世界の覇権を狙う5つの勢力が相まみえる――「アップルシードタクティクス」第1回戦詳報(2/3 ページ)
中盤:オリュンポスの奇策による自由アフリカ包囲網完成
おおむね初期の国境線が定まったところでのトップは自由アフリカ。一時的に資金が枯渇したものの、占領地から収益が上がり始めると経済力も回復、その後も着々と領土を広げることに成功する。とりわけその圧力が向いたのは欧州戦線でじわじわとURを追い込んでいく。
一方、目立たないながらも重要な布石を打ったのがアメリカ帝国。ナグルファルとのカリブ海抗争が膠着化したのを見て別働隊を北極方面へ展開する。この部隊はグリーンランドを回り、かつて中世の時代にヴァイキングが通ったルートを逆に進む形でアイスランドに到達。欧州本土を伺える位置に軍を集結させたことが、後々大きな成果へ繋がることになる。
オリュンポスとナグルファルは拡大が頭打ちとなり、苦戦を余儀なくされる。中でもナグルファルはカリブ海方面でアメリカ帝国、大西洋方面でオリュンポスの防衛線を突破できず、やむなく内政に励みながら時期を待つことになった。
さてゲーム開始から約800ターン(1ターンは実時間で5分。1時間で12ターン、24時間で288ターン)が過ぎた頃、最初の激震が走る。URが滅亡したのだ。
自由アフリカによる攻勢を受けて疲弊していたURはさらに北方海域から南下してくるアメリカ帝国の干渉も受けて支配地を次々と失い、ピレネー山脈に追い詰められる事態に陥る。最終的にはオリュンポスにトドメを刺され、あえなく最初の脱落者となった。
旧UR領を支配して自由アフリカの勢いは頂点を迎えたが、ここで逆襲に転じたのがアメリカ帝国。欧州諸都市の守備を固める時間を与えず、強烈な横撃を加えて漁夫の利を得ることに成功する。自由アフリカは無念の撤退。これが戦局のターニングポイントなった。
とはいえ、欧州を失っても自由アフリカは依然トップを維持。アメリカ帝国が新たに得た欧州領の内政に励んだことで反撃の体制を整えることも可能になった。だがこれを許さなかったのがオリュンポス。まさに一世一代の奇策を打って自由アフリカの心胆を寒からしめることに成功する。なんと、ナグルファルに対してケープタウンを明け渡したのだ。
オリュンポスの狙いは自由アフリカをトップから引きずり下ろすためにナグルファルの力を利用することだった。南米に逼塞状態になったナグルファルはカリブ海方面への攻撃が上手くいかず、接点の多い大西洋上のオリュンポス領へ断続的な攻撃をかけていた。オリュンポスはこの時点で第2位。ナグルファルと小競り合いを続けていてはトップである自由アフリカを叩く好機を失いかねない。しかし、大勢力である自由アフリカと単独でことを構えるのも厳しい。ではどうするか?
その答えがケープタウン無償譲渡だった。この交渉、最初は領土交換という形で進んでいたのだが、支配圏が限られているナグルファルは交換という条件に難色を示す。加えてオリュンポスの尖兵として使い捨てられることへの不審も覗かせていた。そこでオリュンポスはナグルファルの信頼を勝ち得るべく無償譲渡したのである。将来を見込んだ、文字通りの深慮遠謀だったといえよう。
この同盟はオリュンポス、ナグルファルの紳士協定によって維持され、オリュンポスが内陸、ナグルファルが海洋という担当で両軍は自由アフリカ領へ攻め入った。南部アフリカ、インド洋上の自由アフリカ領は瞬く間に陥落し、オリュンポスは自由アフリカの首都であるアワシュに隣接するケニアへ、ナグルファルは遙か地球を半周する大遠征を行い、インドに攻撃を仕掛けるまでに至った。もちろん、アメリカ帝国もこれに乗じないはずはない。欧州駐屯軍が進撃を開始し、自由アフリカをリビアとイオニア海を結ぶラインまで後退させる。
終盤:天の時を引き寄せたアメリカ帝国。最下位からの逆転勝利
窮地に陥った自由アフリカはここで重大な選択を迫られる。この時、彼らの敵は欧州方面から東進してくるアメリカ帝国軍と、アフリカ南部から北上してくるオリュンポス&ナグルファル連合軍の2つ。あえて二正面作戦を行うか、一方と結び一方と戦うか。
自由アフリカが下した決断は、アメリカ帝国との停戦、連合軍との対決だった。この頃、連合軍の協調は崩れつつあり、マダガスカル島の領有を巡ってオリュンポスとナグルファルが紛争を起こすという事態も発生していた。そして何よりこの両軍は自国の中心部に肉薄している。これを看過するわけにはいかないのも当然である。
一方、オリュンポスの中でもひとつの重大な動きが起こった。軍内の一派がナグルファルに渡したケープタウンの再奪取を試みたのだ。ナグルファルはインド洋上に展開していた部隊を招集してケープタウンを死守したが、それによって防備の薄くなったアラビア海を自由アフリカに奪われてしまう。
ここでナグルファルの戦線が崩壊すれば、自由アフリカは勢力を巻き返したかもしれない。だが、ナグルファルは踏ん張った。少ない戦力を効果的に使い回して粘り強い防衛戦を展開し、自由アフリカの南進を食い止める。自由アフリカは攻撃対象をオリュンポスに絞ったため、結果的にオリュンポスだけが損失を受ける結果になった。
そしてこの南方の動乱に時を合わせ、再びアメリカ帝国が動く。今度の狙いはオリュンポス。大挙襲来した帝国軍は電撃作戦でオリュンポス島へ上陸、全拠点中もっとも豊かであり、オリュンポスの輝ける首都であるガイアシティを掌中に収めたのだった。
その後も領土を拡大したアメリカ帝国は序盤では最下位だった順位を着々と上げ、ゲーム終盤に至ってついにトップに躍り出てそのまま逃げ切った。ガイアシティを失陥したオリュンポスは最下位に転落。反撃を押し止められた自由アフリカは第3位に終わり、ナグルファルは他勢力の脱落によって第2位を射止めた。かくして第1回戦の幕は下りたのである。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
-
小1娘、ペンギンの卵を楽しみに育ててみたら…… 期待を裏切る生き物の爆誕に「声出して笑ってしまったw」「反応がめちゃくちゃ可愛い」
-
業務スーパーで買ったアサリに豆乳を与えて育てたら…… 数日後の摩訶不思議な変化に「面白い」「ちゃんと豆乳を食べてた?」
-
0歳双子を19時15分に寝かせ続けたママ→1年後…… メリットだらけの挑戦記録に「偉い&すごい!」「寝る子は育つ、その通りですね」
-
【今日の計算】「101×99」を計算せよ
-
中古軽自動車をキャンピングカー仕様にして日本一周するカップル 車内で料理中、思わぬアクシデントが…… その後の姿に「すごい」「尊敬します」
-
「あの頃の橋本環奈すぎる」21歳の無名アイドル、幼少期ショット公開で再びどよめき「凄い完成してる」「美少女の片鱗が見えすぎてる」
-
ご機嫌でルンルンステップを踏む柴犬、それをパパがまねすると…… ルンルンはひとりで楽しみたい派の塩対応に「めっちゃ可愛い」と100万表示
-
庭の草刈り中に小さな卵を発見、孵化させてみたら…… 命の誕生の記録に「すごい可愛い!」「すてきな家族」
-
飼い主を引っかいてしまった黒猫“自分の犯した過ち”に気が付いて…… いつもと違う行動に「反省してるのが分かる〜!」と190万再生
-
「飼い主ビビる」猫たちに猫草をあげたら……“ちがうもの”を食う1匹の姿が182万表示! 予想外の展開に「ちょっww」「狂気を見た」
- 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
- 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
- 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
- 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
- “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
- 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
- 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
- お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
- 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
- 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
- フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
- 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
- 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
- フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
- スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
- 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
- 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
- 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
- がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
- 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」