レビュー
» 2009年11月12日 00時00分 公開

進化を続けてきた3D対戦格闘ゲーム、「鉄拳6」がマルチプラットフォームで登場「鉄拳6」レビュー(3/3 ページ)

[松井悠,ITmedia]
前のページへ 1|2|3       

 このほかに搭載されているモードには、シリーズでおなじみの「アーケードバトル」、様々なプレイヤーAIと戦う「ゴーストバトル」、対戦モードの「VSバトル」、クリアまでのタイムを競う「タイムアタック」、体力の続く限り敵を倒し続ける「サバイバル」、操作練習ができる「プラクティス」などがある。ゴーストバトルでは、いろいろなカスタマイズ済みのキャラクターが登場するので、自分のコーディネイトの参考にするのもいいだろう。また、オンラインモードには、1vs1のランクマッチ、最大4人まで同じセッションに入れるプレイヤーマッチが用意されていて、オフラインのVSバトル同様、リプレイが保存できるのはオンラインではランクマッチのみ可能だ。だが、本稿執筆時点では、オンラインプレイにはかなり難があるため、アーケード気分で対戦ができるというにはほど遠い状態だ。鉄拳オフィシャルサイトでは、「オンライン対戦のゲームプレイ品質を改善するアップデートプログラム」を開発中とのリリースが行われている。

道中に現れる敵を全部倒すとエリアクリア。エリアのラストには体力の多いボスキャラクターが出現する

マップの中にあるアリーナでは、各キャラクターのストーリーを体験できるモードが用意されている
プラクティスモードでは、カウンターヒットの有無など、練習相手の状態を細かく設定できる

時折人間くさい動きを見せるゴーストバトル。不得意なキャラクターを相手に練習するのもアリ
原稿執筆現在のオンライン世界ランキング。いわゆるアーケードでの強キャラクターとは異なるランキングになっているのが興味深い

シリーズ最新作としてのボリュームは満点。だが……

 まず、シリーズを全て遊んできた筆者の目からすると、鉄拳6はシリーズの正当な進化系として見ると素直に面白い。空中コンボの壮快感、地形を意識した立ち回りなど、対戦ツールとしての鉄拳6は非常に高いクオリティでまとまっている。オンラインのラグについても、おそらくパッチで改善されるだろう(なるべく早くしてください……楽しみにしてます……)し、何よりも鉄拳の最新作が家で楽しめることはファンとして大きな喜びといえる。

 アーケードでは、対戦やCPU戦で地道にためて購入していたカスタマイズアイテムが、本作シナリオキャンペーンモードでは手軽に入手でき、自分の理想のキャラクターカスタマイズを手軽に楽しめるのもうれしい。

 しかし、それはあくまでも既存の鉄拳プレイヤーからの観点であって、シリーズから離れていた人や、初めて鉄拳に触れる人に対してのアプローチは非常に弱い。システムについての解説はマニュアルに書いてあるものの、ゲーム内でそれらを学べるようなモードが搭載されていないし、膨大な数が用意されている各キャラクターの固有技を覚えられるような仕組みも存在しない。一応、という程度、ロード画面にゲームのTIPSが表示されているが、それも「ガードの方法」や「起き上がり方」といった基礎中の基礎でしかないため、ほとんどのプレイヤーにとってはあまり役に立たない要素だろう。

 できることならば、キャラクターの基本的な立ち回りや、システムの解説を学べるモード、キャラクターごとの固有技を覚えられるようなモードを用意するなど、家庭用ならではの「練習環境」をもう少し整備しておいてほしかった。ゲーム内でポーズ画面から選択できる技表には、そのキャラクターのオススメコンボが紹介されているのだが、そのコンボを構成する技名とコマンドが表記されていなかったり、とあと一歩、という点が目立つ。鉄拳シリーズのライバル的な存在である「バーチャファイター5」の家庭用版では様々な条件下でのチュートリアルが非常にしっかりと作り込まれていただけに残念でならないところだ。

 鉄拳6は対戦ツールとして非常に優れている。だからこそ、多くの人がその魅力を堪能できるような仕組みをもう少し作ってもらいたかった。新規プレイヤーの開拓と、既存のプレイヤーを満足させること、その両立が非常に難しいことは重々承知の上で、申し上げたい。シリーズ15周年を誇る老舗タイトルだからこそ、できることはあるはずだ。



※追記:現在は無料パッチが配布され、オンラインのラグはやや改善されている。

「鉄拳6」
対応機種プレイステーション 3/Xbox 360
ジャンル3D対戦格闘アクション
発売日(日本)2009年10月29日
価格(税込)通常版:8379円、コレクターズボックス:1万7829円
CERO12歳以上
(C)1994-2009 NBGI


前のページへ 1|2|3       

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

昨日の総合アクセスTOP10
  1. /nl/articles/2311/06/news020.jpg 柴犬「友達〜!!!」 お母さんの寝坊で散歩が遅れた柴犬、ワン友に会えず……→怒りMAXの拒否柴発動に母「スマン……」
  2. /nl/articles/2311/06/news041.jpg 素潜りでイソマグロを突いたら海に引きずり込まれ…… 水深25メートルの激闘が100万再生「怖い」「磯のダンプカー」
  3. /nl/articles/2311/05/news045.jpg カナダ留学中の光浦靖子、得意の手芸でまたしても力作を生み出す 「クオリティ高すぎ」「もープロですね」
  4. /nl/articles/2308/06/news018.jpg 柴犬がプールからあがろうとした瞬間……! 「何回見ても爆笑」「好きすぎる」コントのようなずっこけハプニングが発生
  5. /nl/articles/2311/06/news047.jpg 隣家にいった飼い主、ふと視線を感じると柴犬たちが……? じーっと監視するワンコきょうだいの圧に爆笑
  6. /nl/articles/2311/06/news117.jpg 「スト6」フランス大会決勝、モニターにペンキで中断 環境団体乱入で
  7. /nl/articles/2311/06/news068.jpg 村重杏奈の“最強遺伝子”な弟、7歳バースデーお祝いに黄色い声 姉とうり二つな姿に「幼さが抜けて更にイケメン」「可愛いしカッコイイ」
  8. /nl/articles/2311/04/news008.jpg 「やばい電車で見てしまった」「おなか痛い、爆笑です」 カメがまさかの乗り物で猫を追いかける姿が予想外の面白さ
  9. /nl/articles/2311/04/news016.jpg 突然現れた痩せて汚れた野良猫、「ごはんくだちゃい」と訴えてきて…… 距離が縮まっていく姿に「涙が出ます」と100万再生
  10. /nl/articles/2311/05/news052.jpg 「ここはあんたが座る席じゃないよ」 末期すい臓がんの叶井俊太郎、優先席に座るも高齢者から非難 妻・倉田真由美が明かす
先週の総合アクセスTOP10
  1. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  2. 尻尾がちぎれた小さな子猫をサーキット場で保護→1年後“ムキムキ最強生物”に 驚異の成長ビフォーアフターに注目集まる
  3. 「犬ぐらい大きくなれよ」と願い育てた保護子猫が「まさか本当に犬ぐらいになるとは」 驚異の成長ビフォーアフターが192万表示!
  4. 「BreakingDown」出場の元プロボクサー、5人から一方的に暴行される 顔面数針縫うも「私は1発も攻撃してません」
  5. 「頭が大きい」「普通ではない」 パリス・ヒルトン、9カ月長男の受診勧めるコメントにぴしゃり「世の中には病んでる人がいるみたい」
  6. 「最期の最期まで闘って」 元「妄想キャリブレーション」水城夢子さん、27歳で病死 2年前には“しばらく療養が必要な病状”で休止
  7. 3児の母・杏、異次元スタイルのパンツスーツ姿が衝撃的 目を疑う脚の長さに「身長の半分股下」「えっ! 本当!? っと思っちゃうくらい」
  8. 志穂美悦子、68歳バースデーに鍛えられた筋肉バキバキの肉体美披露 「いろいろやりたいことがある」「まだ見ぬ自分へ」
  9. 柴犬と父のやりとりに「20分これ見て爆笑してます」「気持ちよすぎるいい返事」 お笑いコンビを超える関係性が100万再生
  10. 「スカートはないわ」「常識無視の番組でびっくり」 山下リオ、登山中の服装批判巡って反論「私が叩かれているようですが」
先月の総合アクセスTOP10
  1. 病名不明で入院の渡邊渚、3カ月ぶりSNS更新で「表情に違和感」「そこまで酷い状況とは」 ベッド上で「人生をやり直すこともできません」
  2. 動かないイモムシを助けて1年後のある日、窓の外がありえない光景に 感動サプライズが「アゲハ蝶の恩返し」と話題
  3. 「スカートはないわ」「常識無視の番組でびっくり」 山下リオ、登山中の服装批判巡って反論「私が叩かれているようですが」
  4. 「千鳥」大悟、大物美人俳優にバッグハグされた表情に注目集まる 「マジ照れのお顔ですね」「でれでれやん」
  5. 渋谷駅「どん兵衛」専門店が閉店 店内で見つかった書き置きに「店側の本音が漏れている」とTwitter民なごむ
  6. 神田愛花アナ、拡散された女子中学生時代ショットにスタジオ騒然「ヤバい」→“アネゴ感”でSNSもざわつく
  7. 「生きててよかった」 熊谷真実、美麗な初“袋とじ”グラビアで63歳の色気全開 真っ赤なドレス着こなす姿に「すごいプロポーション」
  8. 尻尾がちぎれた小さな子猫をサーキット場で保護→1年後“ムキムキ最強生物”に 驚異の成長ビフォーアフターに注目集まる
  9. 双子モデル・吉川ちえ、美容整形後のひたいが“コブダイ”状態へ 多額の費用要した修正手術で後悔も「傷がこんなに残りました…」
  10. 「犬ぐらい大きくなれよ」と願い育てた保護子猫が「まさか本当に犬ぐらいになるとは」 驚異の成長ビフォーアフターが192万表示!