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» 2009年11月05日 16時08分 公開

世界の覇権を狙う5つの勢力が相まみえる――「アップルシードタクティクス」第1回戦詳報(2/3 ページ)

[ITmedia]

中盤:オリュンポスの奇策による自由アフリカ包囲網完成

 おおむね初期の国境線が定まったところでのトップは自由アフリカ。一時的に資金が枯渇したものの、占領地から収益が上がり始めると経済力も回復、その後も着々と領土を広げることに成功する。とりわけその圧力が向いたのは欧州戦線でじわじわとURを追い込んでいく。

 一方、目立たないながらも重要な布石を打ったのがアメリカ帝国。ナグルファルとのカリブ海抗争が膠着化したのを見て別働隊を北極方面へ展開する。この部隊はグリーンランドを回り、かつて中世の時代にヴァイキングが通ったルートを逆に進む形でアイスランドに到達。欧州本土を伺える位置に軍を集結させたことが、後々大きな成果へ繋がることになる。

 オリュンポスとナグルファルは拡大が頭打ちとなり、苦戦を余儀なくされる。中でもナグルファルはカリブ海方面でアメリカ帝国、大西洋方面でオリュンポスの防衛線を突破できず、やむなく内政に励みながら時期を待つことになった。

 さてゲーム開始から約800ターン(1ターンは実時間で5分。1時間で12ターン、24時間で288ターン)が過ぎた頃、最初の激震が走る。URが滅亡したのだ。

 自由アフリカによる攻勢を受けて疲弊していたURはさらに北方海域から南下してくるアメリカ帝国の干渉も受けて支配地を次々と失い、ピレネー山脈に追い詰められる事態に陥る。最終的にはオリュンポスにトドメを刺され、あえなく最初の脱落者となった。

 旧UR領を支配して自由アフリカの勢いは頂点を迎えたが、ここで逆襲に転じたのがアメリカ帝国。欧州諸都市の守備を固める時間を与えず、強烈な横撃を加えて漁夫の利を得ることに成功する。自由アフリカは無念の撤退。これが戦局のターニングポイントなった。

欧州を席捲したアメリカ帝国。URの衰退と自由アフリカの疲弊に乗じた巧みな攻撃が鮮やかに決まった

 とはいえ、欧州を失っても自由アフリカは依然トップを維持。アメリカ帝国が新たに得た欧州領の内政に励んだことで反撃の体制を整えることも可能になった。だがこれを許さなかったのがオリュンポス。まさに一世一代の奇策を打って自由アフリカの心胆を寒からしめることに成功する。なんと、ナグルファルに対してケープタウンを明け渡したのだ。

ケープタウンで大西洋とインド洋の航路が合流していることに注目。ここを獲得したことでナグルファルはインド洋方面への展開が可能になり、陸路を進むオリュンポスとの共闘が可能になった

 オリュンポスの狙いは自由アフリカをトップから引きずり下ろすためにナグルファルの力を利用することだった。南米に逼塞状態になったナグルファルはカリブ海方面への攻撃が上手くいかず、接点の多い大西洋上のオリュンポス領へ断続的な攻撃をかけていた。オリュンポスはこの時点で第2位。ナグルファルと小競り合いを続けていてはトップである自由アフリカを叩く好機を失いかねない。しかし、大勢力である自由アフリカと単独でことを構えるのも厳しい。ではどうするか?

 その答えがケープタウン無償譲渡だった。この交渉、最初は領土交換という形で進んでいたのだが、支配圏が限られているナグルファルは交換という条件に難色を示す。加えてオリュンポスの尖兵として使い捨てられることへの不審も覗かせていた。そこでオリュンポスはナグルファルの信頼を勝ち得るべく無償譲渡したのである。将来を見込んだ、文字通りの深慮遠謀だったといえよう。

 この同盟はオリュンポス、ナグルファルの紳士協定によって維持され、オリュンポスが内陸、ナグルファルが海洋という担当で両軍は自由アフリカ領へ攻め入った。南部アフリカ、インド洋上の自由アフリカ領は瞬く間に陥落し、オリュンポスは自由アフリカの首都であるアワシュに隣接するケニアへ、ナグルファルは遙か地球を半周する大遠征を行い、インドに攻撃を仕掛けるまでに至った。もちろん、アメリカ帝国もこれに乗じないはずはない。欧州駐屯軍が進撃を開始し、自由アフリカをリビアとイオニア海を結ぶラインまで後退させる。

自由アフリカ領へ切り込み、アラビア海を制圧したナグルファル。東に豊饒の地であるインド、西に自由アフリカの中枢であるエチオピアを睨む。武闘派集団の面目躍如たる進撃ぶりだ

終盤:天の時を引き寄せたアメリカ帝国。最下位からの逆転勝利

 窮地に陥った自由アフリカはここで重大な選択を迫られる。この時、彼らの敵は欧州方面から東進してくるアメリカ帝国軍と、アフリカ南部から北上してくるオリュンポス&ナグルファル連合軍の2つ。あえて二正面作戦を行うか、一方と結び一方と戦うか。

 自由アフリカが下した決断は、アメリカ帝国との停戦、連合軍との対決だった。この頃、連合軍の協調は崩れつつあり、マダガスカル島の領有を巡ってオリュンポスとナグルファルが紛争を起こすという事態も発生していた。そして何よりこの両軍は自国の中心部に肉薄している。これを看過するわけにはいかないのも当然である。

 一方、オリュンポスの中でもひとつの重大な動きが起こった。軍内の一派がナグルファルに渡したケープタウンの再奪取を試みたのだ。ナグルファルはインド洋上に展開していた部隊を招集してケープタウンを死守したが、それによって防備の薄くなったアラビア海を自由アフリカに奪われてしまう。

 ここでナグルファルの戦線が崩壊すれば、自由アフリカは勢力を巻き返したかもしれない。だが、ナグルファルは踏ん張った。少ない戦力を効果的に使い回して粘り強い防衛戦を展開し、自由アフリカの南進を食い止める。自由アフリカは攻撃対象をオリュンポスに絞ったため、結果的にオリュンポスだけが損失を受ける結果になった。

オリュンポスとナグルファルの関係に亀裂が生じているのを見て反撃に出た自由アフリカ。この判断自体は間違っていなかったが、ナグルファルの抗戦がしぶとく、海上側の領土奪還は思うように進まなかった

 そしてこの南方の動乱に時を合わせ、再びアメリカ帝国が動く。今度の狙いはオリュンポス。大挙襲来した帝国軍は電撃作戦でオリュンポス島へ上陸、全拠点中もっとも豊かであり、オリュンポスの輝ける首都であるガイアシティを掌中に収めたのだった。

アメリカ帝国がガイアシティを制圧した瞬間。次代の覇者が誰であるかを示す象徴的な勝利となった

 その後も領土を拡大したアメリカ帝国は序盤では最下位だった順位を着々と上げ、ゲーム終盤に至ってついにトップに躍り出てそのまま逃げ切った。ガイアシティを失陥したオリュンポスは最下位に転落。反撃を押し止められた自由アフリカは第3位に終わり、ナグルファルは他勢力の脱落によって第2位を射止めた。かくして第1回戦の幕は下りたのである。

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