おめでとう20周年! アーケードゲームが辿り着いた「新たなる大地」ネオジオを振り返る:日々是遊戯
2010年で発売20周年を迎える、SNK(現SNKプレイモア)の家庭用/業務用ハード「ネオジオ」。その記念サイト「NEOGEO MUSEUM」がオープンしています。
「100メガショック!」のCMは衝撃的でした
SNKが1990年に発売した業務用ゲーム機「ネオジオ」。その発売20周年の区切りとして、2月末よりオフィシャルサイト「NEOGEO MUSEUM」がオープンしています。
ネオジオがはじめてゲームセンターに登場したのは、今からちょうど20年前にあたる1990年の4月26日のことでした。サイト内の「NEOGEO タイトルカタログ」によると、同時発売タイトルは「NAM-1975」、「麻雀狂列伝 -西日本編-」、「マジシャンロード」、「ベースボールスターズプロフェッショナル」の4タイトル。のちに大ヒットシリーズとなる「餓狼伝説」や「龍虎の拳」、「ザ・キング・オブ・ファイターズ」といったタイトルが発売されるのは、まだまだ先のことになります。
ネオジオが爆発的にヒットした理由のひとつが、ROMカートリッジの安さでした。ネオジオのソフトは「MVSカートリッジ」と呼ばれる独自規格で販売・供給され、その価格は1本あたりおよそ数万円程度。当時の業務用基板が平均でおよそ20万円前後であったことを考えると、通常のソフトを1本仕入れる価格で、ネオジオ用ソフトが4~5本は買えた計算となります。また家庭用ゲームのようにカートリッジを差し替えるだけで手軽にソフトの交換が行えた点もオペレーターに喜ばれ、こうしてまたたくまに全国のゲームセンターへと広がっていったネオジオは、90年代前半の対戦格闘ブームにも後押しされ、さらにその勢いを増していくことになります。
ネオジオと言えば後にリリースされた家庭用版も忘れてはいけません。「凄いゲームを連れて帰ろう」のキャッチコピーで1991年にリリースされた家庭用ネオジオは、本体価格5万8000円、ソフト1本あたり3万円以上と家庭用ゲームとしては非常に高価であったにもかかわらず、コアなゲーマー層を中心に人気を獲得。アーケードと家庭用の性能差が大きかった当時、「餓狼伝説」や「ザ・キング・オブ・ファイターズ」といったアーケードの人気タイトルがそのまま遊べる点は大きな衝撃でした。
90年代後半にもなると他の業務用ゲームや家庭用ゲームの性能が上がっていき、ネオジオのスペックは完全に追い越されてしまうのですが、それでも「ザ・キング・オブ・ファイターズ」シリーズを筆頭に、ネオジオ用タイトルの人気は一向に衰えることはありませんでした。結局、2004年に最後のゲームソフト「サムライスピリッツ零スペシャル」が発売されるまで、ネオジオは15年近くにもわたり現役をつとめあげます。家庭用以上に世代交代の激しいゲームセンターで15年も同じハードが稼働し続けるというのはものすごいことで、どれだけネオジオがユーザーやオペレーターに愛されていたかが、このことからもうかがえるのではないでしょうか。
上記「NEOGEO MUSEUM」にはこうしたハードの歴史が詳しく語られている「NEOGEOとは」のほか、タイトルカタログや雑誌広告ギャラリー、20周年グッズ情報など様々なコーナーが用意されています。ネオジオに少しでも思い出がある人にとっては必見のサイトとなっていますので、興味がある方はぜひ一度のぞいてみてくださいね。
※NEOGEOは(株)SNKプレイモアの登録商標です。
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