特集
» 2010年02月25日 10時00分 公開

ゲームは子供が遊ぶもの? 現役「大人ゲーマー」のみなさんに、どんなゲームで遊んでいるか聞いてみました(2/2 ページ)

[池谷勇人,ITmedia]
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C:レトロな雰囲気を懐かしむ

 あえて時代に逆行し、昔のレトロな雰囲気のゲームを懐かしむのも大人ゲーマーならではの楽しみ方です。フロム・ソフトウェアの「3Dドットゲームヒーローズ」などは、まさにそんな「大人ゲーマー」のハートをがっちり捕えた作品。どこかで遊んだことがあるような、懐かしいグラフィック、懐かしい演出の数々に、きっとあなたの思い出ゲージは振り切れる事間違いなしでしょう。最新ハードであるにもかかわらず、あえて思いっきりファミコン風の演出にこだわった「ロックマン10 宇宙からの脅威!!」なども、ファミコン世代にはたまらないモノがあります。

 そのほか「ドラゴンクエストVI 幻の大地」のように、かつての名作を現代の機種でリメイクしたタイトルも「大人ゲーマー」には嬉しい作品。リメイクとはちょっと違いますが、「NewスーパーマリオブラザーズWii」なども、昔懐かしい「2Dマリオ」の手触りそのままで楽しめました。

【挙がった主なタイトル】

  • 「3Dドットゲームヒーローズ」(PS3):3Dなのにドット絵のような、不思議なグラフィックで話題を呼んだ作品。ゲーム内容も懐かしの名作へのオマージュ・パロディが満載です
  • ドラゴンクエストVI 幻の大地」(DS):ご存知「ドラゴンクエスト」シリーズの第6作目。実はこれまで他機種に移植されたことはなく、実に14年越しの初リメイクとなっています
  • 「ロックマン10 宇宙からの脅威!!」(DS):好評だった前作「ロックマン9」に続く、「ロックマン」シリーズ最新作。あえて最新ハードでファミコン風グラフィックを貫く心意気は今回も健在

D:趣味・実用系

 最近ではDSのブームにより、資格取得や脳トレといった「実用」系タイトルも数を増やしてきています。自由に使える時間が少ない大人にとって、遊びや趣味の時間もできれば有効に使いたい――と考えるのはごく自然なこと。DSの「脳トレ」があそこまでのヒット商品となった裏側には、「遊びながら脳も鍛えられる」というある種の「お得感」が大きく作用していたのではないでしょうか。

 そのほか、車や釣り、将棋や麻雀といった「趣味」系ゲームもある意味では「大人向け」。こうした「現実の遊びのシミュレーション」は昔からゲームが得意とするところでしたが、最近ではスペックの向上により、ますますトンでもないことになっています。グラフィックはもちろんのこと、実際の車と何ら変わらない挙動を再現した「グランツーリスモ」シリーズなどは、レースゲームの中でも特に「大人向け」な作品と言えるでしょう。

【挙がった主なタイトル】

  • グランツーリスモ5」(PS3):リアルな挙動と、豊富な登場車種、実写さながらの美しいグラフィックが特徴の「グランツーリスモ」シリーズ最新作
  • 「パチパラ15 〜スーパー海IN沖縄2〜」(PS3):パチンコ店で人気の2大機種をリアルに再現。当たり確率や釘の設定を自由に変えられるなど、実践で役立つ機能が満載です
  • 「東北大学未来科学技術共同研究センター川島隆太教授監修 もっと脳を鍛える大人のDSトレーニング」(DS):国内だけで約500万本を販売した、ご存知「脳トレ」ブームの火付け役。ほとんどの人が遊んだことがあるのでは?

E:カジュアルゲーム

 ちょっとした空き時間に、ブラウザや携帯電話から気軽に遊べる「カジュアルゲーム」も、大人に人気のジャンルです。子供に比べて、大人はどうしても自由に使える時間が限られますから、遊びたい時にすぐ始められて、やめたい時にすぐ止められる――という点はけっこう重要。またゲーム機を持っていなくても、PCや携帯電話といった身近なハードで遊べるところも人気の源となっているようです。

 こうしたカジュアルゲームを集めたポータルサイトでは、携帯電話なら「モバゲータウン」や「GREE」、PCなら「ハンゲーム」などが定番。そのほかWeb上で公開・運営されているゲームなども、広い意味では全部カジュアルゲームと言えますね。最近では「mixi」にも「mixiアプリ」が実装されましたし、こうしたカジュアルゲームは今後さらに増えてきそうです。

【挙がった主なタイトル】

  • 「ブラウザ三国志」(PC):都市を発展させながら領土を拡げ、広大な大陸の統一を目指すシミュレーションゲーム。ブラウザだけで遊べる手軽さが魅力
  • 「釣り★スタ!」(携帯電話):CMなどでおなじみ、携帯電話用SNS「GREE」の人気コンテンツ。様々な竿や仕掛けを組み合わせ、大物を釣り上げて自慢しましょう
  • 「Maru-Jan」(PC):オンラインで日本中の相手と対戦が可能な、PC用麻雀ゲームの定番。実写さながらのリアルなグラフィックも特徴です

ゲーム機で遊ぶだけがゲームじゃない!

 最近では携帯電話やパソコンなど、ゲームが遊べるプラットフォームは本当に多くなりました。昔はゲームのことをまとめて「ファミコン」と呼ぶ人もいたりしましたが、今では考えられないことですね。

「2009 CESAゲーム白書」より引用

 さて、これまた「2009 CESAゲーム白書」からの引用ですが、ゲームユーザーがどんなプラットフォームでよく遊んでいるか尋ねたところ(上位3つまで回答可)、携帯電話・PHSのゲームを挙げた人は35.9%、パソコンのゲームを挙げた人は27.7%という結果になったそうです(グラフ参照)。依然として主流は携帯型ゲーム機や家庭用ゲーム機ですが、携帯電話やパソコンで遊ぶ、いわゆる「カジュアルゲーム」もかなりの勢いで浸透してきていることがうかがえます。



 ――さて、そんなわけでざっくりとではありますが、実際に大人のみなさんが遊んでいるというゲームを、ここではざっくりと5つのカテゴリに分類しつつ紹介してみました。

 こうして見ると、映画を見るような感覚で腰をすえてじっくりゲームを楽しむ人もいれば、家族でWiiを囲んでワイワイ遊んだり、空いた時間に携帯電話でちょこっと遊んだりと、一口に「大人向けゲーム」と言っても、その遊び方、楽しみ方は人それぞれであることが分かりますね。

 かつてはゲームと言えば、「子供がテレビの前に座って遊ぶもの」であり、それ意外のプレイスタイルを求める人たちは容赦なく切り捨てられてしまっていました。そうした娯楽としての懐の狭さが「ゲームからの卒業」を引き起こしてしまっていたのではないかと個人的には考えています。

 ところが最近では、ハードの進化や、遊べるプラットフォームの多様化などによって、「もっと重厚なドラマを楽しみたい」、「ごく短時間でサクッと遊びたい」といった、より幅広い要求に応えられるだけの環境・タイトルが揃ってきた。こうした背景こそが、「大人ゲーマー」の増加につながっているのではないでしょうか。

 ゲームなんて子供が遊ぶもの、ゲームなんて遊ぶ時間がない――もしそう考えて、ゲームで遊んでいない人がいるのだとしたら、それはちょっともったいないかもしれません。上で挙げたタイトルを参考に、あなたに会った「大人向けゲーム」を探してみてはいかがですか?

ゲームにもっとも貪欲にお金と時間を使えるのは大人である――
多忙でゲームを遊ばなくなったと聞くが、それは間違っている。
正確にはゲームは遊んでいるが、遊ぶゲームを選んでいるのだ。
時間のない大人だからこそ、面白いものには時間だってお金だって惜しみなく割く。それこそが大人!

大人がたしなむゲーム講座


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