CSアタック決めまくりで肉食系男子に変身?――「God of War 3 Global Media Day」リポート(1/2 ページ)
Sony Computer Entertainment Americaは現地時間の2月24日、北米ロサンゼルスでPS3アクションアドベンチャー「GOD OF WAR III」の完成披露会「Global Media Day」を開催。完成版がお披露目となった。
おひさしぶりのガチムチっぷりを堪能
北米においてプレイステーションシリーズのキラーソフトといわれる「God of war」シリーズ。その最新作「God of war 3」の発売を間近に控えた2月24日、製品版によるプレミア「God of War3 Global Media Day」がカリフォルニア州ロサンゼルスで開催された。
今回、筆者は幸運にもソニー・コンピューターエンターテイメントジャパン(SCEJ)の好意によりプレミアに参加することができたので、当日の模様をリポートする。
さて、当日リポートの前に、God of Warシリーズの歴史を簡単に紹介したい。シリーズ第一作の「God of War」は2005年にプレイステーション 2(PS2)版として発売され、高いストーリー性とアクションの爽快感、そしてPS2では当時世界最高とされたグラフィックスが大注目を集め北米を中心に大ヒット。2006年のInteractive Achievement Awardsでは前年の最高傑作に与えられる「Overall Game of the Year」を受賞する。そして続編となる「God of War 2」が2007年にPS2で発売されるとこれまた大ヒット。「〜2」のゲームエンディングはシリーズ三作目の登場を予感させる内容となっており、開発元のSony Computer Entertainment America(SCEA)も「〜2」発売直後に次作をPS3版でリリースすると発表。1、2ではまりまくったGod of Warファンは外伝的なPSP版の「God of War: Chains of Olympus」を挟み3年間以上本作の登場を待ち続けてきたのだ。
すでに、全米各地ではキャンペーンがスタートしていて、会場入り前に立ち寄ったロス郊外のゲームショップ「GameStop」では、2月24日の時点で予約が100本を超え、発売解禁日には深夜0時からのイベントも開催するという。
今回の「God of War3 Global Media Day」はSCEAがヨーロッパ以外のメディアを対象にしたプレミアという位置づけで、SCEJ関係者によるとヨーロッパではほぼ近いスケジュールで同様のプレミアが行われているとのこと。
当日は、アメリカ・カナダ・メキシコ・ブラジル等から約100人のメディア関係者がそろい、製品版の登場を待ちわびていた。特に、日本メディアにとっては、製品版のGod of War 3に触れるのは初めての機会なので、待望の度合いは高い。
まずは、司会者に紹介され本作のStig Asmussen監督が登場。「長い間お待たせ致しましたが、God of warの最新作を皆様にお届けする日がやってきました」といった短いスピーチを終えると自らPS3のコントローラを握り、第一シーンのプレイデモをスタートさせた。
第一シーン冒頭では、今回のキーマンとなりそうな巨大なガイアが水面に飛び込み竜巻のような水柱は立ち上る。PS3のハードを最大限生かしたムービーはまさにフルHDの映画を見ている感じである。敵を倒すアクションシーンに移ってからも、敵の数は「〜2」にも増して多いにもかかわらずそれぞれの動きもスムーズで、PS3に最適化したプログラミングを行ってきた成果が現れている。本作で技術面を担当した、「〜3」に対する準備は相当前から行われていたようで、リードプログラマーのVassily Filippov氏によると「PS2版のGod of warが発売になるかならないかの時期からPS3アーキテクチャに関する準備を始め、「〜2」の開発期間中も「〜3」のためにプログラムライブラリーの整備を行っていた」という。
Stig Asmussen監督によるデモプレイが終了すると、隣に用意されたプレイゾーンで早速試遊を開始。「God of War」シリーズの世界観をイメージしたディスプレイにて彩られでたプレイゾーンには、20台以上のPS3が用意され、長蛇の列に並ぶこともなく思う存分プレイすることができた。第一シーンもそうだったが、事前収録のムービーからリアルタイムプレイへ移行する瞬間は画面の切り替わりを感じさせないシームレスな作りで、注意していてもその切り替わりに気付かない。さらに、プレイを進行している間にデータをHDDに先読みしていくため、ロードで待たされる局面もない。今回は、一回目のセーブポイントとなるポセイドンを倒し1つ目のパワーアップ武器「Blades of Athens」を手に入れるシーンまで限定のプレイだったのだが、まさにセーブするまで息もつかせぬ展開が続き、自分でプレイするのはもちろん、他人のプレイを観戦するだけでも相当な充実感が味わえる。
アクションゲームということでゲームバランスも気になるところだが、その辺の対策も前作同様に複数の難易度が選べる仕組みで対策されており、ゲーム下手な私でも「Normal」レベルを苦労しつつもセーブポイントまでクリア。SCEJ関係者によると「(さらに低い)Easyレベルならゲーム初心者でも楽々クリアできるでしょう」とのこと。慣れていない人向けに「R1ボタンでイベント発生」「△ボタンでハードアタック」といった形でプレイガイドが画面に次々と表示されるので、操作にとまどうこともない。もちろん、ヘビーゲーマー向けにはHardに相当する「God」やVery Hardに相当する「Caos」のプレイモードも用意されている。ゲームレベルを確認するためCaosモードでひたすらプレイし続けた他媒体記者は何度も同じシーンで瞬殺に近いダメージを食らい「これは相当動きのパターンを読まないとクリアできないので、Caosモードは攻略しがいがありますねぇ」と語っていた。
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