版をダウンロードしましょう。そうでない方は、「STEINS;GATE」の公式サイトでプロモーションムービーなどを見て雰囲気を感じてください。

 ストーリーを簡単に紹介しましょう。自分には選ばれた特殊な能力があり、狂気のマッドサイエンティストとして社会に混沌をもたらすのだ! ……と自称してしまう、大学生になっても「厨二病」で「邪気眼」で痛いヤツの岡部倫太郎が主人公です。狂気のマッドサイエンティストですので、彼は仲間を集めて日夜変なガジェットの発明に明け暮れています。たあいもない日常が続くはず、だったのですが、偶然にもタイムマシンを発明してしまい、それによって引き起こされる過去と現在と未来の齟齬に岡部倫太郎は振り回されることとなります。

 こうしてみると、いわゆる「タイムマシンもの」の典型的なプロットですが、散りばめられた謎と伏線、それらを解き明かすためにテキストをただ読むだけではなく、要所でプレイヤーが判断を下し、決断を行うというアドベンチャーゲームのスタイルが、それによって選ばれたシナリオや演出と相まって非常に秀逸な出来上がりとなっています。これはまさしく読んでのお楽しみ。

 さて、それよりもこのゲームで好き嫌いが別れる一番の難関は、主人公 岡部倫太郎の厨二病にあります。彼の話し方はとても芝居がかっていて、アニメの悪役のような高笑いや格好付けた喋り方が標準です。行動も変で、電源の入っていない携帯電話で「謎の“機関”に狙われている」などと、これまた居もしない仲間へ連絡してしまったりします。嫌ですね。友達はおろか、近くにすら居てほしくないと思う人が多いでしょうね。でも、これが主人公なので、ゲーム中はずっと付き合うことになります。

 また彼の友人たちも、なかなかに癖のある人物です。重度のオタクでスーパーハッカーの橋田至、コスプレ衣装制作が趣味の椎名まゆり、猫耳メイド喫茶で人気No.1のフェイリス・ニャンニャン、などなど。その上、こうした登場人物たちの会話でネットスラング、早い話がいわゆる2ちゃんねる語が飛び交うのも大きな特徴といえるでしょう。「2ちゃんねるを読んだり、書いたりもするけど、実際に会話で使うのは……」と感じる方は少なくないと思います。





 このあたりは個人の趣向なので、どうしても好きになれない、我慢できないとなったら仕方ないでしょう。体験版を通して遊んでみて「この雰囲気はつらい」と感じたのなら、残念ですがこの後も楽しめないと思います。逆に「面白いじゃん」「それほど気にならないかな」と感じたなら、ぜひ本編まで遊んでみてください。個別エンド、さらにトゥルーエンドのシナリオまで辿り着いたその瞬間、岡部倫太郎が厨二病でなければならなかった理由、厨二病だからこそできた演出、そして筆者としては数年に1度の傑作という評価を与えることに迷いのない、総毛立つ感動がそこにはあります。

 なお、体験版はプロローグ 〜 オープニングムービー 〜 第1章の部分で構成されていて、通しプレイでおよそ3時間ほどかかります。内容は製品版とまったく同じですがセーブだけはできないので、一気にプレイしてしまうか、もし途中で止めるなら、続きを始める際にコントローラの設定で強制スキップを使えば、前回の中断点まで早送りができます。また、体験版は世界設定や登場人物の紹介で終わっていてシナリオ的にはこれから転がっていくので、この時点で気に入ったなら、第2章以降の展開で興奮すること間違いないでしょう。

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