同人アニメってレベルじゃねーぞ!――浅野真澄と川口敬一郎も登壇した「こわれかけのオルゴール」完成披露試写会(1/2 ページ)
「もえたん」などのイラストを描く人気作家のPOPさんが主催するサークルElectromagneticWaveから、オリジナルアニメ「こわれかけのオルゴール」が頒布される。頒布に先んじて開催された上映会&舞台あいさつの模様をお送りする。
コミックマーケットなどで出展サークルが頒布する、二次創作のアニメやドラマCDにプロの声優が参加するようになって久しい。けれど、オリジナルの作品となるとどうしても敷居が高く、ほとんど見受けられないのが現状だ。
「もえたん」のPOPさんがキャラクターデザインを手がける
そんな中、萌え系実用書の先駆けとなった「もえたん」などでイラストレーターとして活躍するPOPさん主催のサークル・ElectromagneticWaveで、オリジナルアニメーション「こわれかけのオルゴール」が頒布されることになった。
こわれかけのオルゴール ストーリー
現代からさほど遠く無い未来、料理に掃除など家事をしてくれる“ペアレンツ”というアンドロイドが普及した日本。“交通事故”で家族を亡くしたケイイチロウは、ある夏の日の夜、ゴミ捨て場で旧式のペアレンツを拾う。
家に持ち帰ったペアレンツには記憶は残されておらず、ケイイチロウは“ふらわー”という名前を付け、ふらわーとケイイチロウの生活は始まる……。
ぽんこつペアレンツの“ふらわー”とケイイチロウの、ある夏の思い出を描いた切なく温かいハートフルストーリー。
主人公のケイイチロウを柿原徹也さんが、ヒロインのふらわーを浅野真澄さんが演じ、監督は川口敬一郎さんが務める。第一線で活躍するクリエイターたちがオリジナル同人アニメの制作に臨むというだけあって、注目の作品だ。
コミックマーケット77の3日目(2009年12月31日)の頒布に先立ち、関係者向けに完成披露試写会と舞台あいさつが12月13日、とらのあな秋葉原店Aで開催された。試写会終了後の舞台あいさつには浅野真澄さんと川口敬一郎監督が登壇し、当日参加できなかった柿原徹也さんからのビデオメッセージも上映された。
柿原徹也さんからのビデオメッセージ
ビデオメッセージで柿原さんは「一見萌え系かと思いきやすごい人間ドラマで、どんどんストーリーに引き込まれて、時間を忘れて台本を読みました。お話の続きや、逆に登場人物たちの過去も気になりました」と、演じての感想を述べた。
一方で、浅野さんは演じての感想について「声優のお仕事を始めて9年くらい経ちますが、フラワーちゃんみたいな小さくて可愛らしい女の子を演じたことが無かったので、初めてお話をいただいた時にはびっくりしました」と当時を振り返る。
本作でキャラクターデザインを手がけたPOPさんのことは川口監督から“幼女好きのド変態”と聞かされていたらしく、「POPさんの絵はすごく好きなんですが、もしかして歪んだ愛情からあの可愛らしい絵が生まれているのかと思ってお会いしたら、ものすごくきちんとした方でした(笑) あれは、監督の冗談だったんですね。」(浅野さん)と話して会場を沸かせた。
川口敬一郎監督とケイイチロウの関係性
本作で気になる点といえば、主人公のケイイチロウという名前。奇しくも川口監督と同じ名前なのだが、意外と単純に「元々名前は決まっていなかったんですけど、同人アニメを創るにあたってキャラ名をどうしようかということになって、自分たちの名前にしたらいいじゃんという結論に落ち着き、翌週にはケイイチロウになっていたんです(笑)」(川口監督)と、勢いに任せたところもあるようだ。
本作は監督が昔住んでいた荻窪近辺が舞台となっており、背景にも注目して欲しいと語りつつ、最後は「こわれかけのオルゴールは制作に2年くらいかかってまして、時間をかけただけのものになっていますので、末長く楽しんでいただきたいと思います」と述べて舞台あいさつは終了した。
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