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国家事業としてe-sportsが推進される韓国も、日本人の想像を絶する世界だった (2/3)

全種目に日本チームが参戦、その結果は?

 今回のIEFは、カウンターストライク部門のみの参加だった昨年とは異なり、日本Eスポーツ協会設立準備委員会(JeSPA)から、スタークラフト部門とウォークラフト部門の選手4名が選考を経て派遣、そのほかにIEF組織委員会からカウンターストライク部門の選手が招待され、全種目での参加となった。

IEF2009日本選手団

カウンターストライク部門

  • 谷口 純也 (noppo)
  • 山田 秀嗣 (yamato_spirit)
  • 高原 ひろと(sinoby)
  • 大田 健  (barusa)
  • Alexander Kim(Twist)

ウォークラフトIII部門

  • 千嵜 勇和(ENZA)
  • 尾崎 大悟(nemuke)

スタークラフト部門

  • 楠本 翔 (nazomen)
  • 浅川 善昭(redskirt_)
wk_091202espo08.jpg 写真手前左から尾崎、千嵜、山田、大田、キム、高原、谷口選手
wk_091202espo09.jpg スタークラフト部門の代表選手。左から、楠本、浅川選手


 カウンターストライク部門の代表、谷口選手、大田選手は昨年に引き続いての参加。谷口選手は、カウンターストライクの強いプレイヤーが多いことで知られるスウェーデンへの留学を経て、現在は台湾に在住しており、本大会に台湾から駆けつけている。スタークラフト部門の楠本選手は同タイトルを日本で普及させるため「StarCraft-Japanese Community-」を運営、精力的に日本で活動を行っている。そして、千嵜選手は、昨年はカウンターストライク部門で出場していたが、今回は個人戦のウォークラフトIII部門へと転身、また、尾崎選手も昨年のWorld Cyber Games2008で、エイジオブエンパイアIIIアジアの覇王部門の日本代表としてグランドファイナルに参加していたが、同じくウォークラフトIII部門での参加となった。

 IEFの試合は、まず、予選グループでの総当たり戦を行い、上位のプレイヤー・チームが決勝トーナメントへ進出となる方式で行われる。

 カウンターストライク部門では、中国の「wNv.cn」、韓国の「Repinz」、香港の「RS-Gaming」との対戦となった。試合結果は、残念ながら予選リーグ全敗となり、カウンターストライク部門での国際大会予選リーグ突破はならず。

wk_091202espo10.jpgwk_091202espo11.jpg カウンターストライク部門の試合風景。対戦相手はおそろいのユニフォームで試合に臨んでいる

wk_091202espo12.jpg 自分の使用するマウス・キーボード・ヘッドセットを日本から持参した尾崎選手

 ウォークラフトIII部門は、奇しくもくじ引きの結果日本人が2名同じブロックに入るという結果に。グループ内のもう1名は、中国のWE.Pepsi.TED(Zeng zhuo)選手。千嵜選手は、尾崎選手を破るものの、WE.Pepsi.TED選手に敗北、尾崎選手は全敗という結果になってしまった。

 今回、国際的なe-sports大会のスタークラフト部門に日本人が久しぶりに参戦することで、国内スタークラフトコミュニティでは大きな話題を呼んだ。海外での爆発的な人気と比べると、日本ではスタークラフトの知名度がいまひとつということもあり、10年近く国際大会に参加する機会がなかったためだ。そのスタークラフト部門、浅川選手はアメリカのIdrA(Greg Fields)選手、MACHINE(BRYCE BATES)選手、Slog4選手、ドイツのiNfeRnaL(Patrik Moller)選手、と同リーグとなった。結果は、浅川選手が2勝2敗と予選リーグ突破はならなかったものの、IEFで初めて海外選手に勝利をもたらした。また、楠本選手は、アメリカのRekrul(Dan Schrieber)選手、G5(Eric Rothmuller)選手、ウクライナのWhite_Ra(Oleksii Krupnyk)選手、中国のRushGoon(Ye Rong Long)選手、そして韓国の超有名プロゲーマーであり、昨年のIEF2008王者、その無類の強さから「皇帝」と称されるSLayerS_BoxeR(イム ヨファン)選手と同じリーグ。楠本選手は、Rekrul選手、RushGoon選手に勝利するものの、残り3試合は敗北。しかし、会場のセンターステージで行われたSLayerS_BoxeR選手との対戦では、接戦を繰り広げ、会場を大きくどよめかせた。

wk_091202espo13.jpg センターステージの特大スクリーンに映し出された楠本選手。試合は赤と青の防音ボックスの中で行われた
wk_091202espo14.jpg スタークラフト部門の試合エリア。選手によってマウスの持ち方も異なることに注目してほしい

スウェーデン、中国、韓国が各部門で優勝

 結局、今年も本戦トーナメントに日本選手は進出できなかったが、そのほかの国の試合結果をお届けしよう。

カウンターストライク部門

  • 優勝:SK Gaming(スウェーデン)
  • 準優勝:wNv.cn(中国)
  • 三位:TyLoo(中国)

ウォークラフトIII部門

  • 優勝:Mouz.FLY100(Lu Wei Liang・中国)
  • 準優勝:WE.Pepsi.Infi(Wang Xu Wen・中国)
  • 三位:Mouz.TH000(Huang Xiang・中国)

スタークラフト部門

  • 優勝:Stork(ソン ビョング・韓国)
  • 準優勝:vsocnk1(韓国)
  • 三位:IdrA(Greg Fields・アメリカ)

 昨年、中国で行われたグランドファイナルでは、三種目すべてで優勝をさらった韓国だったが、今年は逆に中国が大健闘。お家芸とも言われるウォークラフトIII部門では、上位を独占、カウンターストライク部門では、強豪スウェーデンに惜しくも敗れてしまったが、2位、3位となった。やはり日本ではマイナーなタイトルでの大会開催となると、表彰台に上がることはなかなか難しいだろうが、プレイヤーコミュニティの強さでそこはなんとか乗り切ってもらいたいところだ。

 来年のIEFグランドファイナルは中国で開催される、ということだけ決まっているそうで、まだ具体的な種目や開催地は発表されていない。噂によると、上海万博でのイベント開催も予定されているという。来年こそは、日本のプレイヤーの善戦を期待したい。

wk_091202espo15.jpg カウンターストライク部門の表彰式。取材陣も数多く来場していた
wk_091202espo16.jpg 閉幕式でe-sportsについてのスピーチを行うスウォン市長のキム氏

wk_091202espo17.jpg 会場外に張り出された巨大なのぼり。写っているのは韓国のプロゲーマーたちだ
wk_091202espo18.jpg フェアウェルパーティーでの一コマ。各国の代表選手が、IEFでの感想を来場者の前でスピーチした


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