「シュタインズ・ゲート」が気になってるけど最後の一歩が踏み出せないアナタに:これが私の勝手レビュー(2/3 ページ)
科学アドベンチャーって、理系の設定は苦手なんだけど
TIPSで丁寧に説明されています。
本作は科学アドベンチャーとして「タイムマシン」が重要なガジェットとして登場、活躍します。企画原案を担当した5pb.志倉千代丸氏によれば「タイムマシンはどういう構造なら可能になるのか、現在の最先端科学で可能な限り説明した、ハウツー要素満載の作品にチャレンジしたかった」とのことで、SFとしても読み応えのある内容に仕上がっています。
そのため、日常では聞き慣れない物理学の専門用語などが数多く出てきますが、ボタン1つでTIPSが参照できますし、テキストのバックログも一発で表示させて読み返すことができます。その他にも、こうした科学的説明のある場面ではテキストや図の表現が豊富になり、概念だけを説明して数式は登場させないなど、分かってもらおうとする配慮が丁寧にされています。詰め込まれた情報は膨大ですが、けっして難解ではないので、科学アドベンチャーの醍醐味の1つとして楽しんでいただきたいところです。
まあ、ぶっちゃけ「タイムマシンは過去に行ける」っていうお約束さえ知っていれば、理屈が分からなくても大丈夫ですけど!
体験版があるとストーリーとか判断しやすいな
Xbox 360を持っていて、ハードディスクを装着していて、インターネットに接続しているなら、今すぐマーケットプレースから体験版をダウンロードしましょう。そうでない方は、「STEINS;GATE」の公式サイトでプロモーションムービーなどを見て雰囲気を感じてください。
ストーリーを簡単に紹介しましょう。自分には選ばれた特殊な能力があり、狂気のマッドサイエンティストとして社会に混沌をもたらすのだ! ……と自称してしまう、大学生になっても「厨二病」で「邪気眼」で痛いヤツの岡部倫太郎が主人公です。狂気のマッドサイエンティストですので、彼は仲間を集めて日夜変なガジェットの発明に明け暮れています。たあいもない日常が続くはず、だったのですが、偶然にもタイムマシンを発明してしまい、それによって引き起こされる過去と現在と未来の齟齬に岡部倫太郎は振り回されることとなります。
こうしてみると、いわゆる「タイムマシンもの」の典型的なプロットですが、散りばめられた謎と伏線、それらを解き明かすためにテキストをただ読むだけではなく、要所でプレイヤーが判断を下し、決断を行うというアドベンチャーゲームのスタイルが、それによって選ばれたシナリオや演出と相まって非常に秀逸な出来上がりとなっています。これはまさしく読んでのお楽しみ。
さて、それよりもこのゲームで好き嫌いが別れる一番の難関は、主人公 岡部倫太郎の厨二病にあります。彼の話し方はとても芝居がかっていて、アニメの悪役のような高笑いや格好付けた喋り方が標準です。行動も変で、電源の入っていない携帯電話で「謎の“機関”に狙われている」などと、これまた居もしない仲間へ連絡してしまったりします。嫌ですね。友達はおろか、近くにすら居てほしくないと思う人が多いでしょうね。でも、これが主人公なので、ゲーム中はずっと付き合うことになります。
また彼の友人たちも、なかなかに癖のある人物です。重度のオタクでスーパーハッカーの橋田至、コスプレ衣装制作が趣味の椎名まゆり、猫耳メイド喫茶で人気No.1のフェイリス・ニャンニャン、などなど。その上、こうした登場人物たちの会話でネットスラング、早い話がいわゆる2ちゃんねる語が飛び交うのも大きな特徴といえるでしょう。「2ちゃんねるを読んだり、書いたりもするけど、実際に会話で使うのは……」と感じる方は少なくないと思います。
このあたりは個人の趣向なので、どうしても好きになれない、我慢できないとなったら仕方ないでしょう。体験版を通して遊んでみて「この雰囲気はつらい」と感じたのなら、残念ですがこの後も楽しめないと思います。逆に「面白いじゃん」「それほど気にならないかな」と感じたなら、ぜひ本編まで遊んでみてください。個別エンド、さらにトゥルーエンドのシナリオまで辿り着いたその瞬間、岡部倫太郎が厨二病でなければならなかった理由、厨二病だからこそできた演出、そして筆者としては数年に1度の傑作という評価を与えることに迷いのない、総毛立つ感動がそこにはあります。
なお、体験版はプロローグ 〜 オープニングムービー 〜 第1章の部分で構成されていて、通しプレイでおよそ3時間ほどかかります。内容は製品版とまったく同じですがセーブだけはできないので、一気にプレイしてしまうか、もし途中で止めるなら、続きを始める際にコントローラの設定で強制スキップを使えば、前回の中断点まで早送りができます。また、体験版は世界設定や登場人物の紹介で終わっていてシナリオ的にはこれから転がっていくので、この時点で気に入ったなら、第2章以降の展開で興奮すること間違いないでしょう。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
ザリガニが約3000匹いた池の水を、全部抜いてみたら…… 思わず腰が抜ける興味深い結果に「本当にすごい」「見ていて爽快」
-
ズカズカ家に入ってきたぼっちの子猫→妙になれなれしいので、風呂に入れてみると…… 思わず腰を抜かす事態に「たまらんw」「この子は賢い」
-
「懐かしい」 ハードオフで“30年前のPC”を購入→Windows 95をインストールしたら“驚きの結果”に!
-
「靴下屋」運営のタビオ、SNSアカウント炎上を受け「不適切投稿に関するお詫び」発表 「破れないストッキング」についてのやりとりが発端
-
餓死寸前でうなり声を上げていた野犬を保護→“6年後の姿”が大きな話題に! さらに2年後の現在を飼い主に聞いた
-
毛糸でフリルをたくさん編んでいくと…… ため息がもれるほどかわいい“まるで天使”なアイテムに「一目惚れしてしまいました」「うちの子に作りたい!」
-
「タダでもいいレベル」 ハードオフで1100円で売られていた“まさかのジャンク品”→修理すると…… 執念の復活劇に「すごすぎる」
-
放置された池でレアな魚を狙っていた親子に、想定外の事態 目にしたショッキングな光景に悲しむ声が続々
-
脱北した女性たちが初めて“日本のお寿司”を食べたら…… 胸がつまる現実に考えさせられる 「泣いてしまった」「心打たれました」
-
父「若いころはモテた」→息子は半信半疑だったが…… 当時の“間違いなく大人気の姿”に40万いいね「いい年の取り方」【海外】
- イモトアヤコ、購入した“圧倒的人気車”が思わぬ勘違いを招く スーパーで「後ろから警備員さんが」
- 母親から届いた「もち」の仕送り方法が秀逸 まさかの梱包アイデアに「この発想は無かった」と称賛 投稿者にその後を聞いた
- パパに抱っこされている娘→11年後…… 同じ場所&ポーズで撮影した“現在の姿”が「泣ける」「すてき」と反響
- 高校生のときに付き合い始めた2人→10年後…… 現在の姿に「めっちゃキュンってした」「まるで映画の世界」と1000万表示突破
- 大谷翔平の妻・真美子さん、ZARA「8000円ニット」を着用? 「似合ってる」「シンプルで華やか」
- 新幹線で「高級ウイスキー」を注文→“予想外のサイズ”に仰天 「むしろすげえ」「家に飾りたい」 投稿者に感想を聞いた
- 高校生時代に父と撮った写真を、29年後に再現したら……再生数1000万回超えの反響 さらに2年後の現在は、投稿者に話を聞いた
- 散歩中、急にテンションが下がった柴犬→足元を見てみると…… 「そんなことあります?」まさかの原因が860万表示「かわいそうだけどかわいい」
- コメダのテイクアウトで油断して“すさまじい量”になってしまった写真があるある 受け取ったその後はどうなったのか聞いた
- 「やめてくれ」 会社で使った“伝言メモ”にクレーム→“思わず二度見”の実物が200万表示 「頭に入ってこない」
- 「何言ったんだ」 大谷翔平が妻から受けた“まさかの仕打ち”に「世界中で真美子さんだけ」「可愛すぎて草」
- 「絶句」 ユニクロ新作バッグに“色移り”の報告続出…… 運営が謝罪、即販売停止に 「とてもショック」
- 「飼いきれなくなったからタダで持ってきなよ」と言われ飼育放棄された超大型犬を保護→ 1年後の今は…… 飼い主に聞いた
- アレン様、バラエティー番組「相席食堂」制作サイドからのメールに苦言 「偉そうな口調で外して等と連絡してきて、」「二度とオファーしてこないで下さぃませ」
- 「明らかに……」 大谷翔平の妻・真美子さんの“手腕”を米メディアが称賛 「大谷は野球に専念すべき」
- 「やはり……」 MVP受賞の大谷翔平、会見中の“仕草”に心配の声も 「真美子さんの視線」「動かしてない」
- ドクダミを手で抜かず、ハサミで切ると…… 目からウロコの検証結果が435万再生「凄い事が起こった」「逆効果だったとは」
- 「母はパリコレモデルで妹は……」 “日本一のイケメン高校生”グランプリ獲得者の「家族がすごすぎる」と驚がくの声
- 「ごめん母さん。塩20キロ届く」LINEで謝罪 → お母さんからの返信が「最高」「まじで好きw」と話題に
- 「真美子さんさすが」 大谷翔平夫妻がバスケ挑戦→元選手妻の“華麗な腕前”が話題 「尊すぎて鼻血」