第25鉄 位置情報ゲーム『コロプラ』で“130円大回りの旅”を満喫(完結編)杉山淳一の +R Style(4/6 ページ)

» 2010年01月22日 18時43分 公開
[杉山淳一,Business Media 誠]

暗い車窓を見ながら、ナイスな代替案を思いつく

15:55 我孫子駅

 我孫子駅の立ち食い蕎麦屋「弥生軒」はかつて駅弁も販売しており、故山下清画伯が働いていたことで知られている。大きな唐揚げが入った蕎麦が有名だ。腹を満たして元気になろうと思ったけれど、混んでいるのであきらめた。やっとホーム上の売店があって、ミントキャンディとガムを購入。もっとも、ショックで眠気は覚めている。

 常磐線の電車で水戸方面へ。130円のきっぷで、東京からさらに遠ざかる。友部までの乗車時間は約1時間半。夕映えの空の下、巨大なカップヌードルが見えた。日清食品の工場である。ああ、何か温かいものを食べたい……。そんな想いとはまったく関係なく、普通列車は佐貫で長時間停車したまま。特急「スーパーひたち」に追い越された。土浦でも長時間停車。のんびりした鈍行の旅は楽しいものだが、今は悲しい気分。

佐貫駅で特急に抜かれた。アイツが我孫子に停まってくれたら、遅れを取り戻せたのかも……

 日が落ちて車窓は真っ暗。そこで、携帯電話で乗り換え検索サイトをチェックする。やはり遅れは取り戻せないようだ。予定通り八王子へ向かっても、手前の立川から南武線で南下しても、途中で終電になってしまう。

 しかし、高崎から湘南新宿ラインの最終便に乗って横浜へ行けば、京浜東北線で蒲田にたどり着けることが分かった。横浜まで行けばプラを稼げるし、乗り換えもないからラク。代案にしては上出来だ!――そう思ったら元気がでてきた。今回は房総半島を一周したし、これから水戸線や両毛線にも乗る。なかなか充実した旅ではないか。横浜線や南武線は近いからいつでも乗れる。次に八高線を大回りするときに乗ってもいい。

17:27 友部駅

 真っ暗になった友部駅。ここで水戸線に乗り換えて北西へ進路を変える。24分の待ち時間を寒いホームで過ごす。予定通りなら10分待ちだったけれど、時間が遅くなると列車の運転間隔が広がってしまうのだ。終点の小山まで1時間ちょっとの乗車。車窓は真っ暗だから携帯電話で遊ぶ。バッテリーが切れてしまったが慌てない。バッテリー切れは予想していたので、あらかじめ乾電池式の充電器を持ってきた。18時25分小山着。八王子経由横浜線ルートにこだわるなら、ここで東北本線に乗り換えて都心へ行ってもいい。だけどここまで来たら高崎へ行こう。130円で高崎に行けるぞ。名物のだるま弁当はあるかな?

水戸線の電車はE501系。京浜東北線の209系に似ているが、こちらは交直流電化区間に対応する車両となっている

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

先週の総合アクセスTOP10
  1. 生後2カ月の赤ちゃんにママが話しかけると、次の瞬間かわいすぎる反応が! 「天使」「なんか泣けてきた」と癒やされた人続出
  2. 車検に出した軽トラの荷台に乗っていた生後3日の子猫、保護して育てた3年後…… 驚きの現在に大反響「天使が女神に」「目眩が」
  3. 安達祐実、成人した娘とのレアな2ショット披露 「ママには見えない!」「とても似ててびっくり」と驚きの声
  4. 兄が10歳下の妹に無償の愛を注ぎ続けて2年後…… ママも驚きの光景に「尊すぎてコメントが浮かばねぇ」「最高のにいに」
  5. “これが普通だと思っていた柴犬のお風呂の入れ方が特殊すぎた” 予想外の体勢に「今まで観てきた入浴法で1番かわいい」
  6. 「虎に翼」、新キャラの俳優に注目が集まる 「綺麗な人だね」「まさか日本のドラマでお目にかかれるとは!」
  7. 「葬送のフリーレン」ユーベルのコスプレがまるで実写版 「ジト目が完璧」と27万いいねの好評
  8. お花見でも大活躍する「2杯のドリンクを片手で持つ方法」 目からウロコの裏技に「えぇーーすごーーい」「やってみます!」
  9. 弟から出産祝いをもらったら…… 爆笑の悲劇に「めっちゃおもろ可愛いんだけどw」「笑いこらえるの無理でした」
  10. 3カ月の赤ちゃん、パパに“しーっ”とされた反応が「可愛いぁぁぁぁ」と200万再生 無邪気なお返事としぐさから幸せがあふれ出す
先月の総合アクセスTOP10
  1. フワちゃん、弟の結婚式で卑劣な行為に「席次見て名前覚えたからな」 めでたい場でのひんしゅく行為に「プライベート守ろうよ!」の声
  2. 親が「絶対たぬき」「賭けてもいい」と言い張る動物を、保護して育ててみた結果…… 驚愕の正体が230万表示「こんなん噴くわ!」
  3. 水道検針員から直筆の手紙、驚き確認すると…… メーターボックスで起きた珍事が300万再生「これはびっくり」「生命の逞しさ」
  4. フワちゃん、収録中に見えてはいけない“部位”が映る まさかの露出に「拡大しちゃったじゃん」「またか」の声
  5. スーパーで売れ残っていた半額のカニを水槽に入れてみたら…… 220万再生された涙の結末に「切なくなった」「凄く感動」
  6. 桐朋高等学校、78期卒業生の答辞に賛辞やまず 「只者ではない」「感動のあまり泣いて10回読み直した」
  7. 「これは悲劇」 ヤマザキ“春のパンまつり”シールを集めていたはずなのに…… 途中で気づいたまさかの現実
  8. 「ふざけんな」 宿泊施設に「キャンセル料金を払わなくする方法」が物議 宿泊施設「大目に見てきたが厳格化する」
  9. がん闘病中の見栄晴、20回以上の放射線治療を受け変化が…… 「痛がゆくなって来ました」
  10. 食べ終わったパイナップルの葉を土に植えたら…… 3年半後、目を疑う結果に「もう、ただただ感動です」「ちょっと泣きそう」