連載
» 2009年11月20日 03時26分 公開

「信長の野望・天道」連載(第6回)――上杉家リプレイ・人の巻「しょ、将軍になりたかったなあ……」伸ばせ街道! 戦国ニッポン改造論(4/4 ページ)

[Guevarista,ITmedia]
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 ともあれ、神保家が持つ二つの城に加えて本願寺の加賀を召し上げて終結、予定どおり名声は1000に達した。さあこれで、何か起こるだろうと期待して待つと……。

 季節も改まったタイミングで、謙信の駐留する富山城に勅使が到着。いきなり関白への就任を打診された。ええと、私いま、ただの大納言なんですけど、いいんですかね? いやまあそれはいいとしても、関東管領を権力基盤に出発した上杉家に、関東公方なり将軍職なり、もっと穏当な幕府系統のオファーはないんですかね???




え、ええとたいへんおめでたいことなのですが、毘沙門天像と関白という言葉のイメージが、ちょっと合っていないような気も……。辞退したら、征夷大将軍のオファーとかも来るのだろうか?

 まあ、ガタガタ言ったところで、こればかりはゲーム内イベントまかせなので、おとなしく関白に就任。せっかく関白になったことだし、新潟出身で土木工事がお家芸とあっては、ぜひとも大坂城を築かねばと、いろいろ試行錯誤してみた。それに予想外に時間がかかったものの、なんとか無事に石山御坊が大坂城にクラスチェンジ完了である。きっと無理を言い掛けて、薩摩だの能登だのから石垣用の大石を集めまくったに違いない。

 とはいえ、このゲームの勝利条件は関白でも将軍でもなく、自領および同盟大名領で日本を塗りつぶすことだから、まだ残っている本願寺なり、陸奥北部で頑張っている南部家なり、パワーバランスの調整にちょっと手を抜いていたら、津軽家を滅ぼしてまんまと本州上陸を果たしてしまった蠣崎家なりを、力と権威で降していかねばならない。それはもう、誰がどう見ても難しくない段階に来ているので、本連載はここで投了としたい。エンディング画面はぜひ、読者自身で確認してほしい。




関白として、新潟出身の大手ディベロッパー/アーキテクト系集団として、大坂城は避けて通れない建設案件である。ハコモノ大好き上杉家(※この物語はフィクションです)

弱小大名かつ、天下統一しない勝利もアリ

 プレイを終えてみたタイミングで感想を述べるなら、本作は軽快な戦国RTSとして実にまとまりの良い製品であることを再度強調しておきたい。日本全土で本城が66個、つまりほぼ一国一城という大まかな地割になっているため、めぐり合わせ次第で意外な大名が大勢力になる。難易度・中級で何度か流してプレイしてみたところでは、大友家と大内家が序盤の同盟イベントを利して大活躍し、島津を滅ぼすという場面にも出会った。また、今回畿内で本願寺が一大勢力になったのも、割とイレギュラーに属すると思う。そうした意味で全体の展開に面白味のある作品だ。

 陣取りルール併用RTSとしてのテンポと演出も楽しみどころで、「戦法」発動時のセリフの面白さで特定の武将を使いたくなったりもする。ただ、これはRTSという「わかりやすい」表現の宿命であるのだが、射撃兵器はマップスケールと関係なく戦力の集中発揮がしやすいため、数の優位を確保したあとの戦闘は、最適戦術に徹する限り、次第に単調になっていく。上杉や今川といったメジャー勢力ではじめから有利にプレイを進めるなら、一種のハンデとして(?)鉄砲以外の兵科を重視してみるのも手だろう。「おいおい、『海道一の弓取り』ってそういう意味じゃねえだろ(笑)」といった自己ツッコミとともに、弓にこだわってみるのも一案だ。

 陣取りストラテジーの常として、弱小勢力でのプレイが楽しいのはもちろんだ。えらいところに道を通したり、巨城の建設にこだわったりと、今回のプレイは「ゼネコン」として進めたわけだが、例えば「島津様に天下を取ってもらうこと」を目標に浦上家あたりで頑張る「下請け」プレイも、このゲームのルールなら十分にアリだろう。名だたる世継候補が途絶えて、AIのくせに仕方なく「姫武将」を選択する一条家なども、自分で担当すれば担当したでそこはかとなく楽しそうだ。展開が固定しないだけに、一度クリアしてもまだまだ楽しめるゲーム、それが「信長の野望・天道」なのだ。

連載最終回のハイライトシーン

織田信忠による斬新な上杉軍解釈。そうか、上杉家鉄砲隊は恐ろしいものなのか……
関白に就任したら、ちゃんと殿下と呼んでくれる、意外に礼儀正しい顕如上人



大坂城を建て終わったのは1580年代も終盤。謙信には健康に気をつけさせてました
本願寺から武将の返還交渉を頼まれる禅僧。いや、もともとお坊さんやん、キミら

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